2019-2020 ECF MIAvsBOS Game 4 レビューまとめ - MUMとそのエラー、BOSのゾーンオフェンス
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①MIAのMatcu Up Makingとそのエラー
MIA vs BOS Game “4”のレビュー。 MIAが長時間Zoneだったこともあり、BOS側のMatch Up Makingの機会が少なかったので、今回はMIA側のMUMを取り上げる。 以下の通り、vsケンバ、vsワナメイカー、vsタイスを意識的に展開。 特に最後から2つ目の、Circle UnderからのLate Switch Attackingは頻出。 pic.twitter.com/np6NozHX6R
2020-09-26 12:13:09続いてMIAのMUMエラー。 終盤のBOSはおそらく意識的に、バムvsヘイワード (一方でイグダラvsタイス)マッチアップ。にも関わらずいつも通りバムはボールスクリナーを続ける。 唯一見るべきところは、Slip気味に入り込んでOREBポジションを取りに行くところ。PNR Switch相手だと深い位置を取りやすい。 pic.twitter.com/aOHuNrjS1h
2020-09-26 12:20:09このシーンも、バムはG〜Fにマークされたままスクリナー役を継続。 Game 3と同様に、そこからのPNR Slipで攻める。 ショットクロックが少なくなってきたことも踏まえ、BOS側はBlitzで圧力をかけてSlipへのパスを妨げようとするが、ヒーローに搔い潜って通されては打つ手なし。 pic.twitter.com/XJAadYnj90
2020-09-26 12:26:06Slipのシチュエーションでなくとも、バムにはスイッチ後もG〜Fがマークし続ける構造になるので、このシーンのようにOREBがMIA&バム有利になるという構図はある。 仮にそれを狙うにしても、最初からバムvsヘイワードでDunker Spotに張り付けさせた方が効率的に思うが……。 pic.twitter.com/3sfy85pKWB
2020-09-26 12:31:09このシーンも色々と悲惨で、バトラー/バムの謎の2-menで、ずっとvsテイタムを続けるという謎オフェンスに終始している。 pic.twitter.com/BwxMgB8h21
2020-09-26 12:35:05BOSがタイスをウィークサイドコーナーDFとして隠す一方で、MIAはまんまとバムの謎スクリーンを誘われる。 ジェイレンにスイッチされてしまったせいで、サイズミスマッチすら減じている。 ヒーローの得点力で戦術のアラをカバーした、としか言えないシーン。 pic.twitter.com/M7Pru8Pzad
2020-09-26 12:40:23②MIAの2-3 Zone、BOSのゾーンオフェンス
MIAvsBOS Game “4”のMIA 2-3 Zoneと、BOSのゾーンオフェンス。 BOSはGame 2で使っていたStep-up → Corner → Baseline Penetration形。 Game 2同様、ガードポジションのクラウダーがインサイドを固めにきたのを見越してテイタムへキックアウト。 Counter Drive → Floater → Put Backで得点となる。 pic.twitter.com/ga5honQnoj
2020-09-26 12:47:40この形のゾーンオフェンスは togetter.com/li/1595740#h27… で取り上げた。 ツイートとしては twitter.com/MBTResearch/st… 。 余談だが、ロバート・ウィリアムスがOREBを取れたのもある種必然で、中心DFがヘルプに引き出されると、残りのリバウンドのマッチアップがサイズ不利になる構造がゾーンにはある。
2020-09-26 12:50:31先程の形を修正して、BOSが再びStep-up → Baseline Penetration。 RollerへのDump-Offまでは良かったが、クラウダーがRollerへのパスを読んでチップ→スティール。 BOSのオフェンスの形自体は良かったが、クラウダーの機転に守られる。 pic.twitter.com/3MVhHB4yks
2020-09-21 18:53:59BOSのゾーンオフェンス。 テイタムがStep-up & RejectからネイルのGapに入り込んでKick Out。 ワナメイカーのCounter Drive & KickでヘイワードのC&S。 シンプルでクイックな点では優れているが、DFに掛かっているストレスが小さい→逆速攻をやられやすいAttackingという印象。 pic.twitter.com/Me1eiHoJsc
2020-09-26 12:56:26BOSのゾーンオフェンス。 ボールムーブでウィークサイドにセパレーションを作り、カウンターでドライブしたところまでは良かったが、ロバート・ウィリアムスの立ち位置が微妙でコースが制限され、ドラギッチにチャージングを奪われる形に。 サイドチェンジに合わせてバムにSealあたりが無難だろうか。 pic.twitter.com/CLXFiLdQoR
