【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第274話「大敗北」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されれいます。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」01】 第274話です。 陸遜&呂蒙の活躍により、荊州は呉のものに。そして、呉は魏に例の約束を守れと通告する使者を曹操に送っています。 呉は約束通り荊州を破った。なぜ魏はこの機会に関羽を討たぬのか、という孫権の言葉を曹操に伝える使者。

2020-05-14 16:29:27
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」02】 曹操も、いやいやと言いながら、自分たちも手をこまぬいて見ていたわけではない、軍評定をやっていたところだ、として、余直々に関羽を討ちに行くと孫権に伝えるように言います。これにて、魏軍の出陣が決まりました。

2020-05-14 16:49:49
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」03】 決まれば行動が早いのが曹操率いる魏軍です。大軍を率いて出発する曹操。そして、その報は先遣部隊である徐晃にも伝わります。その様子を伝える使者は、すでに曹操が洛陽を通過したことに加え、徐晃に樊城にて関羽と一戦せよという曹操の言葉を伝えます。

2020-05-14 16:52:35
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」04】 あいわかった、と徐晃。そして、呂建と徐商を呼び、関羽軍の様子を尋ねます。関羽の養子、関平は偃城(えんじょう)に、部下の廖化(りょうか)は四冢(しちょう)に陣し、十二ヵ所に砦を築いて樊城を取り囲んでいるとの報告。

2020-05-14 16:56:25
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」05】 襄公は、呂建らに正攻法で偃城に迫れ、自分はベン水(漢水の別名)の川沿いを使って偃城の背後に出て偃城を襲うと言い、出陣太鼓を鳴らさせます。援軍が来ると分かったので、大胆な作戦を取る徐晃。

2020-05-14 17:00:57
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」06】 一方、偃城の関平は徐晃軍が攻めてくると聞いて、すぐに迎え撃つべく出撃します。呂建、徐商が関平に当たりますが、相手にとって不足、と関平はあくまで徐晃を求めます。徐商もがんばりますが、武芸は関平の方が上、徐晃軍は崩れます。

2020-05-14 17:03:05
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」07】 すかさず追撃をかける関平。敵を蹴散らすかに見えましたが、そこに現れたのが徐晃です。徐晃は、荊州はすでに呉の孫権の手に落ちた、と告げます。何を目当てに戦場をまごまごしている、とやや底意地が悪い笑顔で問いかける徐晃。

2020-05-14 17:04:44
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」08】 まさか、と荊州が落ちることを想定していなかった関平。徐晃軍の勢いに圧倒されたか、引き揚げを命じます。荊州が落ちたのは本当だろうか、と思いつつ戻った偃城もすでに炎上。偃城が炎上。大事なことなので二回言いました。はい。

2020-05-14 17:06:33
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」09】 徐晃の計にはまったことを悟った関平。仕方なく、四冢まで引き上げることにします。四冢は廖化が守っていました。廖化も荊州が呉に占領されたという噂を耳にしています。戻った関平にそのことを問います。

2020-05-14 17:08:14
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」10】 関平は流言だ、と言い、剣を抜いて、流言は敵による戦意をくじく謀(はかりごと)、流言に興味を持つ者はこの関平が斬る、と宣言します。荊州が落ちるはずがないという過信か、落ちてほしくないという願望か。関羽軍の歯車が狂ってきていることを示します。

2020-05-14 17:11:41
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」11】 関平は廖化に作戦を立てようと言います。斥候の報告から、徐晃は勢いに乗って向こうの山まで来ているが、裸山で地の利はない。この陣は堅固無双だから少数の兵でも守れるから、一つ陣を出て夜討ちをしようではないかと持ちかけます。

2020-05-14 17:13:36
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」12】 樊城を囲んでいる12の砦は、長距離に渡って連なっている状態。この線を一箇所でも突破されれば12の部隊がバラバラになる恐れがある。それゆえ、関平が夜討ちをかけ、廖化が12の部隊を動員して待ち受け、四散してくる敵を皆殺しにする、といのが作戦です。

