中根式速記をベースにした新方式を考えた

速記が初めての人向け: 本編を頭から読んで下さい。 速記が分かる人向け: 英語のグレッグ式の要素を中根式に取り込んでいます。(上下フック、サインへの加点など。)また、音便を利用した和語の省略法を新たに考案しました。
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スライムさん @slaimsan

まず、漢音の特性を説明する。 漢字の音読みの音で、2文字以上のもの2文字目は、ウインツチクキのどれかになるという法則がある。なので、これらに省略した書き方を用意しておくと、書くのが速くなる。 ウインは既に、順カギ、大円、小円で表せるので、残りのツチクキに省略符号を用意しよう。

2020-06-08 21:48:20
スライムさん @slaimsan

まずはツチから。 実は、ツとチは漢音の2文字目なら区別しなくても文脈でほとんど分かる。なので区別せずに同じ省略符号にする。 ツチの省略符号は、逆カギで表す。これは促音と同じ符号である。促音と区別しなくても、だいたい分かるのでこうしている。

2020-06-08 21:51:08
スライムさん @slaimsan

次にクキの省略符号。 パターンなので何となく予想ができてる人も居るかも知れないが、クキの区別はいらない。同じ符号で表す。クキは大円に加点を横に添えることで表す。 流石にこれは、加点を外すとイになってしまい混同が起きるので、なるべく加点した方が良い。

2020-06-08 21:56:38
スライムさん @slaimsan

ツチクキの省略の補足。 キャク、キョク、シュツなど、拗音とツチクキが同時に現れることが結構ある。これらの表し方は、拗音を表さずにツチクキの符号を付けることで表す。文脈で読めることが多いからだ。 紛らわしい場合には、符号の横に小さな横線を添える。この場合、クキの加点はしない。

2020-06-08 22:18:58
スライムさん @slaimsan

なお、この横線加点法は今日考えた。

2020-06-08 22:19:52
スライムさん @slaimsan

さて、これで漢音は自由に表せるようになった。 次は和語の音を省略できるようにしよう。省略の対象は、ヌムブクグツルウ(ワ行)。これらは、五段活用の終止形に現れる文字だ。

2020-06-08 22:30:28

和語に出てくる音の省略法

スライムさん @slaimsan

ヌムブは、ンと同じ小円で表す。区別したい場合は、厶は加点、ブは左斜下方向の小さな斜線を小円の横に添える。ヌはンと同じでも大体大丈夫なので区別しない。

2020-06-08 22:33:17
スライムさん @slaimsan

あ、スが抜けた。ヌムブクグツルウ(ワ行)スだ。

2020-06-08 22:34:04
スライムさん @slaimsan

次、クグ。 クは既出で、漢音のクキと同じ大円に加点で表す。グはクと同じ加点でもあまり支障はないけど、区別したいなら斜線を添える。

2020-06-08 22:38:32
スライムさん @slaimsan

ツルウ ツは既出で逆カギ。 ルは逆カギに加点とする。 ウは順カギにしたいところだが、拗音との区別がつかないと支障をきたすことが多いので、区別して逆カギに斜線で表す。

2020-06-08 22:42:16
スライムさん @slaimsan

最後にス。 これは新しいパターンで、ストロークの尾部の右斜下辺りに加点することで表す。語中だと加点ができないので、ストロークとストロークの間を少し空けることで表す。

2020-06-08 22:46:58
スライムさん @slaimsan

小さな符号についてまとめると、 小円: ンヌムブ 大円: イクグ 逆カギ: ッツルウ 尾部加点: ス さて、なぜこのような符号の分け方にしたかというと、五段活用で「テ」を付けた時の音便のタイプで分けている。

2020-06-08 23:02:41
スライムさん @slaimsan

死ぬ、死んで 噛む、噛んで 遊ぶ、遊んで 立つ、立って 刈る、刈って 買う、買って 書く、書いて 嗅ぐ、嗅いで このように、音便を起こした時に同じ符号になるように設定した。

2020-06-08 23:08:49
スライムさん @slaimsan

さて、ここで少し飛躍する。 動詞の活用は、後ろに来る要素によって形が決まるという性質がある。 「遊ぶ-ない」は「遊ばない」になるし、 「遊ぶ-で」は「遊んで」になる。 「遊ぶ-ば」は「遊べば」になる。

2020-06-08 23:16:20
スライムさん @slaimsan

このように後ろに続く言葉の情報があれば、バ行のどの音かを確定させることができる。つまり、五段活用の動詞は末尾を小円、大円、カギで表すだけでよくなる。

2020-06-08 23:20:03

検討内容: 次ストロークの書き始め

スライムさん @slaimsan

ここから先は検討中なので、検討している内容を書く。 日本語の単語の出現頻度に基づいて、頻度の高い単語へ省略形を割り当てる。例えば「モ」一文字で「モノ」を表すなど。 頻度の高い助詞に、最短線による省略符号を割り当てたい。

2020-06-08 23:30:18
スライムさん @slaimsan

順カギ、逆カギが書きづらい問題、今解決策の検討をしてる。解決策によっては、カギのルールが変わるかも。

2020-06-10 12:40:52
スライムさん @slaimsan

今日はフックの研究をしてた。 中根式をやってて書きづらいフックってないなぁと思ってたんだけど、理由が分かった。フックにあまり種類がなくて、書きやすい方向に付けるルールになってるのと、前後のストロークが干渉してフックが書きづらい場合は、角出しに変化するのが理由だった。

2020-06-10 21:16:11
スライムさん @slaimsan

順カギ、逆カギの代替案として次の方法を検討してる。 次のスロトークの書き始めを、 1. 正側尾部 2. 負側尾部 3. (前のストロークの延長線上の)尾部 とすることで区別するという案。

2020-06-10 22:00:25
スライムさん @slaimsan

次にストロークが来ない場合は、該当箇所に加点とする。

2020-06-10 22:01:27
スライムさん @slaimsan

元々の中根式で、 促音を前ストロークの尾部と次ストロークの頭部の交差で表したり、 なにかの省略を次のストロークの頭部を前のストロークから「ツノ出し」したり、逆に前のストロークの尾部を出す「逆ツノ出し」があるのだが、

2020-06-10 22:05:32
スライムさん @slaimsan

同じ方向へのストロークが続くとこれらのルールが適用できないため、前のストローク尾部と平行する位置から書き始める「ずらし」をすることになる。 ルールとして統一感がないのが問題だなと思ってた。 これを、次のストロークの書き始めの位置で区別するというルールに再編し直すのだ。

2020-06-10 22:08:36
スライムさん @slaimsan

このルールなら、次のストロークが同じ方向でも適用できる。カギが次のストロークと干渉してツノ出しになるという変化も要らない。ルールが簡素になるのだ。

2020-06-10 22:28:05