【第1回】中国古代史から見た弥生時代の考古学
※以前のメモより 年輪年代で、弥生時代前期後半の遺物の年輪が前445年、中期中頃の柱が前245年、中期末の井戸枠が前97年と前60年、池上曽根の中期末の柱が前52年です。中間を取って1期間を70年とすると、青銅器の本格的な使用が始まる前期末の下限は前385年で、紀元前4世紀。中国は戦国時代ですね
2020-09-07 21:12:27この「年輪年代」は、「弥生時代の開始年代紀元前10世紀説」に否定的な見解を示す研究者が書いた概説書からメモした記憶があります。 ※吉川弘文館の「日本古代の歴史」シリーズの第1巻『倭国のなりたち』(木下 正史)でした。
2020-09-07 21:32:53弥生時代早期の開始が紀元前10世紀とする説は、あまりに古いように見えるので、紀元前8世紀説や、前600年説も考慮して、バランスを取った方が良さそうだと思いました。なお、紀元前10世紀説でも、前1000年だと言ってる訳では無く、前900年を遡るという程度のようです。
2020-09-07 21:37:20よく、卑弥呼直前の「倭国争乱」が話題になるけど、弥生時代中期~後期の方が、何というか、単細胞生物が互いを食べ合って、徐々に大きくなってく時代って感じで、長い上に悲惨な気がしますね。
2020-09-04 12:46:13清家章『卑弥呼と女性首長』によると、弥生時代中期以降の石鏃(矢のやじり)は、縄文時代と比べると、数倍~10倍の重量になってて、「対人用」の用途が考えられるとのことです。
2020-09-04 12:47:50考古学者の清家章氏の『卑弥呼と女性首長』(吉川弘文館)を読んでるけど、弥生時代後期後半から古墳時代前期にかけては、女性首長が埋葬された墓が多くあるが、その前後の時代は武器副葬が目立ち、軍事的な理由から、男性首長がリーダーとして主(おも)に選択されたとのことです。
2020-09-04 12:41:46弥生時代に倭国大乱と呼ばれる列島を席巻した大きな戦乱があったのだけど、その武器は古代中国のお下がりから生まれたのかも、ということか・・・。鉱物の採掘技術や精錬技術もろくに確立されていないのに、どうしてたんだろなぁ、とは思っていたけど、そんなことが。
2020-09-07 18:39:22@umahh 倭国大乱の頃には、鉄剣、鉄刀が相当量、倭国に流入してまして、長剣は大陸からの舶来、短剣なら日本列島製もあると説明する論文を読んだことがあります。ただし、当時の日本列島では鉄鉱石や砂鉄から「鉄素材」を作る製鉄が不可能でしたので、鉄素材を交易で手に入れて、加工したのが日本列島製でした
2020-09-07 22:17:50@fushunia 奥出雲のたたらと刀剣館に行った時に、製鉄技術の運用は古墳時代から、と知ったのですが、実際の刀剣自体は既に弥生時代から流入していたのですね。 非常に興味深いお話、ありがとうございます。
2020-09-07 22:26:00