痛快ファンタジー活劇 ご存知!エルフ三人娘
- suzumeninja
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……少し時間が経過して、三人は村に帰った。「おお!エルフ様!」長老がいの一番に迎える。「それで、ゴブリンたちは……」「全部退治したぜ。親玉のオークはこのとおりだ」メンマはポテチを指差す。「ハムにしたゆ……」満足そうな表情のポテチがオークハムを見せつける。
2020-07-15 00:45:17「さ、さようですか……」これには村長もややドン引きである。村人は言わずもがな距離を取ろうとする。(あ、これまずいな)村人に避けられている雰囲気を察したメンマがどうにか話題を変えようと取り繕う。「と、とにかく!この村を脅かす魔物はアタイたちがやっつけた!安心してくれ!」
2020-07-15 00:47:21「そうだよな!」「やったあ!」「ありがとう!」村人たちの歓声が三人を包む。その雰囲気に押されてか、村長もオークハムのことは脇に置いておくような思考になった。「村を救っていただき、ありがとうございました。よろしければもうしばらくこの村を助けてくれないでしょうかな?」
2020-07-15 00:50:04ヒューマンを助けて言い伝えを残すことは、各種エルフにとって重要なことだ(ヒューマンを助けた逸話があると初対面でも有効的に接してくれる可能性が高いため)。こういった申し出はむしろありがたい。「ああ、もちろん!」「断る理由はないでゆ」「さんせーい!」
2020-07-15 00:52:03……それから数ヶ月、三人のエルフはこの村で生活した。バンブーエルフのメンマは竹細工を伝え、ヒューマンの独創的な竹細工を学んだ。ポテサラエルフのポテチはポテトサラダを伝授しながら村人のレシピを取り入れ自身の糧とした。クソバカエルフのハカセは知識を提供し民話を手にい入れた。
2020-07-15 00:54:49……そして三人のエルフは別れを惜しまれつつも村を離れた。ヒューマンにとっての数ヶ月は長いが、時間間隔が長いエルフにとっては一期一会に等しい。「さあて、次はどこ行く?」三人は分かれ道に立っていた。「ポテトがいっぱい取れる街いいと思うゆ」「アタイは久しぶりに竹にかぶりつきたいけど」
2020-07-15 00:58:13「あー!あっち!困ってる人の匂いがする!」ハカセがまたもや道なき道を指差す。「ねえねえ!行こうよ!助けようお!」ハカセに服の袖をグイグイ引っ張られるメンマ。「ったく、しょうがねえな」言葉とは裏腹に嬉しそうなメンマ。「ポテチはいいか?」「もちろんでゆ」ポテチは笑って答える。
2020-07-15 01:00:44バンブーエルフ1ヶ月記念とくべつ読み切り【痛快ファンタジー活劇 ご存知!エルフ三人娘】 おわり (実況感想ハッシュタグは #エルフ三人娘 だと後で拾えるので嬉しい)
2020-07-15 01:02:34バンブーエルフとクソバカエルフとポテサラエルフの珍道中という数日間温めていたプロットを出力できたのでとてもよかった。 #予定余地1時間ほど時間がかかったのは驚いた
2020-07-15 01:09:28