【論文】疾患発症前向き時間を用いたCOVID-19の潜伏期間分布の推定:新しい横断的および前向き追跡調査(2020.8.17作成)潜伏期間が従来想定より長い・隔離期間二週間では短い可能性

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Estimation of incubation period distribution of COVID-19 using disease onset forward time: A novel cross-sectional and forward follow-up study | Science Advances https://advances.sciencemag.org/content/6/33/eabc1202.full

疾患発症前向き時間を用いたCOVID-19の潜伏期間分布の推定:新しい横断的および前向き追跡調査

influenzer @influenzer3

●COVID-19の潜伏期間はもっと長い:10%は14日以降に発症する可能性 →武漢から離れた人を追跡し、発症日までのデータを1084人分集計したものです。 リコールバイアスが最少になり、規模も先行研究と比べても最大規模と主張しています。

2020-08-16 21:50:16
influenzer @influenzer3

感染日を武漢から出る日と設定していますので、潜伏期間は実際よりも短くなる可能性がありそうです。 ところが結果は逆で、平均潜伏期間8.29日で、10%は2週間以降に発症したという結果。 考察内で、「現行の2週間の隔離期間は不十分かもしれない」と述べています。 advances.sciencemag.org/content/6/33/e…

2020-08-16 21:50:16
influenzer @influenzer3

---- ・COVID-19の潜伏期間を推定するため、新しい方法で解析を行った。 ・武漢を出た時点で無症状だった人を特定し発症するまで追跡調査した。潜伏期間は武漢の出発日から発症までの期間とした。  これによりリコールバイアスを減少させ、入手可能なデータを利用する事で推定精度を高める事ができる

2020-08-16 21:50:16
influenzer @influenzer3

・1084例のデータを用いて解析。 ・潜伏期間の中央値は7.76日(8.02-8.53)、平均値は8.29日(7.67〜8.9、90%タイルは14.28日(13.64-14.90)、99%タイルは20.31日(19.15-21.47)だった。 ・武漢を出発する同日に感染してしまう可能性も含めると、潜伏期間が14日以上となる確率は5-10%と推定された。 ----

2020-08-16 21:50:16
influenzer @influenzer3

・イントロダクションで5つの先行研究を挙げて、表にまとめています。  いずれも想起バイアスの問題、サンプル数の問題などがあると指摘しています。  これまでの検討では潜伏期間の平均は5日程度、12日目までに97.5%が発症する、という感じ。 pic.twitter.com/3MLqZGLx2P

2020-08-16 21:50:17
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influenzer @influenzer3

・今回の検討結果  潜伏期間の平均値は8.29日、発症者の99%タイルは20.31日 pic.twitter.com/IMZtBcDCgb

2020-08-16 21:50:17
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