まぁ次世代戦車となると、戦車単体では成り立たず、陸戦システムの中の1アセットとしての開発という形になるんだろうか? アルマータみたいな方向性になるんだろうか
2020-07-23 12:48:12御冗談でしょう、 10式戦車は、開発からまだそんな時間経ってな…… え? 10年前? え? twitter.com/JFIFUDHDVHDJZU…
2020-07-23 12:51:16産業側視点で言うと、10式戦車を開発しない場合、 日本は戦車の開発・生産能力を失います。 「失う」は言い過ぎかもしれませんが、新規開発と新規車体生産能力は致命的なまでに損なわれます。 10式の次の戦車の時代には、開発はおろか、仕様を書くのすら難しくなっているでしょうね。 pic.twitter.com/qKFMK9uqTb
2020-07-23 11:30:08開発を行わなければ、人材は別のプロジェクトに回されて散逸します。 開発体制は解体され、残るのは残骸だけです。 次代の開発を担う人材の育成は行われません。 開発の停止期間が長ければ長いほど、紙の上に残せない無形の資産は蒸発します。
2020-07-23 11:46:3820年サイクルでの新規開発は、開発能力の維持に必要なギリギリの数値です。 90式戦車の開発を25-35才の若手~中堅技術者として経験し。 90年代を通して、10年の維持設計に従事し。 40-50代になってから、マネージャーや技術課長として10式戦車の開発に携わる。 そういう線表が出来ます。
2020-07-23 11:53:5230年サイクルになると、破綻します。 90式戦車の開発に、30歳の主任技術者が従事したとして。30年後には、60です。 つまり、定年(少なくとも役職定年)です。 マネジメント層や技術課長を通り越して、「相談役」くらいの安楽椅子ポジションです。
2020-07-23 11:58:26こうなると、60前後の老兵と、何も知らない新兵だけで、開発をすることになるのです。 このため、20年サイクルの開発は成立し、 30年サイクルの開発は困難を極めるんですね。
2020-07-23 11:59:28こういった点で 「欧米の戦車開発は今後どうするつもりだろう?」 というのは気になる点の一つです。 既存車の改修や主力戦車以外の戦闘車両の開発で、糊口をしのいでいたとはいえ、どこまでの戦車が出来るのか見物ではありますね。
2020-07-23 12:29:34米国はまだ、K1戦車の開発や、機動戦闘車の開発。 数次にわたる雑多な試作戦車を作ってたから、まだマシとして…… 欧州は、本当に人材が残ってないだろう? 戦闘装甲車開発すら、下火なんだから。
2020-07-23 13:11:22ちなみに、「戦車開発能力の喪失」は、「二度と戦車が作れなくなる」って意味じゃないので注意しましょう。 「ノウハウや人材の獲得・育成から始めないといけない」って意味です。開発能力の再取得に、金と時間が食われるだけです。 「だけ」と言い切っていいレベルかは、状況次第ですが。
2020-07-23 13:14:44【戦車開発のトレンド】 ①開発を続け、大量生産もしている(中露) ②開発は続ける。少数生産で工場は維持(日) ③輸出戦車や軽戦車など、主力戦車以外の開発は行っており、改修などで工場は維持(米) ④開発は行っていないが、改修などで工場は維持(独) ⑤工場に渡す仕事がない(英)
2020-07-23 13:42:19日本の戦車の開発・生産は、経済規模に比べるととても安い。 「けど、この生産ペースでは、10式戦車の「次」の戦車では、③か④に移行しても良いのでは?」という議論は、そこまで的外れではないように思える。 これを10式戦車について言うなら「後知恵で批判してもなぁ」になるけど。
2020-07-23 13:55:54単純化のために話を10式戦車に限って。 開発:480億円 生産初度:60億円 単価:8億円/台 維持:8億円/30年 (ライフサイクルは製造費の約2倍という経験則) 生産予定:300台 耐用年数:30年 逆算すると、戦車300両を30年使うと、ざっくり総計5340億円/30年。 戦車全廃なら毎年180億円が浮くね~ twitter.com/show_murano/st…
2020-03-26 02:21:13議論の本質は、「陸自の戦車・火砲は要らない」ということではなく、「これらの取得・運用/維持・研究開発に費やしている予算・人的資源の50%を他の要素に振り分けられるとしたら、我が国の防衛にとって現状維持より好ましい選択肢はあるか」ということです。 twitter.com/show_murano/st…
2020-03-25 13:03:05この計算は誤差が多いと思うが(特に維持費)、それにしたって大外しはしてないと思う。 戦車を全廃した代償が、毎年たった180億円。 これで、いったいどのような好ましい選択肢があるんだろうか?
