いじめの初期構造としての学校の吊し上げ式反省会・学級会と学校の謎の物語についてのまとめ

いじめの初期構造としての学校の吊し上げ式学級会・反省会についての歴史的経緯と、被害実態、さらに社会的影響について。
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学校の謎物語と「反省会を発端とするいじめ」について「#超算数問題」からずるずると考えてみた。

新型コロナ対策としての学校の休校もそろそろ終わり。
休校期間中、休校対応に関する様々な問題も噴出していたし、子の学習に関する保護者の不安の声、対応を迫られる教員諸氏の一部からの阿鼻叫喚も聞こえてきた。
半面休校で不登校に後ろめたさをもたなくていいので気が楽になったという不登校方面からの声もあった。

休校を契機に、教育に関する議論は非常に盛んになったのではないだろうか。

連ツイすることも多かったのでまとめておく。

いじめの初期構造としての「反省会」についての部分は半ばからなので、まずそっち読みたい方はスキップしてね。

狸穴猫/松村りか @mamiananeko

#超算数 は「キラキラ教師物語の演出小道具である」という仮説に対するエビデンスとなりえそうな発言である。   かわいげのある逆らわない生徒達に慕われ、保護者にも信頼されながら、教育の一翼を担うために努力しつつ成長していくカッコいい先生という物語がうかんでくるぞと。 twitter.com/Jinreigoodness…

2020-06-13 15:16:34

ちなみに、#超算数 というのは、「掛け算の順序」「足し算の順序」を固定的に教える(そしてそれに反する式をテスト等でバツにする)という、数学者や物理学者にもさんざ否定されているナンセンスかつ有難くない指導法である。

多数の議論があり、トゥギャッターにもまとめが多数

狸穴猫/松村りか @mamiananeko

全部丸のみしてきた人には「それ、張りぼてじゃん、小道具じゃん」という反発は理解しにくいので、別のところに原因を求めるんだな。   「順番はあってしかるべき系トートロジー詭弁」 「学校の権威が崩壊したのはてめーらのせいだ」 おや、なかなか整理できてきた。

2020-06-13 15:28:58
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

学校の中にはいろんな物語があるんだよな。 「キラキラ先生物語」 「キラキラ学級づくり物語」 「学校自治コミュニティ物語」 「保護者や地域から子供を守るぞ物語」 「キラキラ教職員仲間物語」 「キラキラ部活物語」 とかね…。 物語に乗っからない先生のほうが安全度高いと私は踏んでいる。

2020-06-13 16:37:18
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

この手の物語を押し付けられて育てば、思考力は阻害されるだろう。 キラキラ人権教育物語や、キラキラサスティナブル物語というのもある。 せっかく休校で、各種キラキラ物語が威勢よく崩壊したんだから、学校機能縮小して物語性低くした方がいいんじゃないかと思うね。

2020-06-13 22:18:06
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

一応、物語のエビデンス二つ貼っとく。 上の方の学校コミュニティ物語の方はさすがにその崩壊を認識してるようだ。 suponjinokokoro.hatenadiary.jp/entry/2020/05/… twitter.com/daihiko/status… twitter.com/daihiko/status…

2020-06-13 22:00:05
中西大輔 @daihiko

学校というのは家庭から子どもたちを解放するところであったはずなのにオンライン授業で家庭の影響力が強くなるとこういったことが起こる。キャンパスがあって校門によって子どもたちが地域や家庭から守られているということが大事。地域や家庭が子どもたちを守るのではない。学校が守るのだ。

2020-05-31 17:50:37
中西大輔 @daihiko

学校というのは家庭から子どもたちを解放するところであったはずなのにオンライン授業で家庭の影響力が強くなるとこういったことが起こる。キャンパスがあって校門によって子どもたちが地域や家庭から守られているということが大事。地域や家庭が子どもたちを守るのではない。学校が守るのだ。

