『も〜っと！おジャ魔女どれみ』全51話＋『映画 も〜っと！おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』感想

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』41話：「物事を単純化して見ることによって起こる差別」に異議を唱える話はとても重要だなと思う反面、マジョリードが抱えている秘密を自ら明かさない点に関しては、「それバレたら差別が強化されてしまうのでは？」とも思う。ここには明確に“否”を突きつけたい。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』42話「ドキドキ！ふたごの不思議なまほう」：本作は当初から、どれみという「特撮好きな女の子」のキャラクターを描いてきた。男の子と女の子の双子、ようこちゃんとじゅんじくんを軸に、「自分の好きなことに性別の壁を感じる必要なんてない」とことが描かれる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』43話「おジャ魔女は海を越えて」：ももこがアメリカにいた頃の親友、ベスは何か悩みを抱えているらしく、ももこたちMAHO堂のメンバーはアメリカへ行くことに。魔女界を通ることで物理的に長い距離を一瞬で移動できるので、魔女界は一種の亜空間と言えるのかも。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』43話：アメリカに到着するなりももこはどれみたちと逸れてしまい、どれみたちはおんぷを筆頭におジャ魔女バンドライブinアメリカを敢行。そんな道草もそこそこに、ベスが失くしてしまったペンダントを探す展開は、動物の擬人化アニメーションとして楽しめる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』44話「あいちゃんが帰っちゃう⁉︎」：両親の復縁もいよいよ秒読みかと思った矢先、あいこの父親が勤めるタクシー会社が倒産してしまう。本当に製作者は、あいこに試練を与え続けるなあ。魔法は使いつつも、意外なところから解決策を引っ張ってくるところがポイント。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』45話「みんなで！メリークリスマス」：長門かよこちゃん編完結。元々はおんぷと同じタイミングで転校してきたかよこちゃん。おんぷがかよこちゃんに語る“もしも”の話には胸が締め付けられるが、このタイミングだからこそ話せることでもある。だってもう親友だから。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』45話：「なんで学校に行けなくなったのか」を聞いてこないどれみに疑問をぶつけるかよこちゃん。どれみの答えは、「だって、かよこちゃんはもう学校来てるじゃん」。そこから語られる「学校に来られなくなった理由」。それが本人にとっていかに絶望的だったことか。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』45話：行き過ぎた取り決めと、ほんの少しの迂闊な言葉が引き起こしてしまった出来事。ひとりひとりと、ひとつひとつの言葉に向き合い、かよこちゃんは大きな区切りを迎えたけれど、かよこちゃんの告白を聞いた関先生たちならこの後のこともしっかりやってくれるはず。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』46話「ハチャメチャ魔法忘年会」：年の瀬になり、今年一年を季節的なイベントと無縁で過ごしたことに気付いたどれみたちは、一日であらゆる季節イベントを超速で消化していくことに。『映画 も〜っと！おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』の話もチラリと登場する。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』47話「ハナちゃんの大冒険」：ハナちゃんの野菜嫌い克服編も大詰め。これまでの「ハナちゃんひとりでどこへ行く」エピソード（『♯』の16話や36話）をスケールアップした、サブタイトルに偽りなしの1本。画面の奥行きの出し方に山内重保演出らしさが出ている。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』47話：作画監督は川村敏江さん。どこを切り取ってもハナちゃんの表情の豊かさが味わえる。ベンチに座っていたおばあちゃんに誘われるままにお手玉まで披露しまうハナちゃんのスペックの高さに驚く。すべての“野菜ギライ”の呪いも解け、物語はクライマックスへ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』48話「手がかりゼロ！最後の試験」：最後のパティシエ試験の試験官を務める“魔女界ナンバー1パティシエ”であるマジョバニラは、マジョモンローと同じバラの枝から生まれた魔女。課題は「先々代の女王様がプロポーズを受けた際に送られたケーキを再現すること」だ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』48話：今回初めて明らかになる先々代の女王様の名前。これまで先々代の女王様という“役職”でしか知らなかった魔女の名前が、いまの女王様の口から出た瞬間、ちょっとした感動を覚えた。先々代の女王様を覆っていた謎ベールが剥がされたような気がするからだろう。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』48話：“野菜ギライの呪い”が解かれた後、先々代の女王様が魔女界と人間界の交流を抑止する目的でかけた“魔女ガエルの呪い”が、マジョモンローのような魔女にとっては意味もないことを強調する挿話を入れることで、先々代の女王様の脅威が薄らいでいくのを感じる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』48話でどれみたちが作ったケーキ「愛しのトゥルビヨン」は、NHK『グレーテルのかまど』で再現されている。「カジノ」と呼ばれるケーキが元ネタとのこと。＞～“おジャ魔女どれみ”の愛しのトゥルビヨン～| レシピ | NHK「グレーテルのかまど」 nhk.or.jp/kamado/recipe/…

