薄紅天女再読しつつ感想まとめ

再読した感想です。
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すな @sunameri2015

闇の氏族の役目がこの時点から「脆い輝の一族の守をするもの」に変質してるので、闇の女神の意向で岩姫の一族にだけよみがえりの性質が残されたとか考えることは可能ですね…

2020-07-22 22:38:09
すな @sunameri2015

白鳥異伝の時点で日高見の一族の本流って消えてるんちゃう?って言ってたのはあれな、エミシとの戦いの中で本来の顕の勾玉の橘は失われたんちゃうかなと思ってたり…。

2020-07-22 22:44:33
すな @sunameri2015

白鳥の時点で日高見の橘が蝦夷の一族に婚姻なんかで吸収されてないのは薄紅天女の時代で「チキサニはもともとは我らの神ではない」って言われてるので確定してる。 加解姫の一族の勾玉も、姫が返還を願い出なければ一族が消えてたっぽいし。

2020-07-22 22:44:33
すな @sunameri2015

神が去った世に死を超える力を持つものは現れるべきでない、っていう闇の女神の勾玉の御統に対する意向とか、空色勾玉の時代にはまだなかった女神の意向を白鳥の時代の岩姫は知ってるんだよね。空色で狭也の代わりに黄泉に下った時に、橘の役目とかを授けられて

2020-07-22 22:49:12
すな @sunameri2015

生まれ変わって闇の氏族に必要な指示を出したのではないかなという感じ。

2020-07-22 22:49:13
すな @sunameri2015

話がそれた。物語のなにを受け取ってどこに感動するかって結局受け取り手に依存するので、「私はそれ間違ってると思う」ってのは、本文中にきっちり書かれてること以外は正解も間違いもないと思うんですよ。

2020-07-22 22:53:41
すな @sunameri2015

チキサニってなんじゃらほいって今更思ってググってみたけど、火種になる木のことなのか。

2020-07-22 23:01:01
すな @sunameri2015

大和の国が平定してたほうの日高見には橘の一族いないっぽいし、白鳥の時代には日高見の橘は消滅してたって見たほうがいい気がするんだよなあ。

2020-07-22 23:56:07
すな @sunameri2015

あーーーーー、なるほど、藤太にとっての千種みたいな存在に、苑上がなることがギリギリで間に合ったから阿高帰ってこられたってことなのね

2020-07-24 09:16:18
すな @sunameri2015

薄紅の苑上がいわゆる「全体最適をデザインするヒロイン」だから私の性癖に刺さったんだというのは5年前くらいには気がついてたんですけど、今改めて読み返してみると発見が色々あって面白いね

2020-07-27 23:58:15
すな @sunameri2015

遠子は逆に自分のワガママ(エゴ)で動いていたのを手放して小倶那が自分の意思で彼女を選んで帰ってきてるので、それもまたエモというか、清々しさがすごい。

2020-07-28 00:14:21
すな @sunameri2015

話の構造がわかると、「あっそうですね、阿高が惚れる女の子、確かに竹芝にはいませんねはい、苑上じゃなきゃ無理ですねはい」ってなって大変に面白かったです。苑上視点だから分かりにくいけど、「決めた?」時点の阿高、苑上にべた惚れ状態ですね……。

2020-07-28 00:34:28
すな @sunameri2015

「おれたちは同じもの、同じ因縁から生まれたものだ。」(文庫版 下巻 P302)単にチキサニの後継者というだけではこの言葉は出てこないでしょうから、「同じ因縁」というのは小倶那の代の「兄弟殺し」のことでしょうね。兄弟ごろしという皇の傷のおおもと。 twitter.com/sunameri2015/s…

2020-07-28 01:41:59
すな @sunameri2015

阿高にはそこに「武蔵の輝の血筋にはもう必要のない(何故なら既に橘の姫に救われて安定しているから)闇の力が乗ってしまっている状態」なんだよね。阿高は本質的には天女ではなく「正統を名乗れる輝の後継者」の性質の方が強い。

2020-07-20 12:33:48
すな @sunameri2015

橘の姫を得て安定していた武蔵の輝の血筋が、もう必要のない明玉の姫の勾玉の力を血筋に溶かしてしまってバランスを崩し、変質してしまったもの=薄紅天女の時代の皇の傷(=大蛇の剣の最後の影響)を癒すことはできないが、対消滅は可能なもの…って感じかなあ

2020-07-28 01:56:26
すな @sunameri2015

小倶那の代では兄弟は「剣の力」で争って殺し合って、最後も『小碓皇子』は死んでますけど(そして剣の大半の部分を百襲姫が持ち去って、皇子以外の部分が遠子のところに帰ってきてる)、薄紅の時代は阿高が「勾玉を相手に渡す」ことで「剣の最後の力を消滅させて」「安殿と阿高、二人とも生還」してる

2020-07-28 02:04:09
すな @sunameri2015

白鳥の因縁と橘の血筋がやり残したことの精算が同時になされてますね。という、あれ。

2020-07-28 02:04:55
すな @sunameri2015

単純に橘の血を引いた最後の勾玉の主ってだけなら阿高は菅流みたいになるはずなんですよね。しかも菅流の時代と違って勾玉はひとつだから、力ももっと御しやすい穏やかなものになるはずなのに、最終形態が龍…。

2020-07-28 02:31:44
すな @sunameri2015

白鳥と空色はこういうふうに色々こねくりまわさないと理解がおっつかないところあんまりないんだけど、薄紅は深堀りしようとすると色々わからんところが出てくるよね。岩姫がいないのがいけない(ぶん投げ)

2020-07-28 02:55:33
すな @sunameri2015

輝の性質を軸としている存在に、闇の氏族の力が乗ってしまっている状態、というのが個人的には一番しっくりくる感じ。

2020-07-28 02:57:18
すな @sunameri2015

チキサニが勾玉の救いの裏返しをやってしまったせいで歪んだ明玉の力と、救いを得られなかったことで限界を迎えて怨霊に呑まれた安殿が「同じ因縁」っていうのももちろんあるというかこっちがメインだけど、その根っこは白鳥時代のものだなと…

2020-07-28 12:26:59
すな @sunameri2015

三野の橘の末裔のところに本来は三野の橘のものだった明玉の力が戻ってるのも因縁が深い〜〜〜〜

2020-07-28 12:28:53
すな @sunameri2015

苑上が私の性癖に刺さった理由はわかっても、阿高にそれがどう作用したのかはいまいち掴めてなかったんだよな。阿高と苑上だけを見てると確かに分からん。苑上の中の賀美野と安殿の立ち位置と包括して眺めないと分からない…

2020-07-28 12:36:39
すな @sunameri2015

視点を苑上に変えたら書きやすくなったっていうのを、荻原先生がどったでおっしゃってたんですけど、このタイプ(全体最適を考えて動くタイプ)のキャラクターは本人視点の三人称か一人称じゃないとやろうとしてることがすごくわかりづらいのでそらそうですね…

2020-07-28 12:42:18
すな @sunameri2015

阿高が自覚してる「因縁」も多分こっち。その裏に白鳥時代の因縁が潜んでて実はそっちの方が根が深い。 twitter.com/sunameri2015/s…

2020-07-28 12:46:20
すな @sunameri2015

前半で蝦夷が阿高に「チキサニ」を押し付けたのと、苑上が「他人が阿高を災いだと言ったり怨霊を滅ぼすものであると言ったりするのに流されずに、阿高自身がどういう存在なのかを自分の目で見て考えて見極めようとした」のも対象的。苑上視点じゃないと確かにそこが浮き彫りにならない…

2020-07-28 12:52:32
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