@odg67 「ミメーシスの文学と人類学」は「アンチ・オイディプス」批判ですが、邦訳は後者が結構後だったようですね。ジラールに漱石論があるのかと思いました。トドロフは時々、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に言及しますね。ミメーシス、模倣の議論は良く分りません。
2011-07-03 06:12:19しかし、最近調べ物の際に重宝している Modern European Criticism and Theory: A Critical Guide http://t.co/JWKIuyo に Girard の項目はないのであった。批評理論業界での評価は低いのかも。
2011-07-03 06:17:30@sasaki_makoto 漱石云々は社会学者の作田啓一さんがジラールを用いてそういうことをなさっているということです。
2011-07-03 06:22:13おそらく近代日本文学の中に「近代的自我」の可能性を探る、みたいな戦後啓蒙のひとたちの考え方に対して、「近代的自我」と考えられていたものの内実は決して「自由なる主体的意識」などではなかったことを明らかにする文芸社会学を立ち上げたいということなのかなと。 @sasaki_makoto
2011-07-03 06:28:51@sasaki_makoto 英語版のwikiに出てますが、ミメーシス理論というのは「ひとは学ぶときのみならず、欲望を持つ際にも、誰かの模倣という形式に従わざるをえない。模倣というかたちで発生した欲望は、必ず何らかのコンフリクトを引き起こす」という感じのものです。
2011-07-03 06:38:15@odg67 漱石を近代日本文学としてですね。黒船という外部で日本という意識が必要になったのかとは思います。大江健三郎は自分は近代文学と考えているらしく、息子にも「近代文学」と呼ばれたそうです。近代文学に対して現代文学は村上春樹なのかなと。
2011-07-03 06:41:42@sasaki_makoto ちょっとわかりません。古くさい言い方になりますが、〈「デカルト的コギト」を相対化するのが現代文学で、それは大正モダニズムに既に現れていた〉みたいなことを教わったこともあるので…。あと〈漱石と春樹は近代的「デタッチメント」で通底している〉みたいな話も
2011-07-03 06:49:13めんどくさいことに、文学とか芸術のモダニズム運動というのは、いわゆる「近代」を超克する試みなのですよね。だからモダニズムは「近代主義」と訳せない。 @sasaki_makoto
2011-07-03 06:51:02@sasaki_makoto たいへん面白い話題なのですが、やむをえず離脱いたします。この辺りのこと、いずれちゃんと整理したいと考えております(一部は活字にいたしました。よろしければご笑覧下さい http://bit.ly/jrGg1M )。どうもありがとうございました。
2011-07-03 06:57:03