2020ウィンターカップ決勝 東山vs仙台大明成 時系列レビュー

東山のZone Oとそのエラー / Press Breakとそのエラー 明成の淡白なオフェンス
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Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山のPress Break 3アングルとミドルレーンに埋めるオーソドックスな突破形で概ね良い。 ・東山#5のサイドの方が広いのでは? ・というか5→7→5の即リターンで突破完了出来そうな形なのに次のパス先を決め打ちしすぎでは? ・運んだ後にオフェンスに移るのが遅いのでは? と色々思うところはある。 pic.twitter.com/8CojRUFun3

2021-01-05 21:11:16
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

特に「プレスは突破した後」が問題というのは、この前のRyotaコーチ @bba11coach とのライブで話したところでもある。 安定する突破方法を踏襲すれば概ね問題なく突破可能なのではあるが、突破したとしてもショットクロックは消耗していることに注意して迅速にオフェンスに移行したいところ。

2021-01-05 21:14:37
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

突破直後のポゼッションは、このインターセプトから失点となるのだが、ショットクロックが残り少ないことも焦ったパスの遠因かもしれない。 もちろん、ネイル起点のZone Offenseというコンセプト自体が、ネイルの向こうへのSkip Passという少しリスキーなパスを必要としてしまう構造があるのも問題。 pic.twitter.com/EeZDR85m9K

2021-01-05 21:18:40
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東山のPress Break。 先程とほぼ同様に、左右にアングルを確保しつつミドルレーンに#9を立たせる突破形。 東山#5には頑なに出さず#11のドリブル突破メインなのは若干気になるが、敢えて狭い方向に振ってから逆の広いスペースに突破する発想は良い。 突破の後、スムーズにオフェンスに入るのもGood。 pic.twitter.com/K405vZmFgT

2021-01-05 23:40:50
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

これは誇張ではなく、明成のオフェンスは、こういう形のポゼッションで3ptが入るか入らないか & ファストブレイクがほぼ全てというのがここまでの展開。 pic.twitter.com/W5QKls81qW

2021-01-05 23:47:44
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

興味深い現象として、3Q終盤に至るまで、東山のチームファウルはなんと1個。 明成はそこまでどういうオフェンスをしていたのかを物語っていて、大変面白い数字。 twitter.com/MBTResearch/st…

2021-01-05 23:50:54

4Q

東山のPress Break Error(ミドルレーンでの位置取りが深すぎる、ミドルレーンへのパスとサイド突破の両天秤が取れていない、オープンな#5に何故かパスが出ない)、Should "Tag Up"、Knife DriveからのPut Back vs Zone
明成#8のPindown FadeとCurl

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2020ウィンターカップ 決勝 東山vs明成 4Q 細かいところだけど、ブロックした東山#9が戻って来てオフェンスにエントリーしOREB参加可能になるタイミングに合わせてリムアタックする東山#11の俯瞰力は素直に良い。 pic.twitter.com/6qh3BupBXZ

2021-01-06 00:19:11
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山の色々謎なオフェンス。 ①まずはじめに、前半と同様の展開なら、東山#5に素直にパスを回してKnife Driveの形で良いはず。 ②東山#9に通った後のオフボールの合わせが微妙。東山#4がサークルムーブでダイブするまでは良いとして、東山#5まで(コーナーに行かずに)ダイブしてしまいパス先消失。 pic.twitter.com/3TLNqavg6Z

2021-01-06 00:36:24
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山のPress Break Error ・まず全体的にミドルレーンにパスを入れること自体へ固執しすぎ。ミドルレーンへのパス&サイドのランという突破と、ミドルレーンへのパスを警戒させつつサイドを普通にドリブル突破という両天秤が本質のはず。 ・単純に東山#9が深く入りすぎていてレシーブ位置として不適切。 pic.twitter.com/vtfIoKZ7IT

2021-01-06 00:41:25
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

最後の明成#7の速攻エンドワンについて、後知恵ではあるが、あそこまでガッツリ走られないために有用なのは、東山#7がTag Upでランコースを塞ぎつつOREBを狙うこと。 もちろん、慣れてくるとTag Upは躱して走り出すことが出来るので万能ではないが、この手の逆速攻のリスクを引き下げてはくれる。 pic.twitter.com/XUNj859Cvp

