2020ウィンターカップ決勝 東山vs仙台大明成 時系列レビュー

東山のZone Oとそのエラー / Press Breakとそのエラー 明成の淡白なオフェンス
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Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

もしNailを使うならLAL vs MIAのLALのZone Offenseのように、ネイルでワンタッチして即キックアウトして、アウトサイドでのセパレーションを最大化するのが効果的になるはずだ。 アウトサイドがネイルをケアするルールだと、このボールムーブに弱いため。 twitter.com/MBTResearch/st…

2021-01-05 15:30:19
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ただし、ネイルをアウトサイドがケアするシステムのゾーンにも弱点がある。 というのは、インサイドからコーナーにかけてのOverloadは生まれにくくなる一方で、アウトサイドのボールムーブには弱くなるからだ。 Lakersはvs Heatで、この構造を利用してボールムーブからのアタッキングを多用した。 pic.twitter.com/Lq0zdFMYVo

2020-10-25 10:03:33
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余談: こうしたネイル経由のボールムーブに対するDF側の対策は、ネイルへのパスの妨害、ビッグマンによるワンケア、そしてアウトサイド同士のローテーションになる。 twitter.com/MBTResearch/st…

2021-01-05 15:31:32
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そして、Dukeも行なっていた対策が、先ほども挙げたように、「アウトサイド同士で位置交換、ローテーションする」ということ。 アウトサイドの誰か一人がネイルをケアする分、オープンになるポイントは他のアウトサイドが埋めるしかない。 その後は、マンツー的なX-Out RotationなどでDF位置を交換。 pic.twitter.com/lJWlCv8FLg

2020-10-25 10:10:44
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(ここまでの明成のオフェンスは、淡白なpull-up 3ptか、外でボールを回してのやはり淡白な3pt C&Sが多く、特筆して語ることがない)

2021-01-05 15:33:47
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東山のように優秀なオフェンスリバウンダーが居ると、十分にオープンなリムアタックをして、フィニッシュを狙ってリムプロテクターにコンテストさせるだけで、容易にPut Backまで持ち込めるのが構造的に本当に強い。 pic.twitter.com/IzeTQscMFP

2021-01-05 15:43:10

3Q

明成のFlip Rip/Flip Flare Diveと無抵抗な東山DF、謎めいたCross Screen Decoy、ファウルを稼げない淡白なオフェンスの連続
東山のNail & Dunker(short) Zone Offenseの失敗、少なすぎるボールスクリーン、Knife Drive Zone O、Step-up Zone O、Baseline Penetration、Side PNR Zone O
明成のPress/東山のPress Break (パスアングル&ミドルレーン)

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2020ウィンターカップ決勝 東山vs明成 3Q 明成のFlip Rip/Flip Flare Dive 奇襲セットとしては割と王道だが、東山DFがいささか無抵抗すぎる気もする。 pic.twitter.com/pUFLaEkp52

2021-01-05 15:58:07
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参考: PNP Flare, Flip Flare youtube.com/watch?v=MsDDuc… 後半の方に、明成と同じタイプのパターン(Flip Flare Dive)がまとまっています。

2021-01-05 16:00:33
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重ね重ねの指摘となるが、やはりこの東山の“Nail” Zone Offenseは明成のシステムにマッチしておらず、墓穴を掘っている。 NailからのワンタッチでのKick Outに切り替えるのが難しければ、元のボールムーブ&Knife Driveに立ち戻るの正着だったろう。(とはいえ、明成はGap Helpの強度を上げてきていたが) pic.twitter.com/bqWxBhw2qp

2021-01-05 16:08:52
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あと東山は、少しだけボールスクリーンを試してすぐ辞めていたが、ギャップへのドライブを増やすには、ボールスクリーン起点でのアタックやボールムーブメントを増やすのが正着。 ボールスクリーンが上手くいかなかったパターンは、一発で決めようとしすぎ、ピック後のボールムーブに乏しい等が原因。

2021-01-05 16:11:45
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東山のゾーンオフェンス。 OREB → Knife Drive Zone Offense → Put Back 鉄板。 pic.twitter.com/sv8kG8OzRM

