賢者の凝固への道

数年に渡る豆乳ヨーグルト完成形への平沢氏試行錯誤のまとめ。あるいは錬菌術師の実験記録。途中から納豆作りも追加。
24
前へ 1 ・・ 22 23
Susumu Hirasawa @hirasawa

日本人はンから始まる言葉に馴染みが無く、したがってンゴみも言語化しがたい。 タイでは「ンゴー」は蛇のことであり「ンガムナスリ」は苗字である。 このンゴみが来ると食べ進む気力が萎えるのである。分かるだろうか?ンゴみ。

2019-12-13 21:20:11
Susumu Hirasawa @hirasawa

それから数十年の時を経、ンゴみのないリンゴに出会ったのである。 この有機リンゴのリは、かじった途端に「うめー!」と叫んでしまうほど艶やかで潤いがあり、酸味と甘味のバランスが絶妙であり、口腔内に瞬時にして白い陶器の円錐形を生じさせる。

2019-12-13 21:26:40
Susumu Hirasawa @hirasawa

ステルスの眠れる本能が晴れやかに目覚め、己の眼前に満面の笑みを浮かべて立ち現れる。そして言う。 「これがリンゴの味だ。それはリだけであり、ンゴは後の不純な何かによって生じている」 とのたまう。

2019-12-13 21:31:20
Susumu Hirasawa @hirasawa

それは最初のうまさの衝撃が持続し、食べ進めても食欲を減衰させず、最後まで食べきり、種をプイと大地に吐き出せる。 ここにきてリンゴがそれを喰うものに託す生存への命題、「種子の拡散」に寄与できるのである。

2019-12-13 21:36:13
Susumu Hirasawa @hirasawa

要約すると:このリンゴ、うま。

2019-12-13 21:40:51
Susumu Hirasawa @hirasawa

では芯はどうするか。 心配ゴム用。 他のフルーツの芯や皮、野菜の芯などと一緒に発酵させてシロップを作っている。これをスムージーに入れる。くーーー!と唸る。

2019-12-13 21:45:24
Susumu Hirasawa @hirasawa

しかし、この発酵酵素シロップの材料に白菜を使うとエライことになる。 ドブの匂いになる。(生意気言ってすいません、白菜の方) でも私は飲んだ。飲み切った。 (飲み切りましたよ白菜の方)

2019-12-13 21:49:55
Susumu Hirasawa @hirasawa

私は長年菌と向き合って来た。 現在の豆乳ヨーグルトのステルス株ができるまで、冷蔵庫内で爆発もさせた。 それは長いご贔屓の衆が知っている。 ゆえに、腐敗と発酵の違いは判っている。 腐敗したものは喰わないから余計な心配せず立ってろ。誰が座っていいと言った。

2019-12-13 21:53:41

 

Susumu Hirasawa @hirasawa

リンゴの成功に続き蓮根を乾燥させた結果、1/3ほどの大きさになり、携帯、保存に適した様相を呈したが、そのままでは非常に硬い。(容赦ない乾燥のせいと思われる)味は良し。

2019-12-15 21:04:00
Susumu Hirasawa @hirasawa

次は何等かの柑橘、何等かの人参を試みる。 目的地で展開可能な100%有機素材のスムージー実現へ着々と歩を進めて行く。

2019-12-15 21:08:00
Susumu Hirasawa @hirasawa

私は近い将来ピタゴリアン難民となって再び孤立すると予想する。 その時に備え、せっせと携帯食料の研究を進める。

2019-12-15 21:12:00
Susumu Hirasawa @hirasawa

かつて、様々な条件下で発酵させた豆乳ヨーグルトの瓶がカウンターに並んだ。 発酵、過発酵、爆発、無発酵、腐敗 のように。

2019-12-15 21:16:00
Susumu Hirasawa @hirasawa

これからはカウンターの上に様々なミイラが並ぶことになる。 そういえばマミーという発酵飲料が有ったと記憶する。

2019-12-15 21:20:00

 

前へ 1 ・・ 22 23