掌小説語り~自作つぃのべる集~58

自作つぃのべるのまとめです。 2018年2月分。
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リュカ @ryuka511

断頭台へ進む罪人を見つめる。奴らは王国への反逆者。慈悲など無用、のはずなのに。罪人の1人の言葉が脳裏をよぎる。「我々は罪人ではないと、後の歴史が証明するだろう」悲痛な顔の民衆。王の命令が下る。刃が落ちる。泣き叫ぶ誰かの声。真に断罪されるべきは、誰なのだろうか? #twnovel

2018-02-26 01:20:18
リュカ @ryuka511

小さな頃から3人で兄弟のように育った。ずっとこのままでいられると信じていた。あいつに対する俺の気持ちが恋だと気づくまでは。あいつの気持ちが俺には向いていないと分かってしまってからは。もう3人ではいられない。だけど1人にもなれなくて。幸せで淋しい壊れそうな三角形に縋っている #twnovel

2018-02-27 00:51:53
リュカ @ryuka511

桜の下で少女は微笑む。戦が終わったら、ここで会おうと約束した。その時こそ結ばれる時なのだ。孤独に震えた冬は終わると信じていた。やがて現れた青年に、少女は駆け寄った。だが、青年の瞳は少女を捉えない #twnovel 青年は桜の木に白い花を手向け、嗚咽を漏らす。「もっと早く帰れていたら……」

2018-02-28 02:10:38