フラクタルパニックまとめ
コミカライズの仕事はかなり沢山やりましたが、一番大事なのは終わらせ時…というか、始める前にどのくらいのスパン連載するか、を決めておくってコトね。それの了解がないといつまでたってもズルズル続いて面倒なことになる。終わった作品に縛られる作家。誌面を取られ続ける雑誌。良い事は余りない。
2011-06-23 12:18:29以前セイザーXを連載した時は掲載誌が隔月だった事もあり、番組が放映中に描ける話数は5話、と決まってた。では5話・単行本一冊分で終わらせると最初に東宝さんに了解をもらった。
2011-06-23 12:21:373クールあるセイザーXを五話に縮めるのだから、かなりの改変が必要だった訳だが、東宝さんはゴジラシリーズとかでも作家の自由裁量で描かせる版元として有名だったので、その点は任せてもらえた。版元さんが鷹揚だと、コミカライズはスゴい楽。でもほんの少しでも変えるな!という版元も居る。
2011-06-23 12:25:15大体上の方に、漫画がわかってない人がいるとそういわれる。普通30分のアニメを克明に漫画化しようとすると大体60ページ、月刊誌二話分くらいかかる。13話なら26話。たった3ヶ月のアニメを描くのに2年ちょいかかってしまう。どんなヒットしたアニメでも記憶に薄くなる頃合いだ。
2011-06-23 12:28:13コミカライズはだいたい新人さんやこれから売り出そうって作家さんに振られるから、そういう人たちにしてみれば、やっと仕事もらえたから有り難くやらせてもらってるけど、一体これはいつまで続くんだろう…と不安が募る。これは当たり前。
2011-06-23 12:33:28でもコミカライズは新人さんにとってスゴく貴重な仕事のチャンスだ。ただでさえ新人に割いてもらえる誌面は少なくなってるし、若いうちはとにかく描いて経験値あげなきゃならないんだから。よく知り合いの新人さんに「コミカライズ振られたんだけど」と相談を受けるけど答えは一つですよ。「受けろ!」
2011-06-23 12:40:28よっぽど描きたいものがはっきりしてて、それを描くスキルが身に付いてるなら全くやる必要はないけど、自分の経験不足を自覚してるなら、とにかく描けるチャンスを逃すべきではない、と思う。それにその作品を見て別の編集から仕事が振られることだってままある。
2011-06-23 12:43:46新人って自分が描きたいもので頭の中一杯のはずじゃない。その時期にコミカライズやメディアミックスやらせるのは、僕はあまり賛成しない。
2011-06-23 12:24:41@masyuuki そうですね、でも最近ではすっかり新人の足がかり扱いです。描かせる方もコミカライズを軽く見ている。これではやる方もやらせる方にとってもあまりよくないと思います。
2011-06-23 12:28:38原作モノやった時このギャップに苦しんだ覚えが(^^;http://bit.ly/kEJgsW 編集さんがこの「32ページでどれだけ描けるか」を計算(体感)できると作家としては話が通じやすい。
2011-06-23 12:32:13新人の時によくある勘違いですが、30~40pの読み切りでハリウッド2時間クラスの映画みたいな話は描けません。アニメで言ったら一話分も辛い。大体半分、Aパート分ぐらいのエピしか描けないと考えてください。
2011-06-23 12:37:20なるほど、そういう視点もありますねー♪ RT @masyuuki: 新人って自分が描きたいもので頭の中一杯のはずじゃない。その時期にコミカライズやメディアミックスやらせるのは、僕はあまり賛成しない。
2011-06-23 12:36:16絵は描けるけど話が作れない新人マンガ家に原作付きやコミカライズをさせるという発想は一理はあるんですが、実は原作原典を読み込んで漫画化するには一定ラインの読解力や演出力が必要で、場数を踏んでない新人には難しいんですよね。ろくに舞台経験のない役者に主演させるようなものではないかと。
2011-06-23 12:40:33仕事のチャンスという意味では原作やコミカライズはありがたいものです。私もやったことあります(『不夜城』は幸せで光栄な出会いでした)。ただオリジナルの失敗が自分の恥だけなのと違って、原作や原作を愛する読者さんに対していつもより大きな責任を負う事になる点は忘れないようにと思っています
2011-06-23 12:53:28ゆうき先生の意見http://bit.ly/kmxk6M 環先生の意見http://bit.ly/lpmf3n どっちも間違っちゃいないんだ。ただひとつ言うならコミカライズを受ける場合「担当さんのサポートはすごく重要」ってこと。これが不安なら受けないほうがいい。
2011-06-23 12:45:05@macchiMC72 とにかく漫画を描きたいけど、自分が何描きたいかまだわからない…って新人さんは今結構いると思うんだよね。頭の中整理付いてなくて、ただ描きたい気持ちばっか先にたつ。そういう人はとにかく手を動かしながら、その中で模索したほうが早い。経験は自信に直結するから。
2011-06-23 12:53:41担当さんが自分の才能に大いに惚れ込んでいるとか、信頼関係をがっちり築けている、というのなら、持ってくる話も有望なものである可能性は高いし、やってみる価値はあると思います。原作側との折衝でも頼りに出来るでしょうし。
2011-06-23 12:54:49@tamakinozomu 自分はその逆でしたが、意外とそういった「何が描きたいのか見えてこない」方が多いことは実感しています。そういう人達にとってのチャンス、にはなるでしょうね。あとは先にも書きましたが担当との二人三脚がちゃんと出来る環境なのかという点だと思います。
2011-06-23 12:58:05@tamakinozomu @macchiMC72 新人(もしかしたら新人に限らず)の心構えとして「何でもやるよ」は必要だと思うんですよ。ただ、僕が問題視したのは「やらせる方」でありまして…
2011-06-23 13:00:37@masyuuki はい、「やらせる方」である編集側の作家の選び方やサポート体制には疑問を感じる事が多いです。新人さんに任せるならなおさらですね。
2011-06-23 13:02:54@masyuuki @macchiMC72 僕も新人の心構えの観点でのみ呟いてますもので(汗)。編集サイドの心構えに関しては別に話さなきゃ行けない事柄ですよね。
2011-06-23 13:08:05@macchiMC72 編集者から「これをやりなさい」と言われたら、新人はそうそう拒否はできない、という非対称性があるわけですしね。
2011-06-23 13:09:02@masyuuki その非対称が幾多の悲劇を生み出していると思います。もちろん思わぬ化学反応を生むことも否定しませんが、例外的ですね。今のやり方では「歩の悪い賭け」と言わざるをえない部分があります。
2011-06-23 13:13:53@macchiMC72 ぶっちゃけ、「コミカライズをしてもらう立場」からしても、どこまで何を言って良いのか分からん部分があるんですよね。言い方悪いけど、販売促進の為の賑やかし、と編集部が捉えている場合は、こっちの作風を可能な限りに再現して貰わないといかんし
2011-06-23 13:11:54