ノーベル賞受賞経済学者・シムズ教授の財政政策 ―― FTPL vs MMT

ノーベル賞受賞経済学者・シムズ教授の「FTPL(物価水準の財政理論)」が、今回のテーマです。 「アベノミクス」にも影響を与えている割りに、認識している一般人は少ないのではないか、と考えて取り上げました。 コロナで財政赤字も拡大中ですが、財政再建(または反緊縮政策)を行う上で、重要な理論だと考えています。 今回、基本的な紹介と、ネットでは有名な「MMT」とFTPLの違いについて、またFTPLの今後の課題、とくに「期待形成」の問題について考察しました。
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しろうと @sirouto

すると、長期的にはいつか、財政破綻(または破綻しないが、劇的な悪化)の恐れがあるから、消費者は消費しないで、貯蓄にはげむのでは?

2021-01-05 23:59:21
しろうと @sirouto

その辺が、長期的には財政破綻せず、財政再建は可能だが、短期的には財政悪化を予想させる……というFTPLの期待形成シナリオが、実現は容易ではない、と思わせるゆえん。

2021-01-06 00:02:25
しろうと @sirouto

では、何をどうすればいいのか? 有効なのは「少子化対策」と「構造改革」だと思う。

2021-01-06 00:03:43
しろうと @sirouto

まず、今言ったように、少子高齢化(による社会保障費の増大)が、財政悪化の大きな要因だから、少子化対策が有効なのは、当然だろう。

2021-01-06 00:04:33
しろうと @sirouto

もうひとつ、構造改革については、たとえば医療・介護ロボットが実現すれば、医療・介護コストが減るから、これも財政に寄与する。

2021-01-06 00:05:24
しろうと @sirouto

そして、直接的な財政に、もちろん寄与するが、期待形成や消費行動についても、与える影響が大きい。なぜ、そう言えるのか?

2021-01-06 00:06:37
しろうと @sirouto

医療や介護などの福祉分野は、生命や健康や幸福に直結するから、人間の効用において、重大な位置を占めるだろう。「にんげんだもの」で、機械じゃないから。

2021-01-06 00:09:25
しろうと @sirouto

そうして、将来への安心感がないから、消費性向も低下する。だけでなく、そもそも労働分配率も下がり、格差も増大している現状では、消費に使える絶対額が少ない。

2021-01-06 00:11:39
しろうと @sirouto

低所得者層は、消費性向が100%の上限に達すると、それ以上使えない。よって、BIなど、その層への給付によって、消費が増える可能性はある。

2021-01-06 00:12:48
しろうと @sirouto

じっさい、ノーベル賞経済学者のスティグリッツも、格差拡大が、消費低下の要因と見ているようだ。

2021-01-06 00:14:01
しろうと @sirouto

まあこれは、FTPLというよりは、「ヘリコプターマネー」の話になってくるけど。ただ、べつにFTPLだけにこだわる必要もない。話を簡単にするために、便宜上FTPL寄りで話しているだけで。

2021-01-06 00:15:38
しろうと @sirouto

さて、午前零時を過ぎたので、キリのいいところで、今回はお開きにします。ありがとうございました。

2021-01-06 00:17:01
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