『はじめての催眠術』を読んで

漆原正貴『はじめての催眠術 (講談社現代新書)』を読んで思ったこと。
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浅井京助 @hypnology100

暗示のタイミングも、割と迷信みたいものも多くて、よく息を吐き切ったときに暗示をいうべきという言説があるが、自分はこの説明が信用できなかったりする。催眠は他にもそれらしい説明の単なる迷信行動が多すぎる。

2020-10-16 14:33:59
浅井京助 @hypnology100

ただ、息を吐き切ったタイミングが効果的と信じ切っている人は、そのタイミングで自信を持った態度を出せるから、それには効果は出ると思う。つまり、催眠の理屈の半分は、メカニズムが嘘でもそれを信じた言動に効果が出てしまうという、実験者効果的な意味合いだと思う訳で。

2020-10-16 14:37:03
浅井京助 @hypnology100

嘘の説明でも効果があればそれでいいのか。ましてや、その嘘の説明を聞くのに何万円も払う価値があるのか。自信ある態度があれば息の吐き切るタイミングは関係ないなら、自信ある態度をとるように説明される方がいいのではないか。

2020-10-16 14:40:06
浅井京助 @hypnology100

漫才の添削YouTubeをみていて、昔、催眠誘導の流れとその意図みたいなのを解説したことがあったけど、そういうのやってみたらおもしろいかもね。とはいえ、そのスクリプトをいつどので誰が誰にどう話すかによって、その効果が違うってのが催眠の醍醐味だよね。

2020-10-16 15:35:06
浅井京助 @hypnology100

常識という催眠を解くってとかっていうじゃっな〜い。でもそれって、常識を解くっていう新しい催眠を掛けてるのと区別がつきませんから! 残念! この世はすべて催眠切り〜!

2020-10-16 15:41:33
浅井京助 @hypnology100

できないという暗示を解くのと、できるという暗示を掛けるのと、区別できるかな?

2020-10-16 15:54:57
浅井京助 @hypnology100

はじ催、禁止暗示、指離せずでは、カードを摘んでもらいながら集中してもらう誘導。これは、強くつまむことでコーンスタム現象で開きづらさが生じるというネタを使ってるから、腕曲らずより優先すべきかなと思う。

2020-10-16 16:02:35
浅井京助 @hypnology100

指離せずで、相手が摘んでいるカードを引き抜くタイミングで暗示をいうことを驚愕法として説明している。自分は、この驚愕というのも、催眠暗示を成功させる要因としてどの程度寄与するか疑問を持っている。

2020-10-16 16:05:13
浅井京助 @hypnology100

催眠をショーとして見せるとき、観客にわかりやすくする演出としての効果はある。また、相手が驚かせることに効果を期待しているなら効果はある。そういった条件を統制した場合、ホントに効果がるのか。ホメオスタシスとか、意識の隙間を突くとかそれらしいこという人いるけど、根拠ない気がする。

2020-10-16 16:09:38
浅井京助 @hypnology100

はじ催4章。手持ち上がらずの暗示では、相手のタイプの見極めが書かれてる。催眠にはおおまかに緊張タイプと弛緩タイプがある。タイプ論にとらわれてはダメだけど、相手の反応の仕方をよく見ることは上達に必要なことだと思う。

2020-10-18 17:05:34
浅井京助 @hypnology100

次は声が出ない暗示。ここではジェスチャーについて解説している。声が出せないという現象は、禁止暗示のカテゴリではあるけど、その発言の仕方は相手のイメージによるところがある。発言したい言葉はわかるがそれを発声できないパターンと、そもそも言葉が浮かばないパターンとがある。

2020-10-18 17:14:56
浅井京助 @hypnology100

どんな催眠現象でも同じだが、その発現の仕方は相手がそうなるだろうと期待した形になる。声が出なくなるという暗示はその解釈が分かれるものだから、現象の出方は相手のイメージによる。ここら辺を理解することも大切だと思う。

