【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第291話「劉封の死」の巻 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」01】 第291話です。孟達&夏侯尚&徐晃に散々に打ち破られた劉封は、居城である上庸に戻ります。夜間ということもあり城門は閉じられています。劉封は門を開けい、と呼びかけますが、城内から矢が飛んできます。

2020-07-02 14:42:38
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」02】 劉封が留守をしている間に、徐晃の別働隊が上庸城を奪い取っていました。劉封は慌てふためきますが、時すでに遅し。雨のように矢が飛んできて、劉封軍にさらなる被害が。劉封はたまらず成都に引き返せと言って駆け出します。

2020-07-02 14:48:12
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」03】 結局全滅に近い状態で成都に逃げ帰ってきた劉封。従う者はわずかだったという報告が玄徳になされます。まったくの腰抜けだ、と言い捨てるのは廖化。関羽の一件以来、廖化が孟達、劉封を見る目は辛辣なものとなっています。

2020-07-02 14:51:02
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」04】 このままでは将達を束ねることができなくなる、と玄徳。劉封は自分の養子ではありますが、ここは私情を捨てねばならぬと考えます。

2020-07-02 14:53:16
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」05】 跪いて面目ございませぬ、と謝罪する劉封。玄徳は、面目ないと思ったらなぜお前だけ逃げ帰ってきた、と叱責します。劉封は何も言うことが出来ません。玄徳は、さらに、関羽の時も援軍を送らず関羽軍を全滅させ、今また全滅させたと劉封を責めます。

2020-07-02 14:55:40
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」06】 劉封一人の決断のにぶさで何万の人間が命を落としたか、恥と思わぬか、と玄徳は叱責の言葉を重ねます。劉封は、関羽の時は孟達が周囲の状況から援軍は無理と判断された、と言い訳しますが、玄徳は、時間稼ぎをすれば援軍を差し向けられたと言います。

2020-07-02 14:59:27
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」07】 このような惨敗は今までの例にならって処刑、たとえ我が養子であろうと私情は許されぬ、と玄徳。まさか極刑を言い渡されるとは、と呆然とした表情の劉封。軍律に合わせて罰せよ、と玄徳は言い捨てます。

2020-07-02 15:01:07
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」08】 父上…、と劉封。しかし、これ以上の弁明は無駄と思ったか、おとなしく刑吏に連れられていきます。玄徳は、今まで親子として暮らしてきたのだ、できることなら助けてやりたい、と言います。しかし、立場上、それを自分から言い出すことはできません。

2020-07-02 15:02:49
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」09】 そこに一人の老臣が、劉封の助命を願い出ます。我が子であるからと特別扱いはできぬぞ、と念押ししますが、老臣の訴えでは、劉封は関羽の援軍に行かなかったことをずっと悔いていたと言います。

2020-07-02 15:04:05
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」10】 さらに、襄陽の陣では、孟達が降伏をすすめてきた手紙を引き破り、使者を斬り捨てたそうだ、と言って、部下の一人が引きちぎった手紙をつづりあわせて持ってきたと、つぎはぎだらけの手紙を玄徳に見せます。

2020-07-02 15:05:39
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」11】 なるほど、と玄徳。願ってもない助け舟です。劉封にも忠孝のなんたるかは少しはわきまえていたか、と言って、殺すまでには及ぶまい、すぐ処刑を中止させよ、と言います。笑みを浮かべる老臣。急ぎ処刑中止の連絡を伝えに行こうとします。

2020-07-02 15:07:12
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」12】 しかし、すでに劉封の首と胴は離れておりました。刑吏の役人は、劉封の処刑が終わったので検分してくれと差し出します。処刑してしまったのか…、と声が震える玄徳。漢中王のお言葉なれば、と役人はあくまで職務に従ったと言います。

2020-07-02 15:09:11
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」13】 自分は怒りに任せてなんと早まったことをしてしまった…、と首だけになった劉封の前で、くくく…と泣き伏せります。

2020-07-02 15:11:31
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」14】 ずいぶん手際よく劉封は処刑されてしまいました。一応、助命されるだけの理由はあったのですが、仮に助命されたところで、それを面白く思わない将も出てきたことでしょう。穿った見方ですが、誰かが玄徳の気が変わる前に躊躇せず処刑するように言ったか。

2020-07-02 15:15:53
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」15】 劉封にとって同僚に恵まれず、不運が続いた挙げ句の処刑であり、さぞや無念だったことでしょう。関羽が呂蒙の策に敗れたところから綻びが始まったのですが、玄徳は養子を自ら処刑するという結果をもたらしました。関羽の呪い、というのは酷でしょうか。

2020-07-02 15:21:16
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【横山光輝「三国志」講座291「劉封の死」16】 こうして、上庸を奪われた蜀。魏がますます優位に立つことになります。次回は、再び舞台は魏に移ります。今回はここまで。

2020-07-02 15:23:29