2020-09-26 13:05:45図解するなら、こういう形。 「中心DFにSeal or Screen」 というのは、ゾーンオフェンスnote note.com/mbtresearch/n/… でも強調したところだが、サイドチェンジ&シールの構造はマンツーマンDにも活用可能ではある。 twitter.com/MBTResearch/st… pic.twitter.com/qu0T3BlrxH
2020-09-26 13:11:24BOSのゾーンオフェンス。 Wheelから、いつものStep-up → Corner → Baseline Penetration。 ドラギッチのローテーションが遅れてタイスにパスが通る状態という絶好の盤面であったが、口惜しくもパスの乱れでターンオーバーに。 ドラギッチのローテが間に合ったとして、その時はコーナーがOpen。 pic.twitter.com/cBpZGuT3em
2020-09-26 13:15:25BOSのゾーンオフェンス。 Side PNRから、ウィークサイドのガードを寄せてKickし、Separationを使ってカウンタードライブを狙う極めてシンプルな形。 ゾーンDFを仕掛けられることの一番の脅威は得点ペースの低下。なので、高度な崩しの形だけでなく、シンプルな攻めの形を併用していくことも必要。 pic.twitter.com/DO6evY1qEI
2020-09-26 13:25:34BOSのゾーンオフェンス。 ネイルでワンタッチしてのKick Out。 ネイルに入れる前後でのヘイワードとケンバの位置調整が絶妙。 MIAはネイルをアウトサイドが見るルールなので、ガードがネイルで受けつつ再び外へ、という動きはズレが出来やすく少々厄介かもしれない。 pic.twitter.com/hjUxfn5uWl
2020-09-26 13:36:01BOSのゾーンオフェンス。 先程挙げた、Side PNR → one-pass-away Kick → Counter Driveと同じ形。 そこからさらにone-pass-away Kickでの3pt。 先述したように、ゾーンによる得点ペース低下に抵抗するには、デザインはそれなりでもクイックなパターンが有効。 pic.twitter.com/v1GitDOI7g
2020-09-26 13:42:00BOSのゾーンオフェンス。(Overload & Lob) バムはDunker Spotのタイスを気にしつつヘルプポジションを取っている(あわよくばネイルも一瞬ケアしたい)。 ヒーローはルール上、ネイルをケアしなければいけない可能性もある。 結果としてジェイレンへのマークが曖昧になった。 pic.twitter.com/Ke7nK0SUqs
2020-09-26 13:49:23MIA側が取れる対策としては、Dunkerに2人立つ陣形に対してはウィークサイドのウィングDF(ここではヒーロー)が確実にカバーダウンし、ネイルのケアはガードDF(ここではバトラー&クラウダー)に任せるとするしかなかろう。 twitter.com/MBTResearch/st…
2020-09-26 13:51:44BOSのゾーンオフェンス。 Wheel → Step-up → Veer → Chase からのKick Out。 クラウダーがGuard Switchに向かったが、バトラーがスイッチ出来ず、最終的にヘイワードがオープンに。 pic.twitter.com/l1u5T9BwKA
2020-09-26 13:56:12Veer、およびVeer Chaseのパターンをそれぞれ図解すると以下のような形。 Veerはシリーズで一貫してBOSがゾーンオフェンスとして狙っているパターン。 DFそれぞれの役割範囲が定まっているゾーンに対して、スクリーンを活用して崩しに掛かるのは最早鉄則に近い。 pic.twitter.com/BmdM325EYK
2020-09-26 14:06:38BOSのゾーンオフェンス。 お馴染みのSide PNR → Kick → Drive、からのスコア。 シンプル&クイック。 pic.twitter.com/DNivQdGQXs
2020-09-26 14:22:00BOSのゾーンオフェンス。 スマートのAway Slip → テイタムにKick Out → ドライブまでは良かったが、オフェンスチャージに終わる。 スピードをコントロールしてDead Lowのスマートに入れて展開できれば尚良かったのだが。 キックアウトを受ける前のテイタムの位置調整も絶妙。 pic.twitter.com/1pXJwgaymc
2020-09-26 14:37:41BOSのゾーンオフェンス。 Side PNR → Split → Floater。 ジェイレン&タイスのダイブで、バムが後ろに下がらざるを得なくなっているところもポイント。 pic.twitter.com/QCpswygPQk
2020-09-26 14:45:09BOSのゾーンオフェンス。 Side PNR → Split → Kick Out から、Drive & Dump-Off ドラギッチはKick Outを読んでコーナーへ飛び出したが、スマートに冷静に中へさばかれ、完全に裏目に出る形に。 pic.twitter.com/lwoLw5Kp2I
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