- uchida_kawasaki
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→原著は以下です。 ・中等症のCOVID-19では男性で単球の活性化が見られる。 ・一方で女性では強いT細胞応答が特徴であり、高齢でも反応性の低下が見られない。 ・男性では加齢とともにT細胞応答性の低下が見られ、これが予後にも関連している。 nature.com/articles/s4158…
2020-08-27 20:43:03----- ・COVID-19の予後に性差があることは多くのエビデンスが蓄積している。しかし免疫応答の性差と、それがCOVID-19の予後の違いを説明できるのかについては不明である。 ・今回、COVID-19患者におけるウイルス量、特異抗体価、サイトカイン量、血球のphenotypeの性差について検討を行った。
2020-08-27 20:43:03・免疫調整薬等の治療を受けていない中等症の患者を対象に検討を行った。 ・男性では非古典的(non- classical)単球の強い活性化が起こっており、IL-8, IL-18のような自然免疫で誘導されるサイトカイン値が高かった。
2020-08-27 20:43:04・女性では、男性よりも有意に強いT細胞の活性化が起こっており、その傾向は高齢者においても一貫して見られていた。 ・T細胞応答の低さは、患者の年齢と負の相関を示し、男性患者における予後とも関連していた。しかし女性患者ではその傾向は見られなかった。 -------
2020-08-27 20:43:05・鼻咽頭(Np)と唾液中のウイルス量、および抗体価の男女差 ウイルス量は両検体とも女性のほうが少ない傾向に見えますが有意差はないようです。 特異抗体価も女性が高めですが有意差はありません。 ただしIgGについてはp=0.082です。 pic.twitter.com/5HP75N0iKV
2020-08-27 20:43:06・サイトカインは6種類を検討(IL-6, IL-8, IL-18, CCL5, CCL8, CXCL10) このうち有意差があったのは、IL-8とIL-18のみで男性が有意に高値。 サンプル採取日は発症後から男性 10.2 ± 6.3日、女性 11.7 ± 7.2時点です。 pic.twitter.com/lA1FG192KX
2020-08-27 20:43:07・初めて知りましたが、単球はphenotypeにより3種に分類できるようです。 CD14+CD16-の古典的単球、CD14+CD16++の非古典的単球、CD14++CD16+の中間単球 CD14とCD16でフローサイトメトリー解析を行い、その割合を比較しています。
2020-08-27 20:43:07患者ではコントロールのHCWに比べて単球の増加が見られますが、男女差があるのはncMono(非古典的単球)です(p=0.0081)。 pic.twitter.com/rmurq6d49Z
2020-08-27 20:43:08・活性化CD4およびCD8の検討 男性ではCD4, CD8細胞ともに非感染HCWと比べても有意差がないレベル。 女性ではCD4、CD8細胞とも感染で活性化され、CD8細胞では有意な男女差が見られています。 pic.twitter.com/QUwmdnRhdg
2020-08-27 20:43:08・図表が多いので後は原著で御覧くださいwww 最後に興味深かったのは以下。 BMIと年齢は予後と関連しているとされていますが、それは男性だけに見られたというもの。 白抜きは改善、塗りつぶしは悪化。 左オレンジは男性、右紫は女性です。 pic.twitter.com/xd8rFHUUPO
2020-08-27 20:43:09nature日本語版記事
免疫学:SARS-CoV-2に対する免疫応答の男女差 | Nature | Nature Research natureasia.com/ja-jp/research…
2020-08-30 17:42:26身体的男女差に関するまとめ
『新型コロナウイルスと肺とACE2受容体』関連メモ(2020.3.21作成) - Togetter togetter.com/li/1483991 たばこ 性差 肺 不妊症
2020-03-27 00:28:51