ハロウィン記念とくべつ読み切り【痛快ファンタジー活劇 ご存知!エルフ三人娘~ハカセはカボチャのお姫様?~】(実況付き)

タグ実況していただいた皆様ありがとうございました
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雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

しかし、ポテチはそれらの道具には目もくれず、ずんずんと先に進む。そして1件の店にたどり着く。「見つけたゆ」ポテチがたどり着いたのはポテサラエルフの道具を扱う店だ。「ポテサラエルフのポテサラ道具だよー」店主はあまり活気がない。

2020-10-31 15:54:33
くるしま @kurushima2

どんどん「謎の山の民」化していく胡乱エルフバース。あとミスリル銀製品の価格がどの辺の価格帯なのか気になる。 #エルフ三人娘

2020-10-31 15:54:46
くるしま @kurushima2

ポテサラエルフ道具専門店、ほぼ趣味の店。 #エルフ三人娘

2020-10-31 15:55:54
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

それもそのはず、専門的すぎる道具というのは、あまり需要がない。同時に、必要とする者は必死に呼び込みをしなくてもお客の方からやってくるのだ。「よいしょ……」ポテチはミスリル銀の背負い箱を足場にして棚を覗き込む。「ポテト潰しはあるかゆ?」「はいはい。もちろんありますよ」

2020-10-31 15:56:37
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

店主は大小様々なポテト潰しを並べる。「んゆ……」ポテチはそれらをじっくり眺め、いくつかを手に取り素振りをして感触を確かめる。「んー、これ。……と、あとこれも貰うゆ」「ありがとうございます」ポテチは悩んだ末2つのポテト潰しを買った。

2020-10-31 15:59:23
くるしま @kurushima2

ポテサラエルフ、ポテサラしか食べられないのでマッシャーの選択に厳しい。 #エルフ三人娘

2020-10-31 16:03:30
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

ヒューマンの目にはどれも同じポテト潰しに見えるが、ポテサラエルフにとっては1つ1つに癖があり、自分にあったポテト潰しを選ぶことは重要なのだ。……実は、ポテチはここに来る前にカボチャでポテサラを作ろうとして、あまりの硬さにポテト潰しを破損してしまったのだ。

2020-10-31 16:01:16
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

ポテサラエルフはポテサラを作る際、食べやすくグズグズにするための魔法を使う。しかし、その魔法を持ってしても、カボチャは強敵だった。まさか、ポテト潰しが負けるとは思わなかったのだ。2つ買ったのは、そんな”まさか”が次にあったときのため予備のためである。

2020-10-31 16:02:48
くるしま @kurushima2

魔法使うの?!ポテサラを作るのに?! #エルフ三人娘

2020-10-31 16:08:27
有栖川 スノン@ロボ声Vtuber @sunon_Vtuber

カボチャでポテトサラダを…?? まあポテサラエルフだし…?? #エルフ三人娘

2020-10-31 16:32:23
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

とはいえ、ポテサラ料理に対する好奇心はポテサラエルフの本能のようなものであり、止めることはできない。むしろ、外の世界の料理に触れて経験を積むことこそ、ポテサラエルフが旅に出る大きな目的の一つといっても過言ではないのだ。たとえそれが失敗の経験だったとしても、次に生かせる。

2020-10-31 16:04:28
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「あとはポテトがあれば良いんだけゆ……」ポテト潰しを手に入れたポテチは食商品屋台の方に移動する。しかし……。「ゆゆゆ……」右を見ても左を見ても売っているのはカボチャばかりだ。「料理屋の仕入れに期待するしかないゆね……」困り果てたポテチは飲食店街の方に向かっていった。

2020-10-31 16:07:21
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

……一方その頃ハカセはというと。「わはははー。カボチャおばけだぞー」カボチャをくり抜いたお面をかぶって子どもたちを追いかけ回していた。「きゃははー!カボチャおばけだー!」「うわはは!逃げろー!」子どもたちは笑いながらハカセから逃げ回る。これはカボチャ祭りの文化の一つだ。

2020-10-31 16:09:27
くるしま @kurushima2

クソバカエルフのハカセにエロいことする同人誌無いの? #エルフ三人娘

2020-10-31 16:19:11
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

流浪のエルフであるクソバカエルフは、各地を旅して知識を得ることを大きな目的とする。それは使命感などではなく、森の賢者やるクソバカエルフの知識欲とでも言える本能なのだ。「カボカボカボー!」「きゃははー!」一見すると遊んでいるように見えるが、身を持って経験することで学んでいるのだ。

2020-10-31 16:12:07
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「うわはははー……あれぇ?」いつの間にかハカセは狭い路地に迷い込んでいた。不慣れな街で走り回れば迷う。当然の結果ではあるが、クソバカエルフはそんなときでも動じない。「うーん……」どうしようかと考えているその時だった。「どいてどいて!」「んえ?」

2020-10-31 16:14:32
リールク-san @liruk

この世界にメカニックエルフの作る電子レンジさえあれば…… #エルフ三人娘

2020-10-31 16:16:06
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

ハカセの北方角とは逆の方から1人のカボチャおばけが突っ込んできた!「うわああ……っと!」ハカセは思いっきり地面を踏み抜き跳躍!狭い路地では左右に避けられないと判断して飛び上がったのだ。「え、ええ?」逆に突っ込んできたほうのガボチャおばけがびっくりする。その声からして女性のようだ。

2020-10-31 16:16:57
くるしま @kurushima2

やっぱりクソバカはなんかやらかす。ええぞええぞ。 #エルフ三人娘

2020-10-31 16:29:21
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「ほむほむ……」地面に着地したハカセは、逃げてきたであろう女性のカボチャおばけの様子を見る。「……わかった!ここは任せて、逃げちゃって!」女性の様子からクソバカエルフの叡智が拘束演算を開始し、だいたいのことを理解したのだ。「え?」「いいから早く!捕まっちゃうよ?」

2020-10-31 16:19:58
リールク-san @liruk

過程を省略した理解。天才ならではの状況判断だ! #なお氏族名 #エルフ三人娘

2020-10-31 16:22:03
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「あ、ありがとうございます!」女性のカボチャおばけは丁寧なお辞儀をすると、そのまま路地を駆け抜けていった。それを見届けたハカセはしばらくそこでボーッとしていると、お迎えがやってきた。「こんなところにいらっしゃいましたか!さあ、明日の準備がありますゆえ、宿に戻りますぞ!」「ほーい」

2020-10-31 16:22:24
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

ハカセはカボチャをかぶったまま元気に返事をすると、身なりの良い迎えの者達と一緒に大きな屋敷へと向かっていった。

2020-10-31 16:23:25
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

……それからだいぶ時間が立って夕暮れ時。「ハカセのやつ遅いな……」「あいつの事なら心配ないゆ。何があってもそう簡単にやられはしないゆ」「まあ、そりゃそうだけどな」メンマとポテチはエルフの酒場で食事をとっていた。「それにしてもポテサラがあって助かったゆ」

2020-10-31 16:25:52
雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「カボチャ祭りとは聞いていたが、まさかポテトが売ってないとはな」「あやうくポテサラ不足でヘロヘロになるところだったゆ」カボチャ祭り中はとにかくカボチャが売れるので、商人たちはここぞとばかりにカボチャを持ってくる。ゆえに、カボチャ以外の食材、特にイモ類などは店に並ばないのだ。

2020-10-31 16:28:16
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