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物語解釈やキャラ心理、制作者の意図探求に唯一解や他と隔絶した「正解」を求めることの不毛

題名の通りです。 しばしば「そんなものは「謎解きゲーム」に過ぎない」と切り捨てられる話ですが「「謎解きゲーム」といえば……」ということで本格ミステリと関連付けてぐだぐだと雑談してみました。 具体例としてアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の読み解きに関する話にも触れています。
雑談 魔法少女まどか☆マギカ 本格ミステリ 後期クイーン的問題 キャラ萌え キャラ語り 物語解釈
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物語解釈やキャラ心理、制作者の意図探求に唯一解や他と隔絶した「正解」を求めることの不毛
相楽 @sagara1
物語解釈やキャラ心理、制作者の意図探求あたりって。原則「作品を眺めるためのより面白く多様な視点」を見出す(と同時に「さすがにそれは無理だろ」というダメ出し)のために行われるものだと思うのだけど。何やら「我が読み解きこそは唯一の正解!」と言わんばかりの話を時折目にするような。
相楽 @sagara1
それって作品を「完全に解き得る謎解きゲーム」とでも見ているのかな。例えば本格ミステリな見方を援用すると、あんまりにもあんまりな捉え方だと思えるのだけど。「唯一の答え」というには他の可能性を証拠と論理で徹底排除しないといけなくて。それって無茶苦茶難しいのだけれども。
相楽 @sagara1
更に言うと仮に読み解きを試みる人間がその作品ジャンルに関わる多方面に渡る造詣を全て極めて高いレベルで持ち合わせた「神の如き名探偵」だったとしても(それもまた随分な仮定ですが)。そこには直ちに「後期クイーン的問題」が立ち現れて来てしまうわけで。
相楽 @sagara1
そもそも明示に「読者への挑戦」でも出されてない限り、唯一の回答なんか始めから求められていませんし。そして「読者への挑戦」は前提・縛りを慎重かつ緻密に重ねた温室の中で初めて咲き得る極めて人工的な美しい花。そう簡単にどこにでも咲くものなんかである訳がなくて。
相楽 @sagara1
おまけに「名探偵」を気取って解いたところでまずもって「犯人」≒作者が現れて「全く以てその通り」と保証してくれはしませんし。むしろ「犯人」は余程のことが無い限りそんなことしちゃいけないわけで。更に言えば「事件」≒作品は犯人の意図ともまた別の独立した存在だというのは作品論の大前提。
相楽 @sagara1
昨日だか今日あたりに話題になってる『魔法少女まどか☆マギカ』の評論本というのも、妙な感じに「これぞ決定版!」を謳うようなもので無ければいいのですが。
「映像作品」かつ「総合芸術」であるアニメの読み解きの厄介さ
相楽 @sagara1
それと。アニメは「映像作品であるということ」及び「概ね一人の作者を問題にすればいい小説等と違って、総合芸術であること」の二点で諸々厄介なわけで(個人的にはその厄介さが数ヶ月掛けてようやく僅かばかりは実感されて来たところ)。
相楽 @sagara1
例えば、上條恭介(いつの間にか公式でも「上条恭介」に。なぜに?いつの間に?)の手がさやかの願いによって治った時の描写http://t.co/NhOIGyo の解釈。
相楽 @sagara1
この暗さなり不吉さなりを例えば「上條の内面の反映」と捉えるか「治ったこととその代償がさやかにどう降りかかっていくかの予兆」と捉えるかで話は全く変わって来ます。で、全体的に彼の内面描写は極端に避けられていることもあり、どちらかに明確な根拠を挙げて解釈を決めるのは結構難しいのでは。
相楽 @sagara1
更に「そもそも「画」を作る上でどこまでが脚本家の意図で、どこまでが他のスタッフの意図の反映なのかも判然としない」わけで。その上にここに限らず「意図しない効果」といった発想も加えると話はぐっと厄介になる上に……
相楽 @sagara1
「意図の読み込みは「制作側が意図していなかったが確かに作品からは読み取りうるもの」を提示するところまで踏み込むための助走としてなら大きな価値がある」といった発想≒「その「厄介」の探求にまで至ってこそ「謎解きゲーム」の枠を出るのでは?」には強い魅力と説得力を感じるところ。
相楽 @sagara1
なお、先程の上條の場面の他、例えば最終話のまどかの画が(1)魔法少女化~(2)女神まどか様~(3)概念まどか様の(1)~の段階だと顔色に影かかってたり表情もホラーだったり、台詞も少し怖かったりすることについて。
