「作家は体験したことしか書けない」は作家性をあぶり出す命題的存在か。そもそも「体験とはなんなのか」を考える展開も

実に面白い。
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太田忠司 @tadashi_ohta

「作家は経験したことしか書けない」というひとには夢野久作の言葉を送ろう。 『創作は作りごとなれば全然嘘で固めたと思ふと大間違ひなり。作者の頭の中に起こりたる真実の出来事の模述にてたとえ如何なる架空的なる物語と雖も嘘偽を許さず嘘偽なれば必ず人に飽かれ真実なれば必ず人を動かす』

2020-08-14 15:17:29
芦辺 拓 @ashibetaku

零細探偵小説家です。仕事はbit.ly/jfXjYy またの名を森江春策Pと申しまして、ニコマス動画、ラブライブ!、AGC38、そしてポッピンQなど、どこでも平均年齢を押し上げてます。

芦辺 拓 @ashibetaku

何度目だ『戯財録』。江戸時代の歌舞伎作者も「作家は経験したことしか書けない」と言われてたんでしょうか。「あつたらこんな物であらうと推量してゐるところが作者なり。天子・将軍の行跡見たこともなし、乞食・盗賊につきあひたることはなけれども、こんなものであらうと、人情を推量して作る」 pic.twitter.com/KQYOpYPVD6

2020-08-14 18:50:48
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作家としての感性が大事

遠藤遼 @endouryou

小説家。キャラ文とラノベ書き。『きみの最後の一カ月、恋はオパール色になって』『平安姫君の随筆がかり』『晴明の事件帖』『王立魔術学院の《魔王》教官』『平安・陰陽うた恋ひ小町』『平安後宮の薄紅姫』『平安あかしあやかし陰陽師』など。 趣味は読書とチェス。 お仕事は tolipa.aurelius@gmail まで。

遠藤遼 @endouryou

「作家は体験したものしか書けない」ことはない。ただし、作家の目を持たないと体験したことも書けない。 経験で書けるのは一冊程度。 体験は面白みだけど、体験を書き殴っているだけでは作家としての寿命は短いと思う。 体験していないことを誠実に想像して五感と心に訴えるように書くのが作家。

2020-08-14 15:54:49
遠藤遼 @endouryou

ただし、あやかしものや陰陽師系統を書くにあたり、伝統的な呪法は「試して」みています。それで気持ち悪くなったりしたら小説には出さない。小説の舞台の時代背景制約など以外で、古来有名なのにいくら読んでいても出てこない呪法があれば、要するにそういうことです。

2020-08-14 18:56:04