2019-2020 ECF MIAvsBOS Game 3 レビューまとめ - MUMとそのエラー、Zone攻防、SSBA

①BOSのMUMとMIAのBlitz ②MIAのMUMエラー ③MIAのZoneの攻防 ④SSBA(STA) Game 1: https://togetter.com/li/1594956 Game 2: https://togetter.com/li/1595740
0
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

MIAが試合終盤に一応出したアンサーは、PNR Slipだった。 確かに、PNR Swtichに対するオーソドックスなカウンターで、バムのサイズも活かせる良いオプションの1つではある。 pic.twitter.com/B7xyOXOFKf

2020-09-22 15:28:08
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

ただ、PNR Slipは、完全に読まれているとセパレーションは限定的になるし、パスミスやインターセプトのリスクもそれなりにある。 そして何より、PNR Slipに頼ってしまうと、せっかくのMIAのハンドラー陣のオフェンス力がイマイチ活かされない。 pic.twitter.com/J6u0eOI7tt

2020-09-22 15:33:41
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

MIAにはどういう追加策が必要だろうか? 今思い浮かぶ程度のものとしては、 ・付かれたマークマンに合わせてピックする。タイスやグラント・ウィリアムスにマークされがちなDJJやイグダラ、クラウダーなどが適宜ピック。 ・BOSがスモールなときは、vsケンバやvsワナメイカーを徹底する。

2020-09-22 15:35:45
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

一応、MIAも試合中にvsケンバやvsワナメイカーを意識しているようなシーンはある。 この意識がvsスモールのときも出せれば、オフェンスの停滞は確実に改善するはずだ。 pic.twitter.com/eHIrmlmv73

2020-09-22 22:08:28
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

スクリナーとしてMUMする手法も元々モノにしており、今の構造的ミスに気付きさえすれば、ハンドラー陣(特にバトラー)を活かせるオフェンス構築を取り戻すことが出来る。 逆にそこを修正出来なければ、昨年のMILのように手詰まり感が増していく一方なのではなかろうか。 pic.twitter.com/KihxPHDLPW

2020-09-22 22:15:59

③MIAの2-3 ZoneとBOSのゾーンオフェンス

Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

MIAvsBOS Game 3から、MIA 2-3 Zone周りの攻防を見ていく。 まず、このシーンはMIA側のミス。 おそらくイグダラは、DJJがネイルのケアに向かったと判断して逆サイドへと入れ替わったつもりなのだろうが、実際にはネイルはドラギッチがケアしており、残ったケンバがワイドオープンになってしまった。 pic.twitter.com/XKhtQHAf8B

2020-09-22 22:20:40
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

なぜかGame 3になって、BOSのゾーンオフェンスは古式ゆかしきNail & shortへと退化した。 MIA側は従来通りネイルをアウトサイドがケアする形で、バムはリムから離れないので、カンターのshort cornerに入っても苦しい。 pic.twitter.com/ii4MqPEmaZ

2020-09-22 22:24:29
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのゾーンオフェンス。 ヘイワードがネイルから45度に出てパスを中継し、コーナー付近からのBaseline Penetrationを狙う形。 Game 2でこれに苦しんだMIAは、Baseline側をかなり強固に固めるカバー&ローテで対応。 こうすると構造的にはコーナーキックが穴になるが、BOSはそれを選択できず。 pic.twitter.com/ux3mM0euhN

2020-09-22 22:28:59
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのゾーンオフェンス。 Game 2でも見せた、ボールスクリーンでGapに入ってshort corner / Dunker SpotにFeedする形。 バムも思わずキックボールで守らざるを得ない。 pic.twitter.com/ESotaKwokm

2020-09-22 22:31:53
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのゾーンオフェンス。 おそらく最初は、スイングに合わせて中心DFにRipをかける“Push Base In”と呼ばれるセットをやろうとしていたのだろうが、Ripのタイミングが悪い。 スイングアウトにウィングDFがしっかり付いていった後にRipを仕掛けなければ、インサイドにパス出来ないので意味がないからだ。 pic.twitter.com/GZ0Xy896fd

2020-09-22 22:38:21
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

おそらく、BOSがやりたかったのはこういう形。 ゾーンオフェンスnote note.com/mbtresearch/n/… で書いたように、この手の中心DFへのスクリーンでの崩しは、ゾーンオフェンスの基本戦術の一つになるので知っていて損はない。 pic.twitter.com/afjjkMSgRM

2020-09-22 22:47:10
拡大
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

MIAのNail Care by Outsideに対し、BOSはSkip Pass & Angle ChangeでテイタムのGapに入れることに成功するが、もともとバムがリムを固めており、そこでアウトサイドがネイル付近のGapを埋めていく形なので、こういう形で囲まれてターンオーバーになるのは必然的ですらある。 pic.twitter.com/mZrLQoAYTJ

