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歴史系博物館で働く保存系学芸員。専門は近代彫刻。酒と肉と彫刻が好き。あの日見逃してあげた誤植の恩返しを待っている。
「忘年会って明治にできた伝統なんじゃないの?」という疑問のもと、展覧会前の貴重な昼休みに同僚と調べてみたら、室町時代からあるんだそうだ。必要なのは酒、歌(連歌)、そして乱舞。基本的な話題は昔も仕事の愚痴らしい。ということは、忘年会は室町時代の雰囲気を残した伝統なんだ。残さねば。
2020-12-11 23:34:31そんな訳で、忘年会はやりたいけど会社とかの付き合いで嫌々やるのは正しくないしリスク高いのでやめておきましょう。 家で家族と、または愉快な仲間たちとオンラインで飲みながら朝まで連歌や舞を楽しむのが、伝統的にもコロナ対策的にも2020年の正しい忘年会です。(極論)
2020-12-12 17:13:51調べたので追記。忘年会(としわすれ)記録の古いものは『看聞日記(御記)』という資料。『古事類苑』にも色々載ってて、どちらも国会図書館のデジタルコレクションで見られます。『古事類苑』所収の「関八州古戦録」によれば「暁天」つまり夜明けまで完徹が基本。あとメンバーは親族か友達が普通だそう。
2020-12-12 17:10:41室町時代の宴会って吐いでぶっ倒れるまで飲まなきゃいかんし、参加しなかったらしなかったで、異心を疑われて殺されかねないからなあ。
2020-12-13 16:07:46@tsukasafumio だからこそ戦国時代後に茶の湯が流行ったのでしょうね。やたらと礼儀が厳しい宴会と比べたら簡便で話もしやすいですし
2020-12-13 16:24:44桜井英治『室町人の精神』にも室町時代の酒宴についての言及がある。見るからに辛そう。 「『満済准后日記』1416年(応永23)12月27日条に(足利)義持が「御二日酔気」になったと書かれているのが、「二日酔」という言葉が文献にあらわれる初見ではないかと思われる。…」
2020-12-14 00:00:40「…そして、この「二日酔」という言葉は15世紀の政治・文化をよく象徴している言葉でもある。」 「将軍や奉行人の二日酔いで政務や裁判が滞ることも日常茶飯事である、酔狂による突発的な自殺や喧嘩で命を落とす者も少なくなかった。」
2020-12-14 00:01:18「足利家の血筋なのか、歴代将軍はめっぽう酒に強かったが…皇室・公家の人びとは概して酒に弱く」 「義持時代に伝奏をつとめた広橋兼宣の日記からは、連日の酒宴についてゆけずに苦悩する兼宣の痛ましい姿が伝わってくる。」
2020-12-14 00:02:19「また貞成の『看門日記』には「当座会」という言葉が頻出するが、酒で嘔吐することを当時「当座会」といったらしい。」 「私たち現代人からみるといささか奇異なことだが、この事例からも明瞭にうかがえるように、当時酒宴で嘔吐することは少しも憚られなかったばかりか、…」
2020-12-14 00:02:20「…むしろ最高の座興とさえ考えられていたのである。義教の時代、酒宴でよく嘔吐することで有名だったのが関白二条持基である。彼は吐きながら飲む特技の持ち主であり……特技で義教を大いに喜ばせている。」
2020-12-14 00:02:20あの足利義教の歓心を買うために吐くまで飲まなきゃならないの、アルハラなんてもんじゃないな。 twitter.com/nekonoizumi/st…
2020-12-14 01:58:58それでは室町時代の酔っ払いにご登場願いましょう! 張り切ってどうぞ〜っ!! pic.twitter.com/zrLZ12Kkgc
2020-12-14 02:21:57@masyuuki @niina_noriko 時空を超えて・・・ それにしてもこの状態になっても烏帽子?を外さないのはこの時代よっぽどの恥知らずの行為なんだろうな。
2020-12-14 02:54:54この頃までは烏帽子がパンツですね。絵巻に追い剥ぎに襲われたらしい男が描かれている物があるのですが、情けをかけてもらったらしく、全裸に烏帽子姿なんですよ(^_^;) twitter.com/shabondamahoih…
2020-12-14 03:47:27