相楽 @sagara1
これは「因果をぶち壊す決意をする(2)以降の全面的に晴れ晴れとした様子との対比として脚本上の要請もしくは脚本の意を汲んだ演出」であるのか。演出担当な人が「いや……俺、このまどか様が魔法少女「救済」してくとこって結構怖いとこあると思うんだよ」等と独自判断してのものなのか。
相楽 @sagara1
興味深くもあれば、諸々よく分からなかったりもするところだったりします。他にも全編に渡ってこういう事例は溢れかえっていることと思います。
物語やキャラ心理の解釈と、設定の説明・描写の欠落
相楽 @sagara1
あと『まどか☆マギカ』はキャラクターの背景や、各種の重要な設定。とりわけソウルジェムと魔女化システムの詳細、特に「ソウルジェムは魔法少女の肉体と精神をどのようにシュミレートし、影響を与え(あるいは制御し)、維持し、濁りゆくか」といったところに……
相楽 @sagara1
作品内での説明の(意図的な?)欠落がしばしば指摘されていますし、その指摘は当然とも思われるところ。「それをどう推測と想像で埋めるか」も当然に意見や見通しが別れざるを得ないと思えます。
相楽 @sagara1
なお、作品外のインタビュー等まで含めても設定、特にやはりソウルジェム関連には不明点が多くて。ここらへんはどうも、明らかにするつもりはないのかもしれないな、とも(ただし、作品外のものは原則、関係者の発言といえども作品と切り離して考えられるべきものではありますね)
相楽 @sagara1
しかし、好みによる偏向や、諸々の偏見って恐ろしい。自分の感想を読み返すと。(10、)11、12話一挙放送直後http://t.co/UPmyKz6 から「筋の通し方が面白い」作品とか登場人物に「成長」は欠けていてあるのは「帰結」だろうとかはっきり書いてるのに。
相楽 @sagara1
どうしても(後に虚淵玄も明言したとおりの)「プロットラインとしては完全にヤクザもの」という身も蓋もない全体把握は意図してか意識下での拒絶だかで出来ませんでしたから。我がことながら、よほど「14歳前後の少女でヤクザもの」というのが嫌だったんだろうな、と。
制作者の意図やキャラ心理の考察やキャラ萌え語りの積極的な意義と愉しさ
相楽 @sagara1
あと、話は変わりますが「キャラ萌え語り」ってある程度徹底し入れ込んでやってみると面白いものだなぁ、と。ここ数ヶ月の間に過去およそ経験の無かったレベルでアニメのキャラ萌え談義(美樹さやかはとにかく可愛い)を頻繁にしてみて、実感として少し分かりました。
相楽 @sagara1
あとキャラ萌えというかキャラ語りの機能的な良さとしては「出来る限り作品の具体的な内容に沿った、根拠を持ったものであること」を前提に、無茶な総論への歯止めなりカウンターなりになる面が挙げられると思った。例えば次のtweetはありがちなパターン。
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コメント

inatak @inatak 2011年7月8日
原作ナウシカの解釈論争でのどっかのブログを思い出す。
相楽 @sagara1 2011年7月8日
まとめに@Six315さんの発言とそれへのリプライを「解釈の前提としての「事実」及びその認定について」として追加。
hamp@横浜山中 @32hamp 2011年7月8日
評論を語りたい人、評論が欲しい(自分の評論を補強したい、安心したい)人、評論を提供する人で、それぞれ違ってて良いんじゃないかと。見せたい評論、見たい評論、見られる評論、その辺りが一緒くたに語られてるような。それこそ評論の心構えの「決定版」は無理なんでは?
hamp@横浜山中 @32hamp 2011年7月8日
例えば、評論を語りたい人は、唯一無二の決定版、と思っていないと「書けない」事もあるだろうし。
わい(ry @waidottowai 2011年7月8日
罵詈雑言のケンカにならなきゃいいよ
入院 a.k.a. 観客@つくばもん @sho_youma 2011年7月8日
面白い視点ですね。エヴァ以降の所謂「謎解き」を試みるムーブメントについて考えさせられるというか、改めて冷静に俯瞰できるというか。
陸離 @Rikuri_Tukimoto 2011年7月10日
つまり、いくらでも解釈出来るんだから、、俺の解釈が唯一正しいとかのたまうな。って話?
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