日本の男色の話

日本史の男色の話をまとめてます(随時更新) 読み物として楽しんでもらえたり、何か創作のアイデアに繋がることがあると嬉しいです もし何か気になる点などありましたら、Twitterの方で尋ねてくださると、お力になれるかもです
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こうく @usedtobe_sth

大伴家持が大伴池主に贈った和歌 我が背子は 玉にもがもな ほととぎす こゑするにあへぬ 手に巻きてゆかむ (我が背子が玉であればいいのに。そしたら玉を腕に巻いて、ホトトギスの声がした方に、一緒に行こう) 池主の返歌 うらこひし 我が背の君は なでしこが 花にもがもな 朝な朝なみむ

2020-09-24 17:00:58
こうく @usedtobe_sth

(愛しい我が背のあなたは、なでしこの花であってほしい。それなら毎朝毎朝見るはずなのに)

2020-09-24 17:09:50

古典の中の男色

こうく @usedtobe_sth

『宇治拾遺物語』の男色の話。一乗寺の増誉が呪師の小院という舞童を昼夜離さないために強引に法師とした。ある日、増誉が小院に昔の装束をつけて舞わせたところ、出家させたことの後悔により増誉は涙を流し小院を呼んで撫でた。小院は「だから私は出家を渋ったのです」と呟いた。

2021-03-25 08:09:53
こうく @usedtobe_sth

増誉は小院の装束を脱がせ、障子の内に連れて行った。それから「其の後はいかなることかありけん、知らず」という文章で締められる。

2021-03-25 08:10:12
こうく @usedtobe_sth

文章の締め方が稚児の服を脱がせて中に入っていったのに、「そのあとはどうなったのでしょうか、わかりません」で話が終わるの耽美だよね

2021-03-25 08:39:41