【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」01】 第279話です。三国志の主要メンバーの一人が最期の時を迎えるのが今回です。 呂蒙の策により、関羽、関平の父子が捕らえられます。朱然の報告に、でかした、と孫権。すぐに連れてこいと言います。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」02】 捕らえられてもなお、眼光鋭い関羽。そして関平。孫権は、かねてより関羽の名声を慕い、よしみを通じたく思っていたのに、なぜ承知してくれなかったのだ、と問います。傍らには呂蒙が控えています。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」03】 関羽は、自分は劉備玄徳と桃園で義兄弟の誓いをし、漢の皇室を守ろうと誓いあった者、きさまごとき魏と組んで漢に背く逆賊の仲間入りはせん、と答えます。この度はうかと計略にかかった、あとは死あるのみだ、と覚悟を決めています。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」04】 孫権は、関羽の武名を惜しむあまり、なんとか自分に降伏するように説き伏せてくれぬか、と周りの部下に持ちかけます。ここで、一人の部下が、我が君、ちょっと、と呼びかけ席を外します。吉川三国志では主簿の左咸（さかん）の名が出てます。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」05】 その部下は、関羽を説くのは無用だと言います。かつて曹操が関羽を得た時、厚遇したのにも関わらず、引き止めることは出来ず、五関の大将を斬って去っていたという逸話を出します。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」06】 そればかりではなく、今は脅かされ曹操は都を移そうかと考えたくらい、関羽には玄徳しかなく、このような人物を召し抱えれば、曹操の二の舞になる、今、息の根を止めねば後日、呉に禍を残す、と主張します。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」07】 その言葉はもっともだ、と孫権。無理に自分の部下にしたところで、玄徳が生きている以上、孫権が関羽の歓心を得ることは困難です。惜しい人物ではあるが、と諦めきれぬ様子でしたが、決断を促され、首を打てと命じます。これで関羽の運命は決します。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」08】 刑場に連れて行かれる関羽と関平。もはやかける言葉もない孫権。 建安二十四年十二月。呂蒙がお覚悟を、と声をかけます。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」09】 関羽は呂蒙に、今度はお主に見事してやられた、さすが呉随一といわれただけの大将であったわ、と呂蒙を褒め称えます。そして、さあ、早く斬れ、生かしておいては今度はわしが呉を攻め滅ぼすぞ、というのが最期の言葉。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」10】 やれっ、と呂蒙。一刀のもと、関羽の首は打たれました。すべてをやりきったかのような表情です。こうして関羽は58年の生涯を閉じるのです。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」11】 麦城では、関羽が援軍を引き連れてくるのを今か今かと待っている兵が残っていましたが、呉軍が、関羽の死を告げます。はじめは信じようとしなかった城兵ですが、関羽、関平の首が晒されているのを見て、王甫、周倉はまさしく関羽が死んだと認識します。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」12】 これで我が運命も決まった、と王甫は、関羽将軍、天国までお供つかまつる、と言って城壁から飛び降ります。頭から地面に落ち絶命。これを見た周倉は自分も遅れてはならぬと、自分も側に参る、と自ら刀を首に当て、絶命します。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」13】 残った兵は白旗を上げて投降します。こうして、最後の拠点、麦城も呉のものとなりました。 関羽の敗因は様々ありますが、自らの力を過信したこと、また、蜀の成都も関羽を過信しすぎ、適切な支援が滞っていたと見られます。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」14】 関羽と成都との距離が、果たして物理的なものだけか、心情的な距離もなかったか、様々考察できそうですが、ともかく、関羽はここで三国志の舞台から退場することになります。

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【横山光輝「三国志」講座279「関羽の最期」15】 呉が荊州を取ったことにより、魏・呉・蜀のパワーバランスに変化が生まれますが、関羽の死そのものが、様々な影響を与えることになります。この続きはまた次回。 今回はここまで。関羽の死に謹んで合掌。