2020-03-26 02:23:24ちょっと私には思いつかない。 数字にしてみると、戦車のコスパは、予想以上に高い気がする。 装備品代の180億円/年で、上陸後に陸自を排除する難易度が、ケタ違いに上がるのだから。
2020-03-26 02:25:27なお、途中で改良型を作ったり、訓練費や弾薬備蓄代などは入ってない。 (ただ、仮にそれを入れたとしても、大勢が変わるほどの額にはならないと思う)
2020-03-26 02:28:00めっちゃ安くない? 不安になる安さだ。計算間違ってないだろうか。 整備する人間の人件費を入れると、もっと変わるだろうか? 整備費で変わるなら、ロシアみたいに「多めに作って予備保管兵器に」って方策はありかもしれない。
2020-03-26 02:31:53しかし、こうしてみると ①離島防衛? 知りません。 ②西普連? 水陸両用? オスプレイ? 金食い虫だ。全廃しろ。 ③本州・四国・九州・北海道だけ守れれば、よしっ! ④はりつけ重戦力マシマシで行きましょう! って方策が、陸自的にコスパが良い。 正当な「本土決戦」に回帰する感じで。
2020-03-26 02:41:29一応、来そうなツッコミとして 「人件費が入ってない」ってリプがありそう。 だが、元の話が「戦車定数削減」であって、「人員削減」ではないので、これでいいんだよ。 人員も削減なら、もっと安くなるねってだけだ。
2020-03-26 02:44:15ちなみに、産業視点で見ると。 30年のライフサイクルであれば、300両の定数は、効率的に生産基盤を維持できる下限に近い値と思います。 300両を30年間で作ると、年産10両(年度によってばらつくが)
2020-03-26 09:59:32量産効果が一段上に行くラインが、 「10台以上のライン」 「5台以上のライン」なんだ。 つまり ①年産10台以下なら、10台より生産効率が一歩落ちる。 ②年産5台以下なら、5台より生産効率が一歩落ちる。 だから、年度によりばらつきがあっても年産5台以上を維持できる生産ペースが必要なの。
2020-03-26 10:22:05それ以下になるとどうなるかって? ①単価がクッソ上がる。 1台作るのも4台作るのも、さして変わらなくなる。 ②生産基盤の維持が難しくなる。特に小規模な生産ではそれに即した人数しか経験を積めない。増産ができなくなる。 このように、生産性が劇的に悪化するのだ。
2020-03-26 11:07:05「費用対効果の高い調達」がお望みであれば、製造側としての提言は以下の通り。 ①年産は最低10両以上とする事。 ②単年度会計のばらつきを減らし、それが維持出来ること(途中から徐々に変更するのはあり) ③年産10両/30年=300両などの複数年度会計化による平準化か、その確約 こんなとこ
2020-03-26 11:12:00ただしどれもこれも、 「予定をしっかり立てること」 「変更しないこと」 というアレなので、途中で戦略環境が変わり、調達計画を見直すと、逆に金がかかるようになる。 つまり計画の柔軟な変更ができなくなるので、調達する側からすれば、一長一短です。
2020-03-26 11:14:05