2020-09-22 22:56:12
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

MIAは2-2-1 Pressから2-3 Zoneに移行する形。 大変古典的だが、ショットクロックを削る意味で現代的にもやはり有効。 一方あいもかわらずBOSはNail & shortを継続。 中心DFがほとんどNailを見ないMIAのゾーン相手だと、このシーンのようなクイックなキックアウト3Pを決め続けるくらいしか手がない。 pic.twitter.com/IaJPYq5AyP

2020-09-22 23:02:56
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

無謀にもネイルを起点にしようとするBOSのゾーンオフェンスの、涙なしには見れない停滞のワンシーン。 唯一見るところがあるとすれば、Nail Careをアウトサイドがする関係上、ネイルからポップアウトしたときにその選手経由でパスが回りやすいということは言えそう。利点はそれくらいだが…… pic.twitter.com/jzAxezuiEP

2020-09-22 23:08:37
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

ネイル起点のパスアウトから運良くBaseline Penetrationに持ち込めたBOSだが、前のシーン同様、MIAはBaselineを固めている。 すでに指摘したように、Weakside Cornerが構造的にオープンになっているのだが、BOSはそこに気づくことが出来ない。 pic.twitter.com/Tupu8p7NnA

2020-09-22 23:12:02
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのBLOB vs Zone ヘイワードのダイブをDecoyにしつつ、Back Screen Seal的な形でタイスが受ける。 ScreenやSealに弱いゾーンの性質を突くことは出来ている。 pic.twitter.com/3unYO6XwZs

2020-09-22 23:16:05
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOS 珠玉のゾーンオフェンスセット。 Weaksideでのケンバ/ジェイレンのScreen your own man……と見せかけて、ジェイレンのSUOM Slip。 ネイルからポップしたスマートに経由させてAngle Changeで入れるというハイデザインっぷり。 pic.twitter.com/fh3wFSMJsP

2020-09-22 23:20:25
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

図解するとこういう形。 ダンロビ的には、SUOMを避けてスイングをケアしないといけない。スクリナーのダイブは他が見てくれるはず、と思っても仕方がない場面であり、SUOMを絶対に使うと思い込ませたBOSの策の勝利だった。 テイタムやタイスの位置調整とか、他にも渋いポイントは結構ある。 pic.twitter.com/lJ98HqL0D5

2020-09-22 23:28:03
拡大
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのゾーンオフェンス。 ジェイレンのShallow Cut → Knife DriveからのBallside Corner Kick。 Shallow Cutを利用したボールムーブや、Knife Drive (ゾーンの上半分と下半分を割って入るドライブ)は、ゾーンオフェンスとして基本のコンセプトになる。 pic.twitter.com/WoEOOXROv9

2020-09-22 23:50:58
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

Knife Driveを図解すると以下のような形。 動画はこちら youtube.com/watch?v=cwLbYi… 。 この手のゾーンオフェンスのコンセプトについてはnote note.com/mbtresearch/n/… で逐一取り上げている。 pic.twitter.com/7ahNDiVsEL

2020-09-22 23:52:44
拡大
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSのゾーンオフェンス。 テイタムのShallow Cutでドラギッチを引き出しつつ、ジェイレンがバムにPindownをセット。 当然バムはPindownを警戒するが、その裏をかいてグラント・ウィリアムがDunker Spotでレシーブし得点する好プレー。 pic.twitter.com/m5mLsulUtM

2020-09-22 23:55:50
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOS:グラント・ウィリアムスのゾーンオフェンスにおける動きに注目。 Step-upからのShort Roll on Gapを卒なくこなした後、自分に入らずスマートに入れば、ネイルに長居せずにDunker Spotへ。 スマートがDrive & Scoreするためのスペースの確保となる。 pic.twitter.com/SKy3Q1kUPF

2020-09-22 23:59:11
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

BOSがStep-up → Pull-Upでイージーにスコア。 タイミング的に間に合うかは実際微妙だが、ボールスクリーンなどでセパレーションが生じた場合、ゾーン側の対応としては、Guard Switchが存在している。この場合だと、ヒーローとDJJが入れ替われば、セパレーションを抑制できる可能性がある。 pic.twitter.com/Hp04i4ZHvX

2020-09-23 00:06:28
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

簡単に図解するとこういう形。 スクリーン系統のZone Offenseが浸透する中で、Guard Switchはゾーン側のわりかしcommonなオプションとなりつつある(たまにMIAも行おうとする素振りがあるので、練習はしているのではないだろうか) pic.twitter.com/BlpAv83JCa

2020-09-23 00:10:35
拡大