アフリカの内戦や飢餓で○百万人死んだ、みたいなのを見るにつけ「あの痩せた大地でそこまで増えてしまったことがそもそも間違いだったのでは……」という気になってしまうのは農学者のカルマ
2020-08-26 12:35:30他所から食い物を持ち込まねば食っていけないほどの人口が痩せ地に発生したらもう殺し合いか流出(難民化)しかないんだよな。
2020-08-26 12:36:22農学者は無邪気だからコメでもコムギでも技術注ぎ込んで収量めっちゃ伸ばしちゃうんだけど、その穀物がどこへ流れるかとか、あまり考えてなかったみたいなんだよね70年代くらいまでは。
2020-08-26 12:37:58穀物がたくさん穫れる!これで貧困や飢餓も解決!と思ってたら、むしろ在地の従来型の農業が駆逐されてしまい、いざ経済の悪化や戦争で輸入がストップした時に大惨事になったわけです
2020-08-26 12:39:37補足しておきます。主食は輸入で賄い、農地では換金作物に特化するというのは20世紀以前からあったスタイルですが、それが飛躍的に増加した背景として1940~60年代の「緑の革命」があったという話です。 twitter.com/Tamejirou/stat…
2020-08-27 12:41:00インドの綿花暴落による飢餓やアイルランドのジャガイモ全滅などで先例はあったんですけどね…… なかなか人類は歴史に学ぶことができない。
2020-08-26 12:40:32今このときも、タイ資本などが東アフリカにせっせと穀物を持ち込んでは鶏肉に換えて売りまくってるわけですけど、ひとたび中国あたりが穀物の流れを曲げたりしたら干上がるんだよね。その時、東アフリカの人々は何を食べればよいというのか。
2020-08-26 12:44:17よく「アメリカ穀物メジャーの世界支配」なんてことが言われますが、悪気があってやってる訳がないんですよ。世界中の人が飢えずに済むために、使命感をもって最大効率を求めている。でもそれは世界各地で色んなものを破壊してしまうのだよね……
2020-08-26 12:46:03これは恩師(5人いるうちのひとり)の影響なんだけどね。アフリカにはアフリカに適した農法、品種があり、効率では全く太刀打ちできないのは仕方がない。在地の伝統的技術の延長で、少しずつ前に進んでいくのが大事なんだと身を以て教えてくれた。
2020-08-26 12:48:42学内政治とか科研費とかをあまり気に留めない人だったようで、教授が代替わりするまで実験試薬や設備など先輩たちが苦労したようだけれど、人間として一番尊敬している人です。
2020-08-26 12:51:10そういう意味で、何百万トンという穀物を積んでインド洋を往来し、鶏肉へ変えていく今の畜産業界はとても危ういものを孕んでいる……が、大口顧客のやることなんで我々はなかなか口出しできない。現状で人々の栄養改善に直結して役立ってるのも事実なんだが
2020-08-26 12:55:04いわゆるSDGsみたいのとは真逆の動きなんだけどね。ただ、現地で有機物が土壌にうまく蓄積していけば何かが変わるかもしれない。
2020-08-26 12:59:04鶏肉を作るときに身になるのは穀物のおよそ半分で、あとは水、二酸化炭素やアンモニアと糞尿になる。また、鶏肉を食った人も100%を栄養化できるわけでもなく大量に栄養豊富なウンコが出る。大地に還せれば一番良いが、インド洋の生態系も変化していくかもしれない。
2020-08-26 12:59:05その土地にあった手法と品種がある、というのは本当にそうだと思う。輸入穀物に当座の競争力で負けるせいでその地の農業が衰え、耕作可能な土地が耕作されないままになっているなんて話も聞いたことがある。 >RT
2020-08-26 12:59:14農業を機械化することで効率が10倍になったが、そのまま農村の9割が失業して吸収さるべき産業も無く。石油が止まって機械が動かせなくなり仲良く餓死、なんてことがよく起きるわけです twitter.com/Tamejirou/stat…
2020-08-26 13:00:57こういう事を考えられる人こそ、大事にしなきゃいけなかったんだと思うけどなんとなく学内では不遇というイメージのつきまとう方だった。でもアフリカへ研究出張に行くと、現地の人々から英雄のような出迎えを受ける人であったそうです。 nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/100008… twitter.com/Tamejirou/stat…
2020-08-26 13:07:38アフリカに限ったことではなくて、どの地でもそうなんだと思う。いわゆる地産地消が良い。日本も、そろそろ、自然の条件をもとに社会全体で農業を再構成すべきだろう。 twitter.com/Tamejirou/stat…
2020-08-26 13:09:32例えばいわゆる欧米型の農学だと、土壌の適正なpHというのがある。この基準をアフリカや東南アジアに持ち込むと、「常識的に考えてこんな強酸性の土壌では作物はろくに育たないはず」なので石灰で中和を試みたりする。
2020-08-26 13:11:16ところが、よく観察すると現地の人々はそういう土壌に合った作物を知っていて上手に育てている。そういう客観的で謙虚な姿勢で在来農法を研究する人でありました。
2020-08-26 13:11:16このウェブサイトの「三代目」とキャプションのある方ですね。 plantnutritionhu.wixsite.com/index/intro
2020-08-26 13:14:26