- uchida_kawasaki
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Nature オープン Reconstruction of the full transmission dynamics of COVID-19 in Wuhan nature.com/articles/s4158… 87% (lower bound 53%) of the infections before March 8 were unascertained SEIRモデルにpresymptomatiicなどのstateを導入。ソースコードも公開 github.com/chaolongwang/S…
2020-07-17 10:00:19これは非常に面白い論文です。そもそも武漢でどのくらいの「未診断」COVID19がいたかという割合(メインシナリオでは87%が未診断、Early epidemicのときにほぼすべて診断できていたという理想的シナリオで全体の47%が未診断)をいろいろ想定して予測・検証をしています。 nature.com/articles/s4158…
2020-07-17 00:01:37欧米諸国のPCR陽性とIgG/IgM抗体陽性の割合を比べても、3−4月の混乱期は全体の10%くらいしか診断できていないというのはそれほど非現実的な推定ではありません(つまり10倍くらいいた)。日本でも現在死者数が1000人弱で、たとえばいまCDCで推定されているBest estimated IFR 0.4%は年齢構成を
2020-07-17 00:01:37考えるとかなり低すぎるので、そのIFRを仮に1%と大きく見積ると10万人くらいが3−5月くらいのエピデミックでいた。そう考えるのはそれほど大きくずれているということもないかもしれません。もちろんそうでないと考えるひとが日本では多いようですし、そう考えた疫学者も大きな批判を受けました。
2020-07-17 00:01:37それはサイドショーとして、この論文で一番おもしろかったのはそれぞれの検査レベルで患者ゼロを達成してからどれくらいで規制解除すると再増大がおこるのかという確率の計算です。ものすごく検査してエピデミック全体(無症状含む)の47%を検出できるベストシナリオの場合、患者ゼロを1日達成した
2020-07-17 00:01:37あとに、その後の患者数は考えずに14日後に規制解除した場合、再増大の確率は55%くらい(?、表から目視)、13%しか検出できていない現実的なシナリオの場合はほぼ100%、47%検出率で14日間患者ゼロを達成した場合の再増大確率は6%、13%の検出率で14日間患者ゼロを達成した場合の再増大確率は32% pic.twitter.com/S5cvoFpGTj
2020-07-17 00:01:38この主張内容が正しいとすると、かなり低い検査レベルで患者ゼロを一日も達成していない日本において患者再増大がすぐに起こり始めるのは当たり前というか100%間違いない(なかった)ということになると思います。日本(の一部評論家)が正しいのか中国が正しいのか、予断を許しません。
2020-07-17 00:01:38モデルはSEIRよりもさらに複雑な頁が並んでいて、Natureにピアレビューで受理された論文とはいえ、私には正当性の判断が自分の脳細胞では難しいです。もしこれが正しいとするとこれまで中国政府がやってきたこと(たとえば武漢全員検査)の理由がよくわかります。彼らは強権を駆使しながらとはいえ、
2020-07-17 00:01:38ゴールを決めて、そこへ到達するために明らかにサイエンスに基づいて政策を決めています。無症状者を含めて半分の患者を検出でき、かつ隔離できる(ここ重要)、という検査隔離体制を引いて14日間の患者ゼロを達成できる国が、現状では制圧に最も近いということでしょう。
2020-07-17 00:01:39Nature誌から武漢の公衆衛生的介入から得られたデータを基に数理モデルで新型コロナウイルスの特徴を推定した論文出ました。基本再生算数(1人が何人に感染させるか)は従来の2.5ではなく3.5と高い。かなり検査した中国でも87%は無症状or症状少なく感染者と認識されなかった。 nature.com/articles/s4158…
2020-07-17 18:01:10複数の公衆衛生的介入で1.5ヶ月で感染者を96%減らす事に成功した。しかし潜在的感染者が多いため、把握されている感染者数だけをみて自粛等制限の解除は難しい。そのため数理モデルで制限解除のタイミングと第2波(ここでは100人以上感染確認)がいつ起きるかの予測もモデリングしてます。
2020-07-17 19:31:21第2波のタイミング、数理モデルでは、把握された感染者が0になり14日後に全ての制限解除を行うと第2波は最大97%の確率で到来しそれは32日後に起きる。一方、把握された感染者が0になり、その後も0人である事を14日確認後に全ての制限解除を行うと第2波は32%の確率で到来しそれは42日後に起きる。
2020-07-17 19:43:58この論文は4月10日に米国医師会雑誌に出た武漢での新型コロナウイルスへの公衆衛生的介入の効果をまとめた疫学研究結果に続く第二段で、こちらは数理モデルを使った新型コロナウイルスの特徴の推定との事。米国医師会雑誌の論文はこちら。 twitter.com/hiroshi_tsuji/…
2020-07-17 19:57:07米JAMA誌。武漢での新型コロナウイルス感染拡大阻止のため打った政策がどの程度効果をもたらしたかまとめてる。効果が大きかったのは都市封鎖と感染の核の隔離。感染者を自宅隔離するだけでは家族感染を防げず、疑い例含めて家族からも隔離をする事で効果でたと結論。jamanetwork.com/journals/jama/…
2020-04-12 18:57:31以上4月の米JAMA誌、このNature誌共に著者の1人ハーバード大のXihong Lin教授自身のツイートからですが、ポイントが分かり易い。twitter.com/xihonglin/stat…
2020-07-17 19:58:40Our paper “Reconstruction of full transmission dynamics of COVID-19 in Wuhan” is online in Nature. We showed two key features of COVID: High transmissibility (R0=3.5) & high covertness(up to 87% undetected cases), estimated the chance of resurgence(1/n) nature.com/articles/s4158…
2020-07-17 10:44:56同論文は論文発表当日のバーバード大の学報でも紹介されてます。検査数が少ないとされる日本では潜在的な感染者がかなり多いのは間違いなさそうです。 twitter.com/harvard/status…
2020-07-17 22:13:37A new study offers insights into the COVID-19 virus, including ease of transmission, effectiveness of nonpharmaceutical interventions like social distancing and face masks, and the impact that undetected cases have on the spread of the disease hrvd.me/covidcases7812t
2020-07-17 00:20:01疫学:COVID-19の急速な感染拡大に寄与したと考えられる「表に出ない感染」 | Nature | Nature Research natureasia.com/ja-jp/research…
2020-07-21 01:52:09引用>研究により、中国の武漢で2020年1〜3月に発生したCOVID-19症例の最大87%が未発見症例だった可能性が明らかになった。この新知見は、米国とヨーロッパにおける最近の血清学的研究の結果とも整合している。
2020-07-21 01:53:24続>未発見感染(あるいは未確認感染)には、無症状の患者、症状発現前の患者や症状が軽度の患者が含まれていた可能性があり、COVID-19の急速な感染拡大に大きな役割を果たした可能性が非常に高い。また、制限の解除が早過ぎれば、感染症の再燃につながる可能性があった。
2020-07-21 01:53:34