農協「改革」のネオリベ的背景

復興構想会議の「復興特区によって農漁業への企業参入を認める」という提言と、浅川芳裕『日本は世界5位の農業大国』を枕に、農協「改革」のネオリベ的背景に就いてPOSSE編集部の坂倉昇平氏(@magazine_posse)と筑波大教員の五十嵐泰正氏(@yas_igarashi)が語り合う。
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S.MA @makisagami

有機栽培米でかなり有名な人に、大分前に聞いた話だが、子どもが高校を出た後に行く学校がないここでは、2世帯を維持するためには、農業を工夫するだけでは限界があり、土木や機械の技術を活かして、外で稼がないと、子どもを学校にやれないと言う話を聞いたことを思いだした。

2011-06-26 12:50:37
五十嵐泰正 @yas_igarashi

@makisagami 有難うございます。地域ブランド化にも、定義上限界はありますよね。適度な距離の平野部の園芸農家だと、規模拡大のボトルネックは労働力の確保(そこを外国人実習生が埋めがち)、近郊の直売農家だと営業で主人が農場を離れがちなジレンマをどうするかが課題、という印象です

2011-06-26 12:50:47
S.MA @makisagami

@kasism0735 確かに、それはあるでしょうね。しかし、定年帰農とかああいう言葉を聞いていると、昔、「3ちゃん農業」とか「2ちゃん農業」と言われたのと、どう違うのか?と思うのですが、納得の出来る説明を聞いたことも少ないです。

2011-06-26 12:54:05
S.MA @makisagami

@yas_igarashi 野辺山高原などは、外国人実習生なしでは農業専業は厳しいですね。昔は、学生の農業アルバイトも多かったそうですが、今は、ほとんど期待できないようです。当時バイトに来て、そこの息子と結婚した女子学生も結構いたそうです。だから、子どもへの教育意識も違いますね。

2011-06-26 12:58:04
五十嵐泰正 @yas_igarashi

@makisagami 話はそれてしまいますが、外国人実習生は通年営農に適する労働力なので、関東だと受け入れ農家は果菜から葉物に作付転換したりする傾向があるのですが、高原野菜って夏場だけですよね?長野の実習生は3か月単位で回すという話もちらっと聞いたことあるのですが、本当ですか?

2011-06-26 13:02:36
S.MA @makisagami

@yas_igarashi 私が見ているところは、最低6ヶ月はいますよ。それ以降は、作業がなくなりますから帰国することもあるようですが、経営する側にしても冬場は土が凍結して仕事をできないので、仕事はしていませんが。11月から3月ぐらいはかなり自由なようです。

2011-06-26 13:07:19
五十嵐泰正 @yas_igarashi

@makisagami なるほど。長野県某市に本拠を置く一次監理団体の営業マンから聞いた話だったのですが、場合によりけりみたいですね。やはり季節的な農業労働者を安定確保するスキームは大事ですよねー 一部に喧伝される「ノギャル」も農業労働者になりたい若者ではないですからね。

2011-06-26 13:13:05
S.MA @makisagami

社会的連帯の重要性は言うまでもないことなのだが、食料を巡る関係というのはどうしたものだろうか?産消提携が盛んに言われ、交流が進んだ時期もあるが、大きく広がることもなかったようにも思える。消費者のニーズを生産者が知ることも重要だが、消費者も生産することの意味を知ることも大事だろう。

2011-06-26 14:53:21
S.MA @makisagami

有機農業にしても、フェアトレードにしても、ファッションとして取り組んだりしても、趣旨がずれてくるだろうし、ライフスタイルとして取り組むにしても、金を出せば良い。貢献しているというところでは連帯の形成は難しいだろう。

2011-06-26 15:00:45
S.MA @makisagami

もう一つ、農に向かう人たちはどのような社会階層や志向を持つ人たちかもきちんと知ることが必要な気がする

2011-06-26 15:02:14