『NPO法人こつこつ』さんの「介助付きコミュニケーション」について

セルフまとめ。『NPO法人こつこつ』さんの「介助付きコミュニケーション」について、こつこつさん作成の資料を読んで気にかかったことなど。
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ベル邸 berutei @berutei

→このあたりは本当に「介助付きコミュニケーション」の大きな問題点なのだが、NPO法人こつこつさんがその危険を理解できているのかどうかはよく分からない。一応、『実践報告』のスライド29には、“支援者は間違えることがあることを自覚し、当事者の「あっている」/「ちがう」を敏感に

2020-08-10 09:33:21
ベル邸 berutei @berutei

感じ取れるように” という記載がある。また、“通訳の内容が、介助を通さずに「あっている」「ちがう」のサインがわかるとよい”、“通訳支援者は複数での聞き取りをするとよい”、“疑問に思うことをお互いが確認しあうとよい” などとも書かれている。しかし、そもそも意思表示が困難な障害者に対して→

2020-08-10 09:33:21
ベル邸 berutei @berutei

「介助付きコミュニケーション」を行っているのであるから、介助を通さずにサインを出せるのか? 出せるならそれをもっと活用する方法ではいけないのか?という疑問が生まれるし、“敏感に感じ取れるように”というのも具体的に何をどう感じ取ればいいのか不明である。

2020-08-10 09:33:22

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P9(ある人の発言として) “重度の障害というと見た感じそんなに物が分からないかなと思っておられるかもしれないけれども、みんながしゃべっていることも当然理解できますし、ニュースやテレビでかかっていることも理解していますし、文字も読めるしすごい頭いいんです。

2020-08-10 09:49:52
ベル邸 berutei @berutei

ほんとはこうしたいああしたいとか、日本の政治にも言いたいことが山ほどあるわけです。でも伝える術がない、理解してもらえない。それが重度の障害を持ってらっしゃる方の状況なんです。” …こういった主張は他の場所でも見聞きする。一見すると障害者に対して理解を示しているように見えるが、→

2020-08-10 09:49:53
ベル邸 berutei @berutei

→これもやはり問題のある見方であると感じる。まず「重度の障害」と言っても人それぞれ内容は違うのであり、知的障害がなくて体が動かしにくい人もいれば、知的障害があって自由に身動きできる人もいる。それを一緒くたに重度の障害だからこう、と考えてしまっては逆に理解から遠ざかってしまう。

2020-08-10 09:49:53
ベル邸 berutei @berutei

→また、「しゃべっていることが理解できる」「文字も読める」「頭がいい」「政治を語れる」といった能力によって障害者を評価していることも問題である。知的な能力が高いから障害者を評価しよう、と言ってしまっては、そうでない人は価値が低いのか?という話になってしまう。…もっとも、→

2020-08-10 10:00:19
ベル邸 berutei @berutei

→介助付きコミュニケーションを推奨する人の主張は、「知的障害があるように見える人も、単に表現できていないだけ」というものなので、そもそも「知的障害者はこの世に存在しない。だから知的な能力を強調することに何も問題はない」と考えているのかもしれないが…。彼らが→

2020-08-10 10:15:10
ベル邸 berutei @berutei

「介助付きコミュニケーション」なしに社会で生活している知的障害者のことをどのように捉えているのかはよく分からない…なんだかいろいろと辻褄の合わない話になってしまうと思うのだが…。

2020-08-10 10:15:11

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P9(こつこつ関係者の言葉として。一部伏字)“でも○歳の時に國學院大學の柴田教授と出会い言葉をつむぐ方法を知ったときに、彼がすらすらっと話を始めたんです。その時わたしは本当に情けない親でそのことが信じられなかったんです。

2020-08-10 10:34:36
ベル邸 berutei @berutei

半年ぐらい半信半疑が続いて、でもやっぱりしゃべりたいなと思い、(中略)28組の親子が集まり猛練習の末にみんなで話ができるようになりました。その時に彼らが4つのことを教えてくれました。”(後略)→

2020-08-10 10:34:36
ベル邸 berutei @berutei

→この「4つのこと」のうち1~2は、少し前にも出た「知的障害はないが体が勝手に動いてしまう」といった主張の説明をしている。

2020-08-10 10:34:37

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P10(別の人の言葉として) “この方法はこういう子たちだけではなく、例えば交通事故にあって中途障害で発話ができなくなった方ですとか、脳梗塞で倒れて発話できなくなった方にも可能です。” という主張もある。このように障害の種類や仕組みを考えずに、一律

2020-08-10 10:58:44
ベル邸 berutei @berutei

→「介助付きコミュニケーション」で対応可能だ、という主張は他でも見聞きする(認知症の人にも使える等)。発話に関する障害といっても種類や程度は様々であり、「話せることは話せるけど不明瞭だ」といった人もいるわけで、そういった人に「通訳」を行えば、合っているかどうかを本人に→

2020-08-10 10:58:44
ベル邸 berutei @berutei

→すぐ教えてもらうことができるのではないだろうか。そういった協力を得れば「介助付きコミュニケーション」の妥当性を検証することも可能なのではないか?と思うが、そういった試みが行われたという話は聞かない。ただし、以前にどこかで「既に表現方法を持っている人には『通訳』ができない」→

2020-08-10 10:58:45
ベル邸 berutei @berutei

→という話を読んだ記憶があるので、やってみて成功しなかったら「できなかった」ということで終わってしまうのかもしれない。

2020-08-10 10:58:45

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P12-食支援と心1(ある人の言葉として) “(前略)今までずっとプリンが好きだと思われてきました。ある時この方法で、何でプリンばかり食べるのですか?と聞いてくれる人がいたので、(中略)そして僕はその日からプリンを卒業することができました。” →

2020-08-10 13:09:03
ベル邸 berutei @berutei

→食事の内容というのは、いわゆる健常者にとっては「ある程度は自由に選べる」「嫌いなものでも食べられなくはない」といったものであると思うが、例えば自閉症などで「いつもと違う味だと非常にストレス」というようなケースもある。上述のプリンのように、本人がよく食べていたという状況が→

2020-08-10 14:00:36
ベル邸 berutei @berutei

→あっても「通訳でこう言っていたので実は違います」と簡単に変更できてしまうというのは、場合によっては障害者のQOLを大きく下げてしまうのではないか? もうちょっと慎重に判断した方がいいのでは? という疑問を感じる。

2020-08-10 14:00:36

ベル邸 berutei @berutei

→『言葉をつむぎ~』P13(一部伏字)“すぐ親と会話をしたいという方と、気を遣い○○の様に遠慮する方がいるようです。言葉がわからなくても色々ケアが多いのに、言葉がわかったら余計大変になるんじゃないかと。ヘルパーの人とは話をしていたのですが、私とは何年も話しませんでした。”→

2020-08-10 14:05:47