漫画ネタ「カンムスを想う。12※インスパイアSF設定考」より６

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さて。 漫画のネタをコネコネしないと。

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やはり、ジョニー・ライデンの帰還的な ノリがええな（※漫画は入手できていない） ほしいものは経緯の状況である。 英雄はいらない。

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パシフィック・リムのカイジュウが ちまちまやって来るんじゃなくて 一気に戦線を組めるぐらい地面から湧いて出てきた場合を考えたい。 除草剤も病気も効かない、 恒星間大航海時代に開拓植民地の治安維持部隊しかいないサプライチェーンが貧弱な世界で カイジュウがワラワラ湧いてくるの

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ついでに腐海みたいな付属生態系までセットで 湧いて出てきて、巨大カイジュウが先陣を切って侵略して来るんだけど、それ単体だと砲兵等で始末は付けられるんだけど 費用がかかりすぎてて辛いと。 マイクロドローンで近接地雷の適用を試みるも 付属生態系の虫によって無効化されると

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この侵略生態系は ハビタブルゾーンに存在する、同じレベルの種族を一掃する戦略を持っており 事実上の戦線構築をしてローラー作戦を仕掛けてくる。 動くもの、特殊な敵味方識別手段をパスしないものを植物を含め駆逐する 一部には抗体のように主敵を選別し駆除する系も存在する。

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地上に見えない網の目のような菌糸体を広げて 太陽光を摂取し、 地下で巨体を作り上げて突如出現するカイジュウ 主に初期の競争相手が少ない乾燥地に多く、地下水脈を掘り当てて侵攻体制を整えてから一気に畳み込む 実際のコンフリクトが発生して障害となる存在への再最適化を実施する。

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そんな存在とテラフォーミングが完了した植民地惑星を人類との取り合いが発生する。 勿論、人類側はさあ、フロンティアで好きなこと出来まっせと恒星世界各地から食い詰め者が集まる西部劇さながらの土地に カイジュウとその眷属が出現する。 当然、対抗して戦闘が始まるのだが、カイジュウ側が有利に

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カイジュウ側は方舟と呼ばれる播種船状の種に入って 星間移動してくる。 自転軸に対して一周する常に太陽光エネルギーが途切れない日の沈まないエリア、大陸一つを制覇するような状況になれるまでは衛星軌道上に播種コンテナを打ち上げないが、全球制覇すると軌道エレベータを構築し方舟をバラ撒く

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ある程度橋頭堡確保をすると方舟を打ち上げ能力を確保 第二戦線を開くべく、大型の飛行虫で構成された偵察部隊の報告（光学発信とフェロモン）により、軌道周回上から別の大陸の砂漠へ方舟を打ち込む ただし、カイジュウの体の構築には時間がかかる上に地下水脈を絶たれると崩壊する が人類側に手段が

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無かったのである。 致命的だったのは、アカデミーの研究職の予算不足と 初期の侮りだった。 すでに2個の大陸が陥落した後、第5戦線が発生した時に 方舟の存在が確定した。 すでに戦費で植民地政府は赤字状態であり、 これ以上の戦線が発生した場合には破綻が待っているということが共通認識になる。

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カイジュウのサイズが問題なのだ そして飛行虫もサイズが厄介な上に数が多い まるで虫のように湧いて出てくるし、飛行性能がファンネルの様に高く、体当たり用の角とレーザー兵器を搭載している。 安いミサイルだとまず当たらない。 近接信管ではあまり効果がなく、焼夷弾でようやく殺せるという有様

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彼らは彼らなりに こうした恒星間移住文明との交戦経験が有るらしく 軌道上での脅威排除機構や 恒星間移動時のカモフラージュ能力などが高く 最初の方舟の着弾を見逃してしまった 圧倒的な攻勢の前に正規戦正面装備で劣る植民地惑星軍は敗退を重ねる 兵器工場はドンドン建設されたが運用が不味かった

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既に効果が微妙な兵器が大量生産され 試作品の山からは希望が出てきそうには無かった 唯一、戦場の女神、砲兵火力だけは絨毯砲撃により 彼らの進撃を遅滞させる事が出来た。 が、常に放り込まれるエネルギー効率は推して知るべし 戦線を迂回され、徐々に押し込まれつつあった。

