シャドウランでサイバーデッキを使う話

ヤネウラ @yanegann

今回やったシャドウランのテーマは「サイバーデッキ」。ついにサイバーデッキをセッションで取り扱う日が来たヨ！ かなり情報絞った、マトリックス入門編的なお話。 ＃シャドウラン

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今回の依頼は「抽出任務」。 以前からお世話になっている、人の自由精霊「塔の貴婦人」からの依頼。自分の手勢にしたいから、ギャング団をやっつけて、そのリーダーをスカウトしてきてくれというもの。 第六世界のリクルート任務、だいたい危険。

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「リーダーは有望なので殺さないように」 「強いんですか？」 「強くはないけど〈統率〉がうまい。そのリーダーが指示しているせいで、ギャング団のプロ意識が2から3に上がっている」 「つよ」

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今回の任務は合同任務。 たくさんのランナーたちが、レドモントバーレーンにあるギャングのアジトを急襲する。 PCたちの任務は予備兵力で、どこかのチームに事故があった時に計画が瓦解しないように、そこの助けに入るという仕事。 「どっかでグリッチは起こるものだから」 「そうですね」

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田中綺羅星（女・人間）） 17歳のミスティック・アデプト。モノフィラメント・チェンソー（武器収束具）使い。シアワセ社の企業SIN持ち。最近シアトル観光で旅行をした。あと、放射線にアレルギーがあるのでバーレーン地区で傷を負うとけっこうリスクがある。

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つぐみ（女・人間） 扶養家族である妹と一緒に暮らしているランナー。仙道系ヘルメス様式を修めたアデプトでもある。だからイニシエーションのやり方も釣り（太公望形式）。そのため最近、妹に農場でパートすると言って出かけては、釣りをしている。今回、イニシエーション判定に失敗し1回休み。

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「事前調査していいですか？」 「敵を警戒させたくないから、今回はダメです。他のチームに仕事頼んでいるから、波及すると面倒だし」 「了解です」 「あなた方だけの仕事なら責任は自分で取れるからいいんですが」 「確かに」 「そのぶん報酬に色をつけておきます（迅速で巧妙にチェックを付ける）」

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「F武器使用は？」 「レドモント地区なんですが、スノホミッシュよりなので使用しないように。敵も数は多いですが、アサルトライフルや手榴弾は使っていないようなので大丈夫でしょう。ただし精霊を扱う魔法使いがいる可能性があります」 「精霊は厄介だなぁ」

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というわけで任務当日。 原発事故のせいで治安が悪いため、やっかいな連中が多く住むレドモント地区にランナーたちが集合。 放射能アレルギーを持つ田中はここで無造作に使われているナイフなどで近接攻撃を受けたりすると、アレルギー発症の可能性があり危ない（今回は建物内の任務なのでそう裁定）

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襲撃開始。 つぐみと田中はまずは待機する。 そうやって待っていると中から連絡が。 「すまん、デッカーのいる2人組チームがやられた。援護に行ってくれ！」 というわけで状況開始。

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田中が〈しじま〉で音を消しつつ、チェンソーで途中の壁を切って侵入。途中、ギャング6人と戦闘し、倒す。やっぱりプロ意識3は面倒だ。 そうやって移動し傷ついたデッカーたちのところまで行きつく。 pic.twitter.com/YjtHSUUmQ3

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デッカーは苦しそうに話し始める。 「すまねぇ。俺はけっこう撃たれちまって、もう仕事が出来そうにねぇ。あんたたちに託したい」 「仕事って？」 「ここのリーダーは、コムリンクで部下に指令を出している。だからコムリンクを壊すか掌握すれば、俺たちの勝ちは確実なものになる」 「ふむふむ」

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「俺のオーナー権限を譲渡するから、このサイバーデッキで、敵リーダーのコムリンクをブリッキング（破壊）してくれ」 「え？ハッキングなんてやったことないぞ？」 「大丈夫、ハッキングはデフォルティング（技能なし判定）可能なんだ」 「あ、そうなんだ」 「意外だよな？　でも実はそうなんだ」

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「マークを付けるのか、面倒そうだな」 「大丈夫だ、マークを付けなくても、壊すだけなら問題ない」 「あ、そうなの？」 「権利書の名義をこっそり書き換えて車を奪うのにはテクがいる。それがマークだ。だがな、ハンマーで車をぶっ壊すだけなら簡単なのさ」 「へぇ、なるほど」

