『戦略爆撃』がイギリスに与えた影響

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名無し整備兵 @seibihei

BoBに先行してのイギリス空軍の調査。WW1末期の空襲から引き出した結論として、爆弾1トン当たり50名の死傷者、そのうち3分の1が死者であろうと計算した。

2011-07-23 22:59:39
名無し整備兵 @seibihei

ここで仮想敵になったのは、フランス空軍である。フランス軍による空襲は1日に100tの爆弾をロンドンに降らせ、ロンドンに人は住めなくなるとRAFは恐れた。この恐怖が防空網の構成を強く後押しすることになる

2011-07-23 23:01:22
名無し整備兵 @seibihei

実際のBoBでは、ドイツ空軍は1日150tの爆弾を落とすことに成功している。ただし、死傷者は爆弾1tあたり7人に過ぎなかった

2011-07-23 23:02:29
名無し整備兵 @seibihei

RAFはむしろ戦略爆撃による抑止を企てた。これはドゥーエの影響であり、当時の空軍には自然なことだったろう

2011-07-23 23:11:26
名無し整備兵 @seibihei

これに対し、1937年以降戦闘機の生産に重点を移させたのは、先の防空に脅威を覚えた政府側だった。同時に陸上の防空装備も重視している。

2011-07-23 23:13:33
名無し整備兵 @seibihei

それはそうだ。戦略爆撃で抑止できるのは全面戦争だけであり、また先制攻撃することで世界中の非難を浴びることになりかねない。敵が第3国を攻撃しているときに切るカードとしてはリスクが大きすぎる。

2011-07-23 23:18:40
名無し整備兵 @seibihei

一言でいえば、戦略爆撃による抑止はナチスには通用しないドクトリンだった。ただし、戦争が始まった後の戦略爆撃を否定するものではない。

2011-07-23 23:20:27
名無し整備兵 @seibihei

WW1の恐怖の反動としての、政府主導の防空重視+ダウディング卿という人材+技術的なイノベーションという3者がうまくかみ合った結果としてのBoBというのは、多分に偶然の産物でもあったろう。

2011-07-23 23:26:12
名無し整備兵 @seibihei

「英仏いずれも、他方に将来戦の犠牲を負わせようとしていた。しかし、最悪に備えていたのはイギリスの方で、フランスはそうではなかった。」

2011-07-23 23:32:20