- HummingBird1979
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雑誌掲載時は原稿料だけがまんが家の収入になります。だから枚数を描けば描いただけ収入増となるわけですが、そのためには連載回数を延ばせるための人気、あるいは雑誌のかけもちをすることがが必要になります。
2010-04-21 10:06:59連載を重ねるにせよ色々なところで描きためたにせよ、やっていれば原稿がたまるわけでして、ここで初めて「まとめて本にしましょう」という話が出てきます。僕なんか編集部の連続性からつい忘れがちになりますが、「雑誌掲載」と「単行本化」は本来は別の話なんですね。
2010-04-21 10:47:15僕の仕事はスポーツにたとえるとフィギュアスケートのような採点競技に近いので、「本にしましょう」という声が本当はどういった動機から発せられたかは分かりませんが(笑)、いくばくかの得点は稼げたということなのでしょう。ここであらためて単行本契約をして、印税もここで初めて決まります。
2010-04-21 10:59:03印税生活ができるかどうかは原稿料による収入と単行本部数とのバランスに左右されるように思います。若い頃はアイデアもどんどん出て、作者一人、あるいは最小限のアシスタントさんがいれば、週刊連載だってできないことはなく、生活費が原稿料だけで賄える可能性があります。印税は丸儲け。
2010-04-21 11:19:43ただしこれで賄える生活は安アパートで、実はアシスタント一人二人入れると満杯になってしまうような生活ではないかと思います。まあ最低限ってところでしょうか。
2010-04-21 11:22:39人にもよりますが、作品作りに欲が出てきて「もっと密度の高い絵を描きたい」「ネームに時間をかけたい」とかなってくると、最小人数では週刊連載不可能になってきたりします。「アシさんを増やし広い仕事場に引っ越す」と、原稿料はほとんどここに投入せざるを得なくなります。
2010-04-21 11:36:11仕事場の維持に原稿料が消えてゆくとなると、生活費は印税から捻出することになるわけで、このときもっとも悲劇的なのは、毎週質の高い原稿を上げているのに単行本部数が伸びないために印税収入が見込めない、いわゆる「連載貧乏」です。
2010-04-21 11:43:35一方、印税は嬉しいがあてにしない、というやり方もあるのです。極端に言えば、新人時代のやり方をほとんど変えず、1枚あたりの原稿料の上昇にあわせて少しずつ生活レベルを上げてゆく、というやりかたですね。仕事としてはこのやり方の方が真っ当かもしれません。
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