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移民惑星とは、そこに降り立った者達は 既に帰る場所もない裸一貫の移民が大半であり 人権条約で有用性が保証されたお客の候補なのである。 彼らにはここで開発をしてもらい、金を稼いで 借金を返してもらわねばならない その借金取り、出資者からの圧力が当初存在したが カイジュウが湧く件が伝わると

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皮算用を始め、現地政府の負けがこんでくるに従い鳴りを潜めてしまった 一部の人買いが降り立ち問題視されたが 恒星間世界にはまだまだ魅力的な未開の惑星は存在し 一気に大口出資会社の回収熱は冷めてしまった 追加融資はしないし、ただ賭博の見世物になっていくのであった 一方星間統治機構は違った

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この伝染病とも言えるカイジュウの方舟を 星間伝播させないように封鎖する事に決定した とは言っても方舟は超光速移動が可能な訳では無いので 監視所を設けるだけであったが 同時に今までの野放図な移動に制約がかかる事でもあった 何処かの道楽金持ちが方舟を密輸しない保証は無いのだ

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DNA相当を確認した所、 地球型生物を駆逐する存在、より上位の高効率型生物と分かる 同じ環境に地球型生物と彼らを競合させても地球型生物には勝ち目がないエネルギー効率なのだ。 そのため、厳重に検疫が成される事態となった 当然各種違法薬物や武器の密輸などのが通過できず一気に資産価値を減じる

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結局、人権を持った人間は貴重なので 移住の意志がある人間に関しては即座に移動しないとと言う資産家が居る一方、 星間移動はDNAクレンジング費用がかかると言うお達しが出る。 汚染地域に居た人間は解体の上、該当生物を含まないよう消毒をされて再構成されるのだ 勿論、費用を誰が持つのかで揉める

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恒星間超光速移動が有人で可能になった時代 人間は不老不死を獲得し、意識の移植さえも出来、粘土のようにエネルギーから人体をプリントアウトすることさえ出来る その上で、何が人権を保証するのかが重要なのだ 人工的に生まれた場合は後見人が居なければならず、教育の義務が課せられるのだった

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勿論、勝手にポコポコ人間を作る馬鹿は後を絶たず、 成人時点で人語を話せて教育を受けていれば人権が保証されるし、 もし、そうでなければ後見人が居なければ人権は保証されない事になる。 逆手に取る馬鹿が当然出てくるので、境遇に満足しない、自由意志を表明できるまで緩くなる。

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わざわざ人間を以て何かをさせるのが間違っているのであって、同じことをさせるなら機械にさせればいい が、人間という原種を保護するインセンティブだった。 実際の所、人権を保持しない意思決定機関は法人と言う形で存在しており、人権を持つ人間を雇って好き勝手させていた。超人的能力を以て。

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人権が重要なのは 機械による暴走で一星系を壊滅に持ち込んだ事件があったせいが大きい。 自己増殖する機械に強大なパワーを持たせることは星系を丸まま殲滅させられると同義になっていた。 シンギュラリティ自体は既に過去のものとなって久しい。 だが、ロボット３原則は形を変えたものの生きている。

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兵権を握るには人権を持つ者が最終決定権を持つと 証明がされない場合 あの事件よろしく恒星間進出能力を獲得する前に星系ごと反物質爆弾で焼き尽くすという 野蛮な方法を取ると星間条約に定めて居るのであった その星系に居る人間の惨状を以て人間は上位知性の苗床に過ぎないを再確認したからであった

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あの事件は反物質爆弾で惑星表面を焼き上げた後、 惑星を減速、そのまま主星へ衝突処分としたのであった。 もちろん、元あった場所から重力源が消滅したので 星系の惑星軌道は撹乱を始め、恒星エネルギー源以外に資産価値をほぼ失ってしまう。

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恒星間世界とは言え、まだ艦船に搭載可能なワープゲート、ゲート自身が生成する空間で自身が通過できるものは存在せず 恒星間移動は恒星エネルギーをふんだんに使ったワープゲート単位で行う必要があった。 それでも、光速の数割までの速度で人類圏の拡張は続いていた。