2020-05-14 17:15:55
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」13】 廖化はすぐに12の砦に伝令を飛ばします、と応じます。関平は今夜出陣すると言います。しかし、関平は偃城を奪られたことで焦っていました。 夜、満月の下、一気に駆け上がって魏軍を蹴散らすと関平は出撃します。

2020-05-14 17:18:13
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」14】 しかし、魏軍の陣まで到着したものの、敵の姿が見えません。どうしたことだ、と関平。そこにジャーンジャーンとドラの音。右からも左からも敵が現れます。敵は夜襲に備えていたのです。

2020-05-14 17:19:22
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」15】 これでは蹴散らすどころではありません。関平は退却を命じます。敵を倒しながらも焦りの表情を隠せない関平。敵の数は増えるばかりであり、廖化の守っていた線もgこの怒涛のような敵の勢いを防ぎきれず、四冢に向かって敗走します。

2020-05-14 17:21:21
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」16】 しかし、四冢の陣も炎上しています。おおっ、と驚愕する関平。ああっ、と嘆く廖化。そして高笑いをしながら出てくるのが徐晃。こんなことが見抜けぬ徐晃と思うたか、と関平たちを見下します。

2020-05-14 17:23:00
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」17】 関平らを間抜けな大将どもと言い、ひっ捕らえてこいと号令をかける徐晃。関平と廖化は樊城まで引き上げるしか手はないと言います。慌てて逃走する二人を追う魏軍。お前の父は逃げることばかり教えたのか、と魏軍の罵りを背に受けます。

2020-05-14 17:25:02
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」18】 関平は挽回の余地もない、全面的敗北を喫しました。 ボロボロの姿となった関平は、関羽のいる本陣に到着。関羽は関平に、そうか敗れたのか、と声をかけます。面目ございませぬ、と答える関平。

2020-05-14 17:27:03
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」19】 関羽は、勝つも負けるも兵家の常。くよくよするでない、と関平を慰めます。ところで、と関平は、荊州が呉の手に落ちたという噂があると切り出します。関羽は顔色を変えて、馬鹿なことを言うなと言います。

2020-05-14 17:28:31
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」20】 陸口の新しい将、陸遜はまだ若く、自分を恐れている。それに下手に動こうとも烽火台(のろしだい)の備えもある。荊州の守りは万全だ、と主張する関羽。自分もそう思うのですが、と関平。

2020-05-14 17:29:53
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」21】 ならば敵の流言などに惑わされるな、という関羽の言葉に申し訳ございません、と答える関平です。 しかし、関羽の荊州盤石説も、備えを過信しただけで、確認したわけではありません。落ちるはずがないという思い込み、願望が正常な判断を狂わせています。

2020-05-14 17:32:10
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」22】 烽火台の備えも、非常の時のみの合図としていたことから、合図がなければ正常なはず、という思い込みを発生させています。もし、定時連絡など定期的な合図を行うようにしていれば、まだ、非常事態を察知していたかもしれません。

2020-05-14 17:34:58
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」23】 ここまで関羽、関平は破竹の勢いで快進撃を重ねてきましたが、勝ちに驕り、都合の悪い報告を頭から信じなくなる、硬直的な組織となっていたようです。こうなると、一旦ほころびが出来ると、それを繕うことが出来なくなってしまいます。

2020-05-14 17:38:45
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」24】 これから関羽はリカバリーが不可能になるまでの転落の道を歩むわけです。おそらく、正確な情報がつかめていたとして、関羽が助かる可能性があったのは、この時点が最後のチャンスであり、ここで、すたこらさっさと退却すればあるいは…と思われます。

2020-05-14 17:42:56
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【横山光輝「三国志」講座274「大敗北」25】 関羽がいかなる運命をたどるのか…、この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-05-14 17:43:50