2021-01-06 01:02:01
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

OREBコンセプトのTag Upについては、以下スレッドを参考にどうぞ。 twitter.com/bba11coach/sta…

2021-01-06 01:02:52
Basketball Coach (Ryota) @bba11coach

この前@MBTResearch さんに教えてもらった Tag Upというオフェンシブリバウンドのコンセプトが面白いので紹介する

2021-01-01 15:56:45
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東海のPress Break Error ・やっぱり東山#9のミドルレーンの位置取りがやや深い。 ・広いサイドの東山#5に何故かパスが出ない。(特に東山#7からの横断パスは容易に通りそう) 今まで積み重なっていた微妙な歪みが、最終的に結合してターンオーバーからの失点という形に出た。 pic.twitter.com/fgpdUo9eLY

2021-01-06 01:12:09
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東山のPress Break 翻ってこのBreakは物凄く良くて、 ・東山#9のミドルレーンでの位置取りが深過ぎず悪くない ・東山#5への横断パスで容易にサイド突破 と先程までのミスが修正されている。 続くZone Offenseも、一番上手く行っていたKnife DriveからのPut Backの形を再現出来ていて素晴らしい。 pic.twitter.com/OdNwasdgex

2021-01-06 01:25:22
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

明成のPindown Fade シュート力を活かすシンプルなアクション。 DF側が高いC&S能力を究極的に潰すには、Top-LockやBlitzといったDFシフト mbtr.hatenablog.com/entry/2017/10/… を用意していないと厳しい。 pic.twitter.com/rRgBcDNtPe

2021-01-06 01:33:36
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

明成#8に関わる攻防。 ここまで外角をかなり決められている意識があって、東山#4が盲目的にChaseする気持ちは分かるが、その中でもボールの位置や他のプレーヤーとの相対的な位置関係を緻密に把握して、バランスを崩さずに守りたいところ。 (東山#11もボールから目を切っている時間が長く気になる) pic.twitter.com/LloTCCeVaK

2021-01-06 01:40:14

総評

Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

総評: ・東山のZone Offenseは、Knife Drive、Mid Penetration、ごく稀にSide PNRやStep-upといたパターンは上手く行ったが、全体的にスクリーンが少なすぎ、得意とするドライブからの崩しに持ち込めない時間が長すぎた。 一方で、ネイル経由のZone Oに固執しすぎで、結果ターンオーバーが嵩んだ。

2021-01-06 13:38:38
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

・東山のPress Breakは、パスアングルを確保しながらミドルレーンを埋めるという妥当な形ではあったが、 ①ミドルレーンの位置取りが深すぎる ②ミドルレーンへのパスに固執しすぎ(サイド突破との両天秤を狙うべき) ③オープンなサイドへのパス&突破を狙えていない。 といった問題を抱えていた。

2021-01-06 13:41:19
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

・明成のpull-up 3ptやコンテストされながら3pt、ディープ3ptの淡白な乱発はかなり気になった。東山のZone OやPress Breakがもう少し安定していたら為す術もなく負けていた可能性が高いし、逆に明成のオフェンスがもう少しゴール下 ↔︎ 3ptのバランスが取れていたらもっと楽に東山に勝てたはず。

2021-01-06 13:44:36
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

この動画を作っていて結構衝撃的だったが、本当に東山のNail & short (Nail & Dunker) Zone Offenseは失敗の連続。 シーン選択に全く恣意性がないわけではないが、それを差っ引いても本当にエラー製造機と化している。 pic.twitter.com/s67BSMcDJA

2021-01-06 15:27:02
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

一方で、東山のDriving Zone Offense (Knife Drive, Mid Penetration)は、もちろん失敗例も多少あるが、概ね成功を収めており、極めて対照的な印象を受けた。 今でも失敗を重ねながらNail & shortが濫用されるケースが(日本のみならず海外でも)ちょくちょくあるので、そろそろ人類の進歩が見たい。 pic.twitter.com/8FhKoH6BCC

2021-01-06 15:32:48