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』49話「目をさまして！あやつられたももこ」：どれみたちの作る“愛しのトゥルビョン”で、先々代の女王様に人間を愛していた頃の心を取り戻してもらう試みは、その先々代の女王様の力によって阻止されてしまう。この辺の筋運びは『♯』終盤よりも流れが自然だと思う。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』49話：“呪いの森”がその場所に入る者に見せる幻影は深い悲しみを抱えたももこにとっては甘い夢に映るけれども、この一年間MAHO堂で過ごしてきた仲間たちとの日々が、幻影を打ち破る力になる。先々代の女王様の悲しみを感じ取るハナちゃんの動きにも注目。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』50話「さよなら魔女見習い」：ついに先々代の女王様の元へ到着。この一年間でどれみたちが実力を認めさせてきた元老院魔女たちが横並びに集結する絵面は燃える。“愛しのトゥルビヨン”を作っている間、先々代の女王様をずっと待たせる絵面はちょっとマヌケだけれど。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』50話：相手の心を変えるのでなく、“楽しかった気持ちを思い出してもらう”というのが良いよなあ。「魔女見習いとしてこれから何をしなければならないか」が明確なため、前シーズンや前々シーズンのような区切りにおける別れの悲しさは皆無。いよいよ最終シーズンへ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』全50話を再視聴。どれみたちが魔女になるための資格があるかどうかを試すためのパティシエ試験を軸に、新キャラクターのももこを加えた“コミュニケーション”がテーマの第3シーズン。部分的に物申したいところもあるが、個人的にはこれがいちばん好きなシーズン。 pic.twitter.com/fbf9V4kC3p

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』：パティシエ試験に、クラス替えによってこれまで描かれてこなかったクラスメイトのエピソード。前シーズンから引き続いてぽっぷは魔女見習い試験を受けており、後半にはハナちゃんの野菜嫌い克服エピソードもある。実は、かなりやることの多いシーズンでもあった。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』：メインとなるパティシエ試験のエピソードや、ハナちゃんの野菜嫌い克服のエピソードは、毎回異なる突破方法や解決方法が提示されているところが素晴らしい。後発キャラクターであるももこを活かした既存キャラクターとの対比の構図も上手く作用していたと思う。

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【公式】も～っと！おジャ魔女どれみ 第1話「どれみ、嵐の新学期！」 youtu.be/J95RJOJ_aKY @YouTubeより

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『映画 も〜っと！おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』：飛騨の山中にあるどれみの祖父母が住む家に遊びに来たどれみたちのひと夏のエピソード。村に伝わる悲恋の物語がメインテーマだが、“祖父との関係”を巡ってはあいこにとってシリーズの中でも重要な位置を占めるエピソードにもなっている。 pic.twitter.com/7cSMXxGODA

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『映画 も〜っと！おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』：手書きとCGを組み合わせたルックが独特。途中で魔法が使えなくなる異色の展開を挟み、『どれみ』全エピソードを通してもこの作品だけが持つ幽玄的な雰囲気が出ている山内重保監督作。“魔女ガエルの呪い”が伝承になっている点が面白い。