中根式速記をベースにした新方式を考えた

速記が初めての人向け: 本編を頭から読んで下さい。 速記が分かる人向け: 英語のグレッグ式の要素を中根式に取り込んでいます。(上下フック、サインへの加点など。)また、音便を利用した和語の省略法を新たに考案しました。
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スライムさん @slaimsan

中根式をベースにした新方式を立ち上げる。 速記を知らない人にも分かるレベルで解説をしていく。

2020-06-08 20:25:19
スライムさん @slaimsan

a.k.a もやし 漢字表記:洙羅任 #tokipona #lojban #esperanto #暎語 lon, lon pona, lon musi. https://t.co/DYG9xUIXQU

ストロークの種類と基本文字

スライムさん @slaimsan

ストロークの説明。 ストロークは、線の方向、長さ、直線か曲線かを区別する。 方向は、30度刻みで区別するので、時計に対応した方向で言い表せる。区別する方向は2時、3時、4時、6時、7時の5方向を区別する。5時方向は紛らわしいので欠番。

2020-06-08 20:28:30
スライムさん @slaimsan

線の長さは、一番短い線の長さを1uとする時、1u, 3u, 6u, 9uを区別する。それぞれ、最短線、短線、長線、最長線という。 通常は短線と長線を使い、特殊な場合に最短線と最長線を使うので、そんなに心配しなくていい。

2020-06-08 20:31:46
スライムさん @slaimsan

線には正側と負側ある。 2,3,4時方向の線は上側が正、 6,7時方向は左側が正である。 線は直線か、正側に凸な曲線か、負側に凸な曲線かを区別する。

2020-06-08 20:33:51
スライムさん @slaimsan

(新方式では使わない概念だが、)中根式では線の濃淡を区別する。ペンで強く書くか弱く書くかまで使うのだ。スライムさんは面倒なので濃淡は捨てた。

2020-06-08 20:35:59
スライムさん @slaimsan

5方向、2つの長さ、3つの直曲線の組み合わせにより、30種類のストロークが定義できる。 このストローク1画で、仮名1文字に対応させる。が、少し足りないので、補助記号が必要になる。 補助記号は、ストロークの真ん中の正側か負側に点を打つ。 それぞれ、正側中部加点、負側中部加点と呼ぼう。

2020-06-08 20:39:32
スライムさん @slaimsan

正側、負側、加点無しの3種類が使えるようになった。これで90種のストロークが区別できるので、仮名を表すのには十分になった。 仮名への割当は中根式を基本とする。 ただし、下記が違う。 クは濃線としない。 ニ、ネ、ミ、メ、リ、レ、ユ、ワも濃線とせず、負側中部加点をする。

2020-06-08 20:43:53

ハとヒ、ヘとホが逆になってしまっていたでござる。(しばらく、速記は常用してないので、こういうミスをする…)

スライムさん @slaimsan

全体を通しての法則として、ア段の短線を長線にするとオ段になる。同様に、イ段の短線を長線にするとエ段になる。 ウ段は特殊で、オ段に正側中部加点をするのが基本だが、そうでないものもある。これは覚えてもらうしかない。

2020-06-08 20:51:28

基本文字以外で日本語に現れる音の表し方

スライムさん @slaimsan

濁音、半濁音の表し方。 濁音は、基本的には清音のストロークに負側中部加点をすることで表す。表を見ると分かると思うが、ク、ス以外のストロークは元々加点が無い。なので加点できる。 クは元々正側に加点があるが、2個点を打つのは面倒なので、正側には点を打たずに負側のみにする。

2020-06-08 20:56:55
スライムさん @slaimsan

ズはスの加点ではなく、ツの加点で表す。速記は表音主義なので、発音が同じであるズとヅを区別しない。 同じ理由で、ヂはシの加点で表す。そもそも、チに加点するとグになってしまうのだ。

2020-06-08 20:59:01
スライムさん @slaimsan

半濁音は、ハ行に正側中部加点をする。 なお、濁音半濁音は文脈から分かることが多いので、加点を省略しても良い。 (このように、今後、省略しても良いものがいっぱい出てくる。こうすることで、書くものを最小限に抑えるのだ。)

2020-06-08 21:09:37
スライムさん @slaimsan

撥音(ン)の表し方。 撥音はストロークの末尾に小円を続けて書くことで表す。 元々の中根式では、末尾ではなく頭側に小円を付けていたが、音の順序と書く順序が逆になり、頭への負担が大きいので、やめる。 なお、中根式のような書き方を逆記、新方式のような書き方を順記という。

2020-06-08 21:12:55
スライムさん @slaimsan

促音(ッ)の表し方。 促音は「逆カギ」を順記する。 まず、カギとは小さめの半円のことで、このような符号をストロークの末尾に付ける。 「逆」カギとは、次のストロークに自然に沿う方向に付けることを言う。 前のストロークに沿う方向のカギは順カギという。これは後で出てくる。

2020-06-08 21:20:52
スライムさん @slaimsan

ウ音付加。 順カギを使って、「ウ」の音を表す。これを使って、ウ段、オ段の長音と拗音を表す。 ウ段、オ段に順カギを付けると、ウー、オーの長音になる。 イ段、エ段に順カギを付けると、キュー、キョーなどの拗長音を表す。

2020-06-08 21:27:33
スライムさん @slaimsan

古語で「せう」と書いて「しょう」と読むのを応用して、拗音をこのように表している。 ア段の拗音は、残ったア段に順カギで表す。これは法則から外れるが、致し方ない。中根式でもそうだったので。

2020-06-08 21:30:35
スライムさん @slaimsan

なお、キュ、キョのような拗短音はカギの横に加点することで表す。 長音を加点無しにしたのは、長音の方が頻度が高いからである。 後、短音かどうかは文脈で分かることが多いので、不要なら加点しなくても良い。

2020-06-08 21:33:20
スライムさん @slaimsan

イ段、エ段の長音。 ストロークの末尾に大円を付けることで、「イ」の音を表す。 イ段、エ段のストロークに付いた場合は、イー、エーのように長音を表す。 日本語では、エーもエイも発音が同じになるためこのようなことができる。なお、オーも同様だった。

2020-06-08 21:39:22
スライムさん @slaimsan

ア段、ウ段、オ段に大円が付いた場合は、そのまま、アイ、ウイ、オイのように発音する。 大円は順カギと比べて、ルール通りということ。

2020-06-08 21:40:46
スライムさん @slaimsan

ア段の長音は、出現頻度が高くないので特別な符号は用意しない。ア段のストロークにアのストロークを続けるだけ。 さて、これで日本語に現れる音は一通り表せるようになった。ここから先は、日本語の特性を利用して、ストロークを別な符号で短く書けるようにするための規則を説明する。

2020-06-08 21:44:09

漢字の音読みに出てくる音の法則と省略法