2020-10-18 17:17:08
浅井京助 @hypnology100

催眠の現象は相手が期待した形で現れるから、それを逆手にとって抵抗する場合もある。例えば、数字を読めないと暗示され、日本語で読めないと理解して、英語で読むことがある。

2020-10-18 17:20:54
浅井京助 @hypnology100

催眠で起こす現象を限定したいのであれば、解釈の余地が少ない暗示文を使うべきだが、逆に解釈の余地を残すことで相手の抵抗を減らす方法もあるので一概には言えない。いずれにせよ、そのとき、その場で、その相手がどのように暗示を理解するかを考えた上でこちらの意図を伝える工夫をするのが大切。

2020-10-18 17:24:12
浅井京助 @hypnology100

催眠暗示におけるジェスチャーは、ノンバーバルとか非言語とか呼ばれるもので、声が出ない暗示なら、はじ催のとおり声が出ない演技を例として見せる他にも、暗示をした後に催眠者が喉が詰まった発話を一瞬したりする。動きによる暗示は、思ってるよりも効果があると思う。

2020-10-18 17:44:36
浅井京助 @hypnology100

ここでは、混乱法についても説明がある。はじ催では、混乱法について、注意のための資源を奪うことで、注意を促すという説明をしている。自分の理解としては、似ているが少し違くて、処理能力を超える作業と単純な暗示とを配列することで、暗示へ反応することを選ばせると考えてる。

2020-10-18 17:52:05
浅井京助 @hypnology100

椅子から立てずでは、深化法を説明している。深化というのは催眠状態が前提の考えで、そういう意味ではこの本の催眠の説明からズレるのだが、これを期待を高まるための手続きとすれば特に問題はないのかな。

2020-10-18 18:13:16
浅井京助 @hypnology100

椅子から立てずの中でで、その正しい方法から意識を逸らすという話が出てくる。椅子から立つには重心移動が必要でそこから意識を逸らすことで成功率を高めるということ。

2020-10-18 18:15:03
浅井京助 @hypnology100

例えば、組んだ手が離れないという暗示の場合、手を離すには力を抜く必要があるのだが、暗示を入れる際、力一杯引っ張ってくださいなどと、そこから意識を逸らず言葉やテンションを使うことがある。こういうことで催眠の成功率は変わってくると思う。

2020-10-18 18:17:18
浅井京助 @hypnology100

はじ催4章まで再読終わり。この本は、催眠誘導のテクニックそれ自体を抜き出して解説するのではなく、それぞれの催眠暗示の中に組み入れて、その流れの中で説明していくスタイルで、これはこれでいいところがあるなと思う。その代わり、一つ一つのテクニックの詳細の理解や応用にはセンスが必要かも。

2020-10-18 22:30:33
浅井京助 @hypnology100

催眠に掛かるためには、イメージ力が大切ですみたいな話はよく言われるが、改めてイメージするってどういうことだろう。仮にイメージ力の高さが催眠現象の成功の原因だとして、イメージ力の高さが催眠の成功からわかるものだとしたら、これはトートロジーになる。

2020-10-18 22:39:28
浅井京助 @hypnology100

イメージ力みたいな概念は、結局それっぽい説明なだけで、結局、催眠に失敗したときの言い訳に使われたりするだけなんじゃないかな。催眠では、そういう概念がたくさん使われている。

2020-10-18 22:44:46
浅井京助 @hypnology100

イメージを行動分析的に考えれば、イメージは行動になる。そして、その行動は次の行動の弁別刺激にもなる。また、ルールにもなり得るのか。

2020-10-18 23:00:08
浅井京助 @hypnology100

催眠におけるイメージ力というのが、仮に催眠反応の随伴性を記述したルールならば、イメージ力が高い方が催眠に掛かりやすいというのは、ルールを知っている方が催眠反応をしやすいということなら理解できる。

2020-10-18 23:06:23
浅井京助 @hypnology100

はじめての催眠術5紹介。ここからは感覚記憶支配の実践になる。初めに統計的理解ということで、このセクションの反応を得られる割合は高くないことを説明するとともに、相手に合わせることで成功率を上げることが書かれている。

2020-10-26 16:48:52