食べると不死身になれる、って伝説がついてるレアなファンタジー生物を探す男の話。2

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江口フクロウ@眠み @knowledge002

あんまり進んでいなかった。 が、溶岩蜥蜴、ネンジャの研究だけは少しずつ進んだ。 人魚が持つ特有の魔法の歌が蜥蜴の血や鱗が持つ莫大な熱を逃すことを発見したのだ。 「らー♪」 「いいぞいいぞ!原理はわからんが上機嫌で歌ってるだけで進展する!お前は最高だ!」

2020-10-30 21:46:18
江口フクロウ@眠み @knowledge002

放っておくといつでも歌っているカナンをイルラは利用し、熱以外への影響も調べ始めた。 一時間ほど経ったあたりで突然ぶっ倒れた。 「言わんこっちゃないわね。魔歌のせいで船が転覆したって言ったじゃないの」 「ぐ…ぅ…」

2020-10-30 21:50:00
江口フクロウ@眠み @knowledge002

「薄くてもエルフの血ね、並みの人間なら死んでるわ。…そう言えば、ジンロウはどこに行ったのかしら」 「…あ、あぁくそ、まだ頭が重い…ジンロウは基本的に単独行動だからな。むしろ俺と連携する方がほんとは少ねぇんだよ…うー」 「変な関係なのね。おーよしよし、薬を作るから寝てなさいな」

2020-10-30 21:53:47
江口フクロウ@眠み @knowledge002

そう、ジンロウは単独で行動していた。 さらなる不死への手がかりを求めて。 「…南海の次は東の荒野か。よく働いてくれるのはいいが、どうだい。今度こそ見つかりそうかな?…ふむ。元より夢物語、なるほど違いない。しかし君なら必ず私を導いてくれると信じているよ」

2020-10-31 00:39:56