シャドウランで誘拐犯から人質を取り戻す話

ヤネウラ @yanegann

よく仕事をまわしてくれるマフィア系のフィクサーじゃない方のフィクサー（一般的なフィクサー）からの依頼がくる キラーは、フィクサー2人とMr.ジョンソン1人にコネがあるので、シナリオの雰囲気に合わせて依頼人を変えられるのでマスターとして大変ありがたい。キャンペーンだと被っても良いんだね

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「虐待されている子供を2人知っている。助けてほしい。1人目のいる場所はここ。2人目の情報は1人目が終わったら渡す……という怪しげな依頼が来てるけど受ける？」 「ざっくりしてんなぁ」 「怪しすぎるんで、余分に9000新円払うように交渉しておいた。デッカー雇う用のお金にしてくれ」

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というわけで、情報の足りないざっくりした依頼に対して、どう臨むかというシナリオ。 ランの依頼をしてきた人自体を調べないといけないタイプの話ですね。慣れてきたのでやってみました。

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ポイントは、ランナーに話を持ってきたフィクサーも懐疑的だということ。フィクサーも加担して一緒になって騙すのか、怪しい依頼だけど受けてみる？どうする？協力はするよ？という態度を示すかで、プレイヤーの受け取り方もかなり違うと思います。 依頼人怪しい系のランで一工夫してみたかったのです

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依頼を受けることを決定。 デッカーを雇って、虐待された子供がいるという場所を調べると、ダウンタウンに古くからいるギャングの屋敷だということ、その中に坊ちゃんと呼ばれる子供がいることが判明。 「坊ちゃん？」 「扱いは悪くないけど、なんか構成員からハブられてるというか敬遠されてる感じ」

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助けるよう依頼されたのも、この子で顔も一致。 「特徴は？」 「大きな病院にかかってるなぁ」 「病院に入れる？」 「セキュリティがかなり厳しい。追加料金をかなり頂くよ」 「じゃあ、いいか」

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「じゃあ、屋敷を攻めよう」 「構成員が守ってるよ、外にいるのを倒せばプロ意識2なので、中にいるのも諦める。外に8人。中に8人」 「じゃあ、4人倒せばいいんだな。よし、ライフルで倒していこう」 「そうすると籠城するけど良い？」 「……無計画に襲い掛かるチンピラのふりして外で戦おう……」

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「それなら構成員もプライドがあるので籠城しない。助けを呼ぶと中にいるメンバーに舐められるし」 「よし、それで」 というわけで、屋敷の外の通りで、曲がり角を遮蔽にしながらの銃撃戦が開始。つぐみが前線。構成員の一部が遮蔽の裏を取ろうと走るも、待ち構えていたキラーに殴られ失敗。PC側勝利

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坊ちゃんを助けるランナー。 「実は、俺が依頼人なんだ！」 「あ、やっぱり」 「坊ちゃんは病気らしいんですよ」 「だからCFDじゃねーよ！　親父の妄言鵜呑みにすんじゃねー！」 「CFD? 認知断片化障害だっけ？」

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シャドウラン5版のやっばいメタプロット、それがCFD。 人格や行動がいきなり変わったり、記憶障害が出る謎の病気 ただし、坊ちゃんは本物のCFDではなく、その話を聞いた父親が「最近、俺の言うことを聞かなくなってきたし、これはネットで噂に聞く病気では？」と、無責任な噂を信じて、そう思っただけ

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「依頼にあった、もう一人の子供って言うのは？」 「親父が営利誘拐した中小企業の令嬢だ。その子も親にCFDだと思われてる」 「その子もかー」 「ピアノだかバレエの稽古だかが嫌で辞めたいって言ったら、そうなったそうだ」

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「親父はゴルフ場で新円入りのクレッドスティックとの交換を考えているが、親はそういう事情もあって取引にのらない。来るのは金じゃなくて部隊だ」 「坊ちゃん、それはヤバいっすよ」 「そこで親父から親への連絡は俺が差し止めておいた。お前ら、親父についていったら破滅だぞ。俺の側につけよ」