2021-01-05 16:17:09
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東山のこのLob Passのミスは、前半も全く同じ形のものがあり、印象が非常に悪い。 オプションとして持ちたい気持ちもわかるが、相手DFにも十分にサイズがあることは既に確認済みのところであったし、ギャンブルに出るほど切羽詰まったショットクロックでも無かったはず。 pic.twitter.com/Iyvgp2wU4g

2021-01-05 16:22:15
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謎めいたポゼッション。 見た目的にはCross Screen Decoyでドライブがオープンになった形。 ヘルプを見ておくべき東山#7がボールに対してあまりにも無防備なのが第一の問題ではあるが(※この場合、スクリーンとボールを両天秤でケアすべし)、明成の方も逆側で関係ないスクリーンを行っておりチグハグ。 pic.twitter.com/FKhmWCsU06

2021-01-05 16:32:08
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Cross Screen Decoyそれ自体は、日本代表も得意としているオプションで、割とコモンなプレー。 pic.twitter.com/JrSpi4TTNh

2021-01-05 16:35:25
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東山のゾーンオフェンス停滞。 あくまで個人的見解だが、ネイルには拘る割に、ボールスクリーンを見限る(あるいはボールスクリーンの優先順位を下げる)のが早すぎるように思う。 ドライブ系のゾーンオフェンスが効いていたと診断するなら、ボールピックの多用が本線になるべき。 pic.twitter.com/gxdhxommnS

2021-01-05 16:41:24
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東山的には、例えばボールピックからの以下のような展開や、 pic.twitter.com/kISDh9FZpU

2021-01-05 16:47:10
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他にも例えば、以下のような展開を求めていたはず。 ゾーンオフェンスとして、ボールスクリーンが使われない、ないしボールスクリーンの優先順位が低すぎる日本の風潮には、やはり強い違和感がある。 pic.twitter.com/bLEAsaPtlG

2021-01-05 16:49:28
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翻ってこのポゼッションでの東山のゾーンオフェンスは悪くなかった。 もちろん、もっと早くPNRに入るべきでは? とか、最後のパスにはFlareかStep-upを合わせるべきでは? など細かいところは気になるが、ボールピック起点での崩しでそれなりのショットに持ち込めてはいる。 pic.twitter.com/6pBILVeRlk

2021-01-05 16:57:00
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そして続くオフェンスでは、ネイル狙いを読まれてスティールを喰らい、逆速攻失点。 いかにも苦しい。 pic.twitter.com/Y0W0E7HQud

2021-01-05 17:01:47
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東山: Weakside Step-upを用いたZone Offenseでドローファウル。 前半効かせていたドライブ/ペネトレイトにも持ち込めそうな悪くない形。 Side PNRと同様、Step-upもゾーンオフェンスの起点としてよく用いられる。以下リプ参照。 pic.twitter.com/ONJmaw4iIE

2021-01-05 17:10:11
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山のZone Offense 東山#7のパスフェイクからのドライブ → Kick OutからのBaseline Penetration、ドローファウル。 pic.twitter.com/WDgB2xSUKv

2021-01-05 17:19:54
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(明成はやはり「コンテストがあってもとにかく打つ」の繰り返しで本当に触れるべきことがない)

2021-01-05 17:24:34
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山のゾーンオフェンス。 Side PNR Zone Offense - Weakside Overload 外れはしたが、教科書的な形の良い崩し。 惜しむらくは、もっと早いタイミングで仕掛ければ、Counter Driveからの展開などにも持ち込めるはずなのだが……。 pic.twitter.com/dhEjuQhGAj

2021-01-05 17:33:57
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明成のPress / 東山のPress Break サイドチェンジで突破するところまでは普通に良いのに、無理やり東山#11にリターンパスしようとしてターンオーバー。 普通に逆サイドに広いスペースがあってキープ容易に見える盤面だが、急に当たられて焦りが出たか…。 pic.twitter.com/t2a1aaJbWW

2021-01-05 21:01:07