ヨーロッパ人の船乗りが飲むキツい「安酒」でアルコール依存症になった王様が続出し、島中が酒浸りの「桃源郷」状態で滅亡に向かったハワイの歴史

世界史は「酒」が変えた!!
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

海洋島嶼国家の原像と変貌』(アジア経済研究所1997年出版) 第2章 水平線の彼方から-西洋近代文明の太平洋進出と太平洋島嶼王国の興亡- 執筆者:塩田 光喜  より

2021-01-24 23:09:41
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ハワイやタヒチでは、アルコール依存症になった王が続出したヨーロッパ人の船乗りが飲むきわめて酒精分の強い「安酒」ラムやジン)の威力は、殷の比では無い様子。 core.ac.uk/reader/2884624…

2020-08-22 21:09:34
巫俊(ふしゅん) @fushunia

途方も無い量の酒が、島の産品と引き換えに島のように大きな船」でもたらされたとのことで、島民は集団的に酔いしれてたとのことでした。・・・と言いつつ、これまでの人生で2~3回くらいしか酔ったことが無い巫俊には、分からない感覚だったり。

2020-08-22 21:21:01
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@fushunia この場合、酒単体の魅力だけに酔いしれたというより、全体でそれを共有し乱痴気騒ぎを全員ハイテンションで楽しめる、というところに日本で言う祭のような娯楽を見出だして耽溺したのでしょうね。

2020-08-23 13:25:18
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@boots_fleck 普通では考えられない酒量が流入したとありまして、乱痴気騒ぎをする訳ですけど、度数の高い酒で過酷な労働家畜の肉を過大な負担を強いて、オーストラリアに出荷したたりしたそうです)を忘れられる「桃源郷」的な体験だとありました。

2020-08-23 13:35:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@boots_fleck 酒は、島嶼国家の社会に破局的な影響をもたらし、貴族層などがこうした贅沢品の入手のために、「土地」を白人に売却したことが、国家の崩壊(植民地化)に直接つながったとあります。唯一の例外がトンガ王国で、土地売却を禁止したので、港以外の内陸への白人移民を阻止できたとのことでした。

2020-08-23 13:38:25
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@fushunia なるほど。 阿片や鉄などの役目を酒が行ったということですね。 計画的かどうかは別にして。

2020-08-23 14:21:36
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@fushunia 結局、明確な経済制度や法を持たない島嶼国家だと、そういう脆い部分がほんとにめちゃくちゃ脆いんですね

2020-08-23 14:23:18
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@boots_fleck 最初のツイートにリンクした論文(PDF)に書いてあることですが、読んでみると、とても面白い内容でした。

2020-08-23 14:24:52
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@fushunia あ、すいません、読まずにツイートしとりました。 素直に今から読んできます。 何かお話しする上で、事前にレジュメすら読んでない、これはいけないことでした。

2020-08-23 14:27:30
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そういえばハワイ諸島などを探検したキャプテン・クックの船にも、FFTのアルガスみたいな性格の人(没落はしてない)が乗り込んでて、船員や船長は大変な思いをしてたそうです。何か言うと「帰国したら、国王に直接訴える」と言うので、大変だったとか。当時は知識人が船に乗って動植物の調査をしてた

2020-09-01 23:17:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

キャプテン・クックの本を読んでたんですが、クックの死の原因は、戦力を分散させて、湾内の封鎖(航行してるカヌーへの射撃)、大族長がいる村への襲撃を強行したのが判断ミスで、その上、鉄炮の輪番射撃をせずに一斉射撃したのが直接の原因だそうです。

2020-08-22 18:34:36
巫俊(ふしゅん) @fushunia

クックが携帯してた二連発銃は、ハワイ人戦士の着てるマントを貫通できなかったとあり、これが致命的な出来事だったそうです。続く一斉射撃では何人か倒してるんだけど、装填中に押し寄せてきて、やられてしまった。クック側の戦力は35人で封鎖に戦力を分散させてたのが致命的な結果を生んだ

2020-08-22 18:38:38
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そういえば、サーフィンの初見例も、キャプテン・クックが太平洋探検で見かけたのが最初の例とか書かれてました。

2020-08-25 10:21:20
巫俊(ふしゅん) @fushunia

1890年の米国では、牛乳の「新鮮さ」(見た目)を保つためにホルマリンを入れた「青い牛乳」がふつうに売られてたそうです。人体に有害原書房『ミルクの歴史』より。

2020-02-16 23:57:31
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@AwaCat2020 その時代に生まれなくてよかったです

2020-02-17 00:01:45
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ビールの製造過程で大量に廃棄される「麦の搾りカス」を、乳牛に食べさせてたとのことですが、発酵したカスは牛にとって有害な上、牛舎や「牛の乳首」は糞まみれで、長さ2mの枠の中に牛2頭が詰め込まれており、常温保存で運び、雑菌が増殖しまくった「ビール臭い」牛乳を、当時は飲んでたそうです。

2020-02-19 02:05:59
巫俊(ふしゅん) @fushunia

LAGER(ラガー)は、「保存のために醸造されたビール」を意味するドイツ語に由来し、貯蔵に関係して印欧祖語*legʰ- 「横たわる」から来てるそうです。スペイン語のLAGAR(ラガール)は、オリーブブドウ(スペイン西北ガリシア州ではリンゴも)を搾る桶のことで、印欧祖語*lókus-「池・湖」が由来です twitter.com/anguille_bourg…

2021-01-09 18:37:42
ぶるじょわ鰻 @anguille_bourge

【プチ解説】ビールの表示に関する公正競争規約 第6条は誤認表記を禁じていますが、よりにもよって、と言うべきかLAGER(ラガー)ならぬLAGAR(ラガール)はワイン用語です。サッポロは発売中止の原因を明らかにしていませんが、規約との関係で言えば、この辺りとの抵触が考えられます。

2021-01-09 13:36:39
巫俊(ふしゅん) @fushunia

印欧祖語が「池・湖」だから、湖の英語レイクlakeと関わってると思いきや、レイクはドイツ語経由で印欧祖語*leg-「漏れ出ること」に由来し、また別だとありました。ウィクショナリーによると、英語lay「湖」はスペイン語のLAGAR(ラガール)とも、ちょっとつながってはいるようですが、細かく違う様子

2021-01-09 19:05:41
ごーまーぱいる @BOqe7MBwdYzxDRI

@fushunia 最近ビールは飲んで居ませんが、ビールはラガーよりもエールの方が好きです。

2021-01-09 19:07:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

一転、発売決定した例のサッポロのLAGAR(誤表記)ビールですが、ワインのLAGAR(ラガール)も、ビールのLAGER(ラガー)も、語源は違うけど、似通った意味が無いことも無くて、LAGAR(ラガール)は果実を搾る桶から、液体の容器、タンク、貯蔵所などを意味するラテン語に遡るので、どことなく似てます twitter.com/fushunia/statu…

2021-01-19 01:08:21
巫俊(ふしゅん) @fushunia

似たような発音ですが、ビールのラガーはドイツ語経由で、ワインのラガールはラテン語経由で、日本で売ってるお酒の商品名になった言葉なので、移動したルートも違いました。語源は違うけど、どちらも6000年前の印欧語族(青銅器時代にウクライナの草原からヨーロッパに移動)が話してた言葉に由来です

2021-01-19 13:05:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

出典はこちら。ウィクショナリー英語版で調べました。 en.m.wiktionary.org/wiki/lagar

2021-01-19 04:51:45