ポルノ表現の放縱に就いて

つづくかもしれないけど一往。
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@AN_misha

芸術、という側に辛うじて分類されるような議論の余地のある作品のエロは、何処か鑑賞者を冷静にさせるところがある。興奮する為には、それは真面目過ぎる、深刻過ぎる、そのような問題を含んでいる、そういうところがあると思う。

2011-07-23 02:37:58
@AN_misha

でもその問題になっている描写が、「わかる人にしかわからない」とか、或る立場である人がその問題を感じ取れる、という風になっている場合、やっぱり単純に性的興奮の為に鑑賞する人も出てくると思う。「誤読」はつきものだし。

2011-07-23 02:39:50
@AN_misha

キューブリックの「時計じかけのオレンジ」の影響を受けて、実際に犯罪を犯した人がいた。

2011-07-23 02:42:00
モラズ †möräzümöräzü† @morazumorazu

どっちにしろ出版業界が易きに流れたせいで、親の目が届かない(少女漫画を標榜しておいてあんな表現があるとは思ってないから中身とか見ないとか)、大人の感覚がマヒする、本屋さんもマヒする、さらに出版社がマヒしていく、という悪循環は見られる。出来るだけ行政の力を借りずに自浄していきたい。

2011-07-23 02:42:19
@AN_misha

芸術の中に、卓越した作品と未熟な作品とがある。

2011-07-23 02:43:26
oɹɪɥɪʞ∀ ɐɹnɯɐʞɐN @nkmr_aki

昭和初期に發禁になつた書物に實に豐かで深い人間情緒を見た。でも、當時の人たちは「こんなものには藝術的價値などない、そんなことは誰にでもわかる」と思つてゐたに違ひないんだ。

2011-07-23 02:44:13
モラズ †möräzümöräzü† @morazumorazu

あと法律(通達レベルまで含む)は、基本的に局部的な法の適用はありえない。芸術ならよくてそうじゃなければダメという争点が起こりえるのは、わいせつと表現の自由という二つの要素は拮抗しているから発生するのであって。

2011-07-23 02:48:23
@AN_misha

もちろん「時計じかけのオレンジ」の暴力描写は社会問題になった。この作品を私も見たことがあるが、なかなかイッてる。主人公の少年が悪事を働く時、全く葛藤がなくためらいがない。

2011-07-23 02:48:51
@AN_misha

エロ規制に反対する人達は、きっと具体的に守りたい・規制されたくないと思っている作品があるに違いないのだけど、その作品名を知りたいな。

2011-07-23 02:54:04
モラズ †möräzümöräzü† @morazumorazu

例えばこれが個人の名誉やプライバシーであったりすれば、それほど拮抗しない。だいたい個人の権利のほうが重めに扱われる。だから今回は「児童」という対象をはっきりと据えて、児童の健全な育成を阻害するという「被害」を想定したものだと思う。

2011-07-23 02:56:43
@AN_misha

グレーゾーンに関しては個別に判断するしかないんじゃないかなあ?個人的には規制に賛成だけど、そういう作品が出てきたら全力で擁護するよ、って思ってるよ。

2011-07-23 03:08:25
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 一方で、福田恆存のロレンス論のやうな成果もあります。

2011-07-23 03:36:11
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu ですから、量で量つて質の差が分別できるのではなく、量と無關係に質の差があるのです。

2011-07-23 03:37:34
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 私にしてみれば、容易に行政が立入れる位に、行政も含めた國民全體が向上する事が必要なのです。

2011-07-23 03:38:15
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu もう一つ申上げると、官憲による規制があつてこそ、自由と云ふものの大切さも、國民は理解し得ると思ひます。それこそ、清濁合せ飲む、ですね。解放だけがあつても駄目でせう。

2011-07-23 03:40:22
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 昔、河出書房新社から「チャタレー夫人の裁判」と云ふ本が出た事がありまして、ペンギンブックスから無削除版のチャタレイ夫人が出たのについて法廷で爭はれたのを記録した本なのですが、しつかりした文學論が戰はされてゐまして、本當に高度です。

2011-07-23 03:43:48
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 英國のチャタレイ裁判でも、四文字語が何囘繰返されたとか、性交の描寫が何うとか、作品の部分が檢察から頻りに指摘されたのですが、證人として出廷した批評家や學者が御話の出來や作者の意圖を作品全體から讀取るべき事を述べてゐます。

2011-07-23 03:46:05
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu また、部分に於ける「猥褻」と見える要素も、作品を通して理解される作者の意圖から決定されねばならない事が述べられてをり、藝術鑑賞の妥當な方法に基いた方法から、作品全體の出來の判定・價値の評價が必要である事が言はれ、それが認められました。

2011-07-23 03:48:42
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 私としては、行政・官憲の力は、拒否すべき理由がないと思ひます。寧ろ、今の時代、國民は國家・行政・官憲への信頼を恢復する事こそ必要だ、と思ひます。さうした信頼があつてこそ、民主主義の國家では、「國」の側も國民の信頼に應へる態度を持ち得るのでないですか。

2011-07-23 03:50:35
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 藝術と藝術でない單なるエロとは、次元の異る、それぞれ別のものなのであつて、法律は基本的にさうした區別され得るものは嚴密に區別して適用される事が望ましい。そして、法律が大事なのでなく、藝術のやうな價値こそが大事である、と云ふ事。

2011-07-23 03:51:51
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

@morazumorazu 人間はそんなにすぐに改善されるものではなく、自淨努力の類はあんまり當にしない方が良い。或は、民主主義の國家では、官憲・行政もまた國民の一部であり、さうした人々の協力を得てこそ、自淨は達成されるのでないか。

2011-07-23 03:53:29
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

麻藥が禁じられるやうに、「精神の毒」もまた、社會的に禁止される事もあつて良いと考へる。

2011-07-23 03:55:03
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

大江健三郎とかバートランド・ラッセルとかのやうな、道徳的に甚だ疑はしい人物の著作がある。「清濁合せ飲む」の「濁」としてはその邊のもので十分なのであつて、それよりさらに非道いエロやら何やらには最早規制されるのが當然と云ふものもあると認めて良いと思ふ。

2011-07-23 03:57:34
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

多くの人が、自然科學ならば安心して物と物との間に區別を立てられる、人文學だと人の好みで好きなやうに基準を立てて好きなやうに批評が出來る、と勘違ひしてゐる。さうした勘違ひは正されねばならない。ずつと續いてゐるエロ規制の問題の議論でも、さうした勘違ひに基いた意見が澤山見られる。

2011-07-23 03:59:55
野嵜健秀/NOZAKI Takehide @nozakitakehide

作り手に作品と稱されれば最う其處に優劣はないのだ、とする、現代的な餘りに現代的な勘違ひがある。しかし、文學にも明かに批評の基準はあるのであり、その方法が自然科學等と全然違つてすこぶる複雜で、一言で述べられないものであるにしても、兎に角「ある」と云ふ事は絶對に認められねばならない。

2011-07-23 04:01:52
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