あるアイヌ先住民族「否定」論者の残念な「引用」（３）

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@kisaragi_rosei つまり、坂田美奈子氏の挙げた①の説の主張。 twitter.com/xiongmao53/sta…

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@ekesete1 なお、坂田美奈子『先住民アイヌはどんな歴史を歩んできたか』（清水書院2018）によれば、北海道が日本領になった時期として、三つの説を上げている。 ①江戸幕府がロシアの南下に備えて蝦夷地を「幕領下」した1799年、 ②日露和親条約によって不完全ながらも日露国境が定められた1855年、 （続く）

2019-06-06 05:45:21

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《#北海道は元々日本の領土》ではない。 ①「我邦と異国と通商の場所、長崎・薩摩・対馬・松前、此四ヶ所に限り候」（近藤重蔵『蝦夷地処置并異国境取締ニ付建言書草案）。 ②「松前家如何（いか）成（なる）悪事これ有る哉（かな）計り難く候へども、朝鮮ニ宗家、蝦夷ニ松前家、琉球ニ嶋津家ハ永世➡

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動（く）間（ま）敷（じく）様に天下一同存じ込罷（まかり）在（あり）候（そうろう）」（「休明光記」巻之二）※1799年幕府に提出されたもの。 ※榎森進『アイヌ民族の歴史』（草風館 2015) 305頁。

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＞被害を受けたのはアイヌの方々だけではない というが、問題は本土内と琉球・アイヌとの違いであり、後者は明治になるまで「外国」だったと言うことだ。そして、言語の抹殺等、すさまじい同化を受けたのは、やはりアイヌである。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ pic.twitter.com/nxrx1T7yL0

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従来、「外国」であった土地の住民を強制的に日本に編入したから、アイヌや琉球が先住民族であると言うのである。それが国内の他の地域との違いである。

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一般に先住民族と訳されているものを「原住民」と主張するのは彼の勝手ですが、「原住民」に「保障される権利は近代化の過程で従来もっていた土地や権利を奪われた全ての人々」に保障されるものではありません。強制的に日本国家に編入された人々に保障されるのです。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ pic.twitter.com/n67wyVqmxI

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ですから、「原住民（先住民族）」としての権利は、琉球民族やアイヌ民族に保障されても、決して「私達全ての日本国民に保障」されるものではありません。確かに、明治以降の政府の松方デフレ等の政策（所謂資本の原始蓄積だったという人もいる）で土地を失った農民や破産した人は沢山いますが。

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つまり、ノブタケは独特の誤魔化しをしていますが、 国連宣言などで承認された先住民族としての諸権利は、 ＞近代化の過程で従来もっていた土地や権利を奪われた全ての人々 に存在するのではなく、 ＞“近代の植民地化の”過程で従来もっていた土地や権利を奪われた全ての人々 に存在するものなのです。

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（余談） 60年前後生まれの私の友人達で、古い商売人の家など、曾祖父かその前の人が「身代を潰した」という口碑が残っている所が多いが、これはその曾祖父などが、いい加減な人だったからではなく、丁度、松方デフレの時代に当たっていた結果ではなかろうか？ twitter.com/xiongmao53/sta…

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＞アイヌ政策における不法行為 って具体的に何のことを言ってるんだろう？ 同化政策を不法と言っているんだろうか（笑い）。 少なくとも、「政策」とある以上、行政関係者の不法行為であって、アイヌ自身の不法行為ではないのだろう（笑）。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ pic.twitter.com/IZTOxTj6ng

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確かに連合国（国連）などで議論されている「先住性」は「先に住んでいたか」ではなく、近代以降の植民地化での問題です。明治以降、和人が北海道に大量植民し、アイヌから土地を奪ったのは正しくこれであり、当然、アイヌは国際的に言う「先住民」に当たります。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ pic.twitter.com/H7TwS8xezd

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今に続くアイヌ民族が「アイヌ文化期」（12C以降）に形成されたとは言えるでしょうが、この人々は当然、以前からの北海道の住民とは無縁ではありません。広義のアイヌ民族（アイヌ語系の言語を話す集団）は当然、それ以前から居住していました。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ

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実際、渡来系の遺伝要素が圧倒的で縄文人の遺伝子を10％位しか受け継いでいない大和民族（和人）に対し、アイヌは縄文人の遺伝子を濃厚に受け継いでおり、下図に見られるように和人はコリアンや北方漢族とは遺伝的に近縁なのに対し、アイヌとは遠縁です。 ※斎藤成也『核DNA解析でたどる日本人の源流』 pic.twitter.com/aIqJ89mxNT

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実際、遺伝子人類学の篠田謙一などは「アイヌ集団は北海道の縄文人を基盤として、オホーツク文化人の遺伝子を受け取ることで成立したと考えられるようになっている」と指摘しています。 ※『歴史REAL日本人の起源』（洋泉社2018）

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元より「誰が先に住んでいたか」を問題にすると、「縄文人」と言っても決して均一な集団ではなかったでしょうし、旧石器人の居住も北海道では確認されており、更には旧人・原人の居住の可能性など、ほぼ無限のループに陥ります。北海道に「先住」したのは北京原人の同類であったかもしれません（笑）。

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ノブタケが曲解引用している「デ・ラ・カデナとスターン」だが、元の本を読めば、「なる(becoming)」とは、それまで先住民としての要件を備えながら、その自覚を持たなかった集団が「先住民としての自覚を持ち、その地位を主張するようになる」ことであるのは明白。 #アイヌヘイトをやめろよノブタケ pic.twitter.com/uqMVgNtWsY

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