茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2550回「ナイツ塙さんがおしゃっていた、志村けんさんの凄い話」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５５０回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、ナイツの塙宣之さんとTokyo FMの番組でお話していて、その中でも出てきたんだけど、塙さんが笑いの才能に目覚めた素敵なエピソードがあって、小学校のときある失敗をして、それでみんなにバカにされ、いじめられていたのが、それを歌にしてみんなの前で歌って笑わせた、というのである。

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ナイツ塙さんが失敗して、それをみんなの前で歌にして、笑ってもらったという話は集英社の『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』に出てくる（とても面白い本です）。それで、すごく素敵だなと思うのは、その話をある番組かなにかで志村けんさんの前で塙さんがした時の志村さんの態度。

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実は、志村けんさんにも、塙さんと全く同じような経験が子どもの頃にあったらしいんだけど、「あっ、オレもそうだった」みたいなことは志村さんは一切おっしゃらないで、「ああ、そうなんだ」という感じでそのまま受け止められていて、それ以外は何もおっしゃらなかったというのである。

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会話しているとしばしば経験することだけど、ある人がその人にとって特別な経験、大切な経験を話されているときに、すぐに「私もそうでした」「私もそうです」「そういうことよくありますよね」とか言って、自分のことに持っていったり、一般化しようとしたりする人がいる。そうじゃなくてその人のこと

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ある人が、体重をかけて、ある語りをしている時に、誰もが自分がかわいいものだから、自分の話にしてしまったり、ああ、こういうのと同じだとか言ってしまう人はいるけど、それではその話している人に対して失礼というか愛が足らない。塙さんが話して同じなのに一言も言わなかった志村けんさんは凄い。

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以上、連続ツイート２５５０回「ナイツ塙さんがおしゃっていた、志村けんさんの凄い話」をテーマに５つのツイートをお届けしました。