サイコロ遊びをする神についての一考察

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uroak_miku @Uroak_Miku

アルくんは統計力学の出身。蒸気シリンダーのなかは水分子が無数に飛び交っていて、ひとつひとつは把握できないけれどトータルでの振る舞いは概算できるわけです。まさに統計数学の活躍の場。 pic.twitter.com/dsnIThk8t9

2020-12-03 08:33:48
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統計数学とは結局、確率論です。つまり物理学において超微細な存在を語るにあたって、確率論はけっして避けられない。

2020-12-03 08:34:51
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19世紀末に電子の存在が確認され、20世紀に入って分子の存在も確認されると、物理学は超微細な存在について解明せんと前進。

2020-12-03 08:36:04
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アルくんは光についても「量子」という斬新なアイディアで論じだした。あまりに斬新というか異端だったので長い間理解されなかった。

2020-12-03 08:37:20
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インドのチャンドラボースくんの、とある素朴な論文に啓発されたアルくんは、熱力学(気体分子運動論)に「量子」のアイディアを応用してみたら…思わぬ成果をあげてしまいました。

2020-12-03 08:38:51
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しかしこれが電子の振る舞いにも応用できて、しかも確率論が絡むと知った彼は腹を立てた。

2020-12-03 08:43:52
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このあたりのことはいろいろな書物で語られているのでここでは省略。要は、彼にとって確率論(統計数学かな)は謎を解くための手段であったのが、やがて物理学の主役になっていく様が不可解だったわけです。

2020-12-03 08:46:00
uroak_miku @Uroak_Miku

しかし、物理的議論はいっさい省いて使われる数学のみを眺めるに、確率論はけっして潰せないわけです。何かにシールを貼って空気溜まりが生じると、どう押しつぶしにかかっても空気溜まりはよそに移動するか散るばかりで、消えることはないように。

2020-12-03 08:48:03
uroak_miku @Uroak_Miku

まさか存在の根源が確率、すなわち「現象」であるとまでは彼でもついていけなかった。

2020-12-03 08:51:05
uroak_miku @Uroak_Miku

このところずーっと(頭の体操がてら)考えている。エントロピー概念は、名前こそ大衆化して久しいけれど本当に理解するのは大変で、提唱者クラウジウスの天才をもってしても気づくのに10年かかったほどです。 pic.twitter.com/9UKMrEDja6

2020-12-03 09:36:18
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しかし物理的議論はすべて棚に置いて、使われる数式をじーっと眺めていれば、ああ、要するに A+B=A×B が成り立つ数学を必ずどこかに混ぜ込まないと破綻してしまう世界だから、そういう数学を「エントロピー」と名付けて対数関数(㏒)を取り入れているんだって、ごくシンプルな話なのです。

2020-12-03 09:40:09
uroak_miku @Uroak_Miku

こんな感じに、物理的議論は後回しにして数学の形式の視点から現代物理学まで一気に駆け上がれる、そんな教え方ができないか…これがここ数週間のわが頭の体操ネタ。いっちに、いっちに。

2020-12-03 09:41:46