2020-05-31 17:50:37
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

学校再開がすすんできている現在、「学校コミュニティの取り戻し物語」という新たな物語も出現しつつあるようだ。 班で机付き合わせての賑やかな給食を望む声とか、それは誰のための物語なのか? ちなみに、班での活動というのは、1960年代以降に普及したものである模様

2020-06-13 22:30:01

ここはオマケ部分だが…物語指向の蔓延が社会化されると…という分析

狸穴猫/松村りか @mamiananeko

物語指向の何が問題かというと、自分の物語に沿うように「相手の思考はこうだ」という想像を勝手に作り上げてしまうこと。 その前提でさらに語るので、物語を共有できない場合 「違いますよ」→「いやあなたは」→「違いますよ」→「いやあなたは」 のループから話が進まない。

2020-06-14 00:44:36
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

「変革物語」ってのも結構厄介なんだよな。糾弾が伴うので逃げ場なくした人がまた物語に逃避するという悪循環が生じやすい。

2020-06-14 00:30:54

いじめの初期構造としての反省会(ふりかえりの会)を謎物語から読み解く

さてここからが本題、いじめ問題に関わる部分。

狸穴猫/松村りか @mamiananeko

いじめの初期構造として、学校での吊し上げ式反省会というのがある(最近は極端なのはなりを潜めているようだが)。 あれも学校の不思議な物語のひとつなんだよね。 「(社会主義的)民主主義的人格の発達物語」という物語なんだ。 やってる方が意識してないことも‥ある。

2020-06-14 13:36:00
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

1960年代末頃から、急速に全国に広がった模様。 たぶん、今50代くらいまでの人は何も疑問に思っていないだろう学校での「班」と「班活動」 だが、この「班活動」というのも、この物語の要素として、その時期に急速に学校に浸透していったものなんだな。

2020-06-14 13:49:36
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

現在の後期高齢者は「班活動」なんてほぼ経験してないし、「帰りの会」で「振り返り」をやるなんて経験もないのよねえ。   「帰りの会」で「ふりかえり」を出させる方法は、ごく一部地域を除いて今の50代が初等教育を受けた時期からのもの。

2020-06-14 14:02:47
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

目的が「謎の物語」の中の「要求を組織化する」というもの。 子供らは訳も分からずそれに付き合わされていて、教師の制御が下手くそなら「吊し上げ」やら「排除」やらといういじめに発展する。   制御されていたところで行き先が謎物語だから「忖度」を覚えて終了です。

2020-06-14 14:33:53
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

「吊し上げ」やら「排除」のターゲットになった子供は対人不振に陥るし、学習方面への影響も出る。 「吊し上げ」や「排除」をしていた側は…それを「やっていいこと」と学習します。 傍観していた層は恐怖心から「忖度」「声をあげないこと」を学習してしまいます。

2020-06-14 14:40:11
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

謎物語の中には意図的な糾弾ターゲットの入れ替えという手法が入っています(組織の力の強化)。 なので、いつ自分がターゲットになるか分からないといったことから、加害者も傍観者も「恐怖」が内面化されると思われます。 「糾弾に回る」「忖度に回る」以外の選択肢は生まれにくくなるでしょう。

2020-06-14 14:45:55
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

吊し上げ被害者、排除被害者以外も無傷ではない。 そして被害者の場合に比べて「意識化されにくい=内面化されやすい」といった側面もある。 そして、そのまま小学校を卒業していくんだな。

2020-06-14 15:04:47
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

1980年代半ばまで、反省会や班競争は「謎物語の指導手法」として小学校でしばしば使われる方法となった。 もちろん、全部ではないので被害に遭わなかったラッキーな人もいる。

2020-06-14 15:05:57
狸穴猫/松村りか @mamiananeko

とはいえ、謎物語のバイブル的な本は増刷数がハンパないベストセラー(38刷まで見た)、決して少数ではない。   (マイルド化されながら、同系統の多数の本がいまでも出版されている) 当時の学校教職員に「謎物語」はかなり受け入れられたといっていいだろう。

2020-06-14 15:19:56
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