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ランナーの仕事は、令嬢の親の代理人のふりをして令嬢を助ける、約束守って交換する気がないギャングの親父が用意した敵を倒すというもの。 金はちゃんと出るとはいえ、初めの依頼とはだいぶ内容が違うので、これを受けてくれたランナーに感謝（断られてもしょうがないなとは思ってた）。

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場所は貸切られた冬のゴルフ場。 敵は、茂みに隠れているライフル持ちのギャング4名、取引場所にいるギャング1名、近くの高台にいる見張り1名。 計画は、つぐみが代理人を装って、取引場所に。 キラーがバイクを猛スピードで走らせ高台を強襲、見張りを倒し、その後取引場所に向かうというもの。 pic.twitter.com/NXETpRugw0

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「つぐみは、ゴルフバックにライフルを入れて、取引場所に行きます」 「え、敵は警戒するんじゃないかなぁ、それ」 「いや、ゴルフバックなしでゴルフ場にいるほうが不自然ですよ。警備員に聞かれた時に、人質交換のため来ましたとは言えないでしょう」 「あ、そうか。それは敵も納得」

ヤネウラ @yanegann

つぐみと、ギャング、令嬢が取引場所に到着。 キラーはバイクで高台へ！ 「操縦判定どうぞ」 「あ、グリッチ……！」 「じゃあ、ガス欠ですね……ガスのインジケーターが壊れてたみたい」 「うぉ、やばい！」

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バイクで令嬢を助ける計画が破綻したが、そこはどうしようもないので、見張りを殴るキラー。 つぐみも行動を開始し、取引場所のギャングを攻撃。 ライフルマンたちは、つぐみを射撃。 出目が偏ると死人が出かねないライフル攻撃……だったが、異様に大きな被害が出ることはなく終了。

ヤネウラ @yanegann

キラーは見張りを倒した後、見張りのライフルを奪い、遠距離射撃を開始。つぐみも目の前のギャングを倒し、ライフルでの射撃開始。 これがうまくいき敵は降参、戦闘終了。

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「そうやって連絡を差し止めておいて、俺が人質を取られた親が雇った代理人のふりをして、返答を装った返事を出し、人質交換の手はずと決める。つまり、うちの組織の内部だけで取引を終わらせるというわけだ」 「そうすると、部隊と戦わないで済むってわけですね、坊ちゃん」 「そういうことだ」

ヤネウラ @yanegann

事件は終わったが、令嬢はちょっと可哀そうだなと言うことで「今は言うことを聞いておいて、そのあいだに自活できる手段をとにかく勉強して、逃げ出せるようになったら即座に家を出ろ。でも、殺されそうだと思ったらランナーに依頼したり、ストリートに隠れるのも手だ」と教えるランナーたちであった。

ヤネウラ @yanegann

坊ちゃんの方は、やり手そうだし、このまま組織の実権争いをして勝っていくんだろうなということでスルー。 ま、そうなるようね。 あとCFDというのは専門知識がないのでよくわからないが、なんか怖そうだなというあたりで、セッション終了。

ヤネウラ @yanegann

というわけでCFDが引き起こす社会問題を題材にしたシナリオでした。 真正面からCFDを扱うと大変な大ごとになるので、その周辺問題にしてみましたが、それでもやばいなー、これ。 CFDについては「第四第六世界資料室」の記述を参考にいたしました。ありがとうございました。 shadowrun.html.xdomain.jp

ヤネウラ @yanegann

あと「人質と金の交換」というシチュエーションがやってみたかったのです。 フィクションではたまに見るけど、TRPGではやったことがなかったので、できてよかった。そこに至るまでの経緯を作るのと、プレイヤーにその状況を飲んでもらうのに気を使うという点が難しいということがわかりました。