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「これが俺のサイバーデッキだ」 マイクロデックサミット Cモニター：９ ４（５）：アタック ３：ファイアウォール ３：データ検索 １：スリーズ プログラム：２ １．〔バーチャルマシン〕：被ダメージ時、減少不可ＤＶ＋１ 追加１．〔暗号突破〕アタック＋１ 追加２．〔ハンマ―〕ＤＶ＋２

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「やることは一つ、アイコンを見つけてデータスパイクだ。有害な命令を送りつけて、敵の持ってる装備をぶっ壊す」 「ホントに壊すことしかできないサイバーデッキだ！」 「俺レベルならこれで充分なんだよ」 「スリーズ、ガン無視だな」 「アタックできればいい。こっそりやるのは性に合わないんだ」

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「拡張現実をゴーグルで見ながら、グローブで操作すればいい。こうすれば他の味方についていきながらハッキングできる」 「やっぱりその使い方か」 「敵が近くにいなくて銃撃てない時とかに、サイバーアイ攻撃したりできるぜ。そこそこ便利だ」 「遠距離の攻撃手段として悪くないな」

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相談の結果、つぐみがサイバーデッキ操作を担当することに。 「よし、オーナー権限を渡したぜ」 「了解」 「100ｍ以内にいる敵のアイコンが見えるはずだ、リーダーのコムリンクのアイコンは翼が付いている奴だな」 「これだな」 「それをぶっ壊せば命令出来なくなる。任務は一気に前進だ」

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「監視指数はどうなるんだ？」 「敵が防御に成功したヒットを合計していって40になるまでは大丈夫だ。賭けても良いが、そこまで行かない、安心していい」 「でも、GODがいるんだろ？」 「GODが介入すると一気に2d6上がる。だが、それは15分後、300ラウンド後だぜ。そんなに入り浸らなきゃ大丈夫だ」

ヤネウラ @yanegann

「ふーん、なんとかなりそうだな」 「壊すだけなら簡単なんだ。さて、敵のいるグリッドは、シアトルの公共グリッド、エメラルドシティグリッドだ。そこまでは俺が入っておいた。アイコンが見えるな？」 「ああ、見える。コムリンクが14個、サイバーアイが12組。うーん、ギャングが12人もいるのか」

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「サイバーアイの個数から兵士の数をカウントしているな。いいぞ！」 「翼のあるアイコンを見つけた」 「そいつを壊せ。プロ意識3なら7名倒さないといけないが、プロ意識2なら4名で済むようになる。そのコムリンクが敵3名分ってわけだ」 「確かに、壊す甲斐はあるな」

ヤネウラ @yanegann

「じゃあ、データスパイクだ」 「よし、プログラムを起動して、拡張現実にハンマーの画像が出た。こいつをARグローブで掴んで振り下ろす！　エッジ使って成功数１」 「うーん、敵のコムリンクが弾いたな。レンラク・センセイか、ちょっと手強いな。もう１回だ」

ヤネウラ @yanegann

「敵のさっきの防御成功数は2。監視指数は40分の2だ、まだまだ大丈夫。もう1回攻撃だ」 「よーし、エッジ使って今度は3成功だ、やった！」 「敵は4成功か、弾かれたな」 「がーん」 「いや、よく見てみろ、敵のアイコンが消えた。ハッキングされて偽命令を出されるのにビビって、電源を落としたんだ」

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「ハッキングの知識のない奴なんてそんなもんだ。成功度3で不正アクセスされれば、怖くなるってもんさ。というわけで、敵リーダーは指示能力を失った。戦況は俺たちに圧倒的に有利だ」 「ここには14名も敵がいるけどな」 「まぁ、そうだが。しかし、他の場所にいる仲間は相当有利になったはずだぞ」

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ここで田中がアストラル知覚を開く。 「人間らしいのが14体。極端にエッセンスが少ないのはいない。あとアストラル界に精霊が1体いて目が合ったでちゅう」 「ぎょえー、獣の精霊か！」 「フォースは4くらい。アストラル体だから一瞬でそっちまで移動できるな」 「いかん、アストラル知覚を閉じます」 pic.twitter.com/KYUyzrQ94p

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