日本人が食べてるパンコムギの起源候補地アルメニアで戦争が始まったー「アルメニアの野生コムギ種と農耕起源」を読むー

パンコムギは、アルメニアを含むコーカサス地方で先史時代の農耕民が栽培してた説が有力になってきました。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

こちらも引用「ミノア人とは異なってミケーネ人には、青銅器時代のユーラシア草原地帯またはアルメニアの集団からの遺伝子流動が確認されました。」 「青銅器時代のミノア人とミケーネ人のDNA解析に関する研究」(Lazaridis et al., 2017)よりとのことです。

2020-01-24 23:49:05
巫俊(ふしゅん) @fushunia

フォローさせて頂いてる方のブログ 「ミノア人とミケーネ人が遺伝的に非常によく似ており、その約4分の3がアナトリア西部とエーゲ海地方の最初の新石器時代の農耕民を共通祖先としており、残りの大部分が古代のコーカサス地方とイランの集団を祖先としていることが判明した」sicambre.at.webry.info/201708/article…

2020-01-24 23:46:12
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ブログ「雑記帳」の雑記帳様のツイッターアカウントはこちら。ブログでは、幅広い内容のどれも興味深い研究をご解説されてます。 @Florisbad

2020-01-24 23:54:40
巫俊(ふしゅん) @fushunia

青銅器時代の古代ギリシア人のDNAの解析が進んで、その多くはエーゲ海周辺の新石器時代の農耕民のDNAに由来するそうですが、残りのDNAはコーカサス・イランの古代の農耕民のDNAと一致するそうです。これはアンソニー『馬・車輪・言語』のギリシア語の起源「黒海の航海民」説を支持してる?

2020-01-25 00:00:15
巫俊(ふしゅん) @fushunia

デイヴィッド・W.アンソニー『馬・車輪・言語』上巻、P88に重要な記述がありました。前ギリシア語と前インド・イラン語は近接した地域で発達したに違いないとあり、共通する特徴が事細かく書かれてますが、武器の名前や神話などの具体的な用例が気になってます。

2020-07-18 22:26:11
巫俊(ふしゅん) @fushunia

最近のDNA研究の成果では、青銅器時代のミケーネ文明までの古代ギリシアの出土人骨DNAが検出され、その一部がユーラシア草原地帯から移動してきたことが確認されてます。青銅器時代に重要な交流があった訳です。また、ギリシア語は黒海北岸のウクライナから海に入った印欧語族の言語だと見られてます。

2020-07-18 22:28:41
巫俊(ふしゅん) @fushunia

早期に分離したヒッタイト語をのぞく「インドヨーロッパ祖語」は、アンソニーが説明してるように、「馬の家畜化」に成功した集団の言語だったので、先史時代にウクライナの東西に広がり、「インドヨーロッパ語族」を形成しました。そのうちのギリシア語は、ウクライナから海に出て行った言語なのだとか

2020-01-25 00:04:52
巫俊(ふしゅん) @fushunia

アンソニーの説は一部をのぞいて、近年のDNA研究が裏付けたのですが、ギリシア語とコーカサスのアルメニア語は近縁の言語だとされてて、しかも、DNAでも、青銅器時代のギリシア人のDNAの1/4弱はコーカサス・イランの古代農耕民由来で、その一部にアルメニア由来要素もあるかもしれないとか

2020-01-25 00:07:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

これがインドヨーロッパ語です ●「大きい、巨大」 印欧祖語 *meg'a- ヒッタイト語makkes- トカラ語 māk, mākā 古代インド語máh- 古代イラン語maz- アルメニア語mec 古代ギリシア語mégas ドイツ語*mik-il- ラテン語magnus

2017-05-20 23:12:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

松村 一男「インド=ヨーロッパ語族比較神話学の試み : 戦闘 と滅び」(『表現学部紀要』、2019年) 「インドとギリシアの叙事詩群には極めて細部に至るモ チーフの一致が認められ、これは共通の叙事詩からの発展・分化の結果であると考えざるを得ない。」 さっきのリンクからこの論文読めます

2020-01-24 03:10:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「妻を誘拐された英雄が妻を取り返すために仲間ととに海を越えて敵地に赴く。このため大戦争となり、主人公の英雄(たち)は宿敵を殺害する。戦いの結果、両軍の多くの者が亡くなる。この大戦争は最高神が、重さで苦しむ大地のために人間を減らそうとして引き起こしたもので、最高神の意図は成就する」

2020-01-24 03:12:10
巫俊(ふしゅん) @fushunia

インドヨーロッパ祖語段階で、インドヨーロッパ語族が海上進出してたとは、現在の考古学では考えられて無いので(アンソニー『馬・車輪・言語)、ギリシア語・アルメニア語の共通祖先にあたる航海民が、カスピ海を越えてその東岸のインドイラン祖語と接触したのかもしれません。

2020-01-24 03:19:56
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@ant_onion @KentaroOnizuka そういえば、アルメニア語で「アルメニア」を指す自称は、「ヒッタイト」に由来する?という説があるそうです。『新ゾロアスター教史』など幾つかの本で触れられてました。

2019-08-20 02:23:06
巫俊(ふしゅん) @fushunia

言語学上の分岐年代では、ギリシア語・アルメニア語・アルバニア語の分岐年代は、紀元前2500年です。 インド・イラン祖語は、紀元前2710年にバルト・スラブ祖語から分離し、紀元前2000年以降、インド語がミタンニとインド方面に南下。イラン祖語はしばらく中央アジアにいて、後からイラン高原に南下。

2020-01-24 03:24:59
巫俊(ふしゅん) @fushunia

日本語「アニメ」Animeの語源も、野生コムギの栽培の起源と関わりがある先史時代のカフカス(コーカサス)地方にあったことになります。「アニメ」は5000年以上前の印欧祖語に由来する言葉で、元の意味は「風を吹くこと」。英語などを経由して日本語になって、映像作品とともに世界中に広まった言葉。 twitter.com/fushunia/statu…

2020-09-28 02:54:43
巫俊(ふしゅん) @fushunia

>RT 「アニメ」の語源は、ラテン語を経て、6000年近く前にカフカスの北に展開したインドヨーロッパ祖語にまで遡り、「息をすること」「風が吹くこと」を意味する「アネ」*ane-という言葉だったことが分かってるらしい。

2019-07-20 14:11:53
巫俊(ふしゅん) @fushunia

唐代あたりになると、コーカサスの遺跡から出土した絹に、漢字で日付や価格が書いてあったそうで、この地にも中国人が来たのだろうか?と書かれてました。それだけ気になった。

2020-07-05 23:03:21