『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』の感想コメント

とみさわ昭仁 @hitoqui_ponko

都築響一さんのメルマガ「ROADSIDERS’ weekly」から生まれた訪問不能なグルメガイド『Neverland Diner ──二度と行けないあの店で』が届きました。早い所ではもう書店にも並んでるみたい。ぼくの思い出の店も分厚い本の真ん中あたりに載ってます！ #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で pic.twitter.com/eXPaWOSSLg

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とみさわ昭仁 @hitoqui_ponko

630ページ超えの大著『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』を読み始めました。これから毎日3〜5本くらいずつ感想をつぶやいていきます。最終的にはtogetterにでもまとめます。今日はとりあえず5本分をこのあと連投します。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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001）大島の漁師屋台/都築響一 幕開けは御大から。アイリッシュ『幻の女』のような導入で一気に心惹かれる。包丁を使わずに手だけで小魚から骨を外し皮を剥いで刺身にする際の描写に痺れる。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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002）羽田の運河に浮かぶ船上タイ料理屋/矢野優 店というか、人についての思い出。そのA君の「ブルース・チャトウィンと吉田健一をミックスして、世紀末の退廃的な悪い粉をまぶしたような文章」をとても読んでみたくなった。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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003）甘くて甘くて、怖い雲/平松洋子 前半に漂うソース焼きそばの匂いを、ラストの綿あめが一気に上書きする。「シャリシャリにからみあう無数の細い糸のスキマ、宙に透けた空白の部分まで甘い」なんと魅力的な表現か。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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004）もう二度と味わえない、思い出の「1セット」/パリッコ 会社の同僚と通い詰めた店の思い出。ぼくは田町の「天狗」にずいぶん通ったな。「若手飲酒シーンの旗手」に続く新たな謎呼称「酒の変態」が生まれた瞬間を目撃。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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005）まちがいなく、生きものがいた/いしいしんじ タイトルを見たあと本文冒頭にホームレスが出てくるので「ははーん、人間賛歌だな」と予想するが、その予想は大きく覆される。こんな恐ろしいカキフライ定食があったか。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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006）あってなくなる/俵万智 最高の一行である「あってなくなる」の中の、さらに「あって」の部分。この妙味は通して読んでいないと伝わらないかも。万智さん、恐ろしい人。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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007）北京に捨ててきた金正日/向井康介 北京にある北朝鮮料理屋というレアなシチュエーション。踊る女店員たちを“キレのあるキャンディーズ”と例えていて笑ってしまう。犬鍋とビールは相性悪いんですよ。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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008）煙が目にしみる/玉袋筋太郎 無煙ロースターじゃなくてガスコンロの焼肉屋はぼくも大好き。ブ厚いタン塩の描写にヨダレが出る。そして見事な最後。まったく芸人ってやつは泣かすのがうまい。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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009）ホープ/水道橋博士 ビーフシチューという食べ物はそんなに好きではなかったのだけど、ここに登場する「熱々で肉厚の牛肉を煮込んだ黒いデミグラスソースのシチュー」はものすごく食べたい。文章の力。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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010）渋谷駅、スクランブル交差点周辺の数百軒/江森丈晃 緊急しめ鯖オペ、松葉杖バイキング、ヴァンパイヤ退治と、ひとしきり笑わせてもらったあとにズドーンとくる話。また一緒に飲みたくても二度と飲めない友達がぼくにもたくさんいる。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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011）真夏の夜の夢/土岐麻子 40分待っても出てこないコーヒー。謎の白い粉。この話はいったいどこへ着地するのかとドキドキしながら読んだ。まるで狸に化かされたような不思議な読後感。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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012）ホワイトハウス/安田謙一 思い出の洋食屋について書かれたブログを読む安田氏。「夏の中庭から入り込む涼しい風について書かれているところで、自分の記憶にくっきりと色がついた」←ここ、いいねえ。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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013）酔うと現れる店/林雄司 「お酒を飲むのはトーストのようだと思う」という話にポンと膝を打った。どういうことかは、実際に本を読んで確認してほしい。そうでないとこの連ツイをしてる意味がない。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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014）エスカルゴと味噌ラーメン/古澤健 古澤氏の「新奇なものに触れることこそ人生の豊かさである」という価値観に共感する。関係ないが、味噌の「噌」の字っていつも誤変換で旧字が出ちゃったような気がしてムズムズする。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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015）祖父の行きつけのクラブ/滝口悠生 八丈島のスナックをめぐる小さな島での経済のまわり方が興味深い。酸素吸入器をつけた祖父がカラオケで田端義夫を歌うのを見守るという謎のシチュエーションにクラクラする。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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016）YOSHIWARA/遠山リツコ バブル期、芝浦にあったクラブGOLDの京風フロアの思い出。ぼくはすでに業界に足を突っ込んでいたけど、まだ若く、カネもなく、コネもなく、体験することの叶わなかった幻の風景。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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017）珈琲家族を忘れない/髙城晶平 吉祥寺ダイヤ街にあった喫茶店の記憶。ぼくの思い出の喫茶店は蒲田の日本工学院前にあった珈琲館。バイトの女の子にロットリングの修理を頼まれ、結局直せなかったんだけど、あれ誘ってたのかな。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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018）春の頃、私的最果ての店/内田真美 ポルトガルの海辺のレストラン。そこで食べた「うなぎのぶつ切りを、トマト、にんにく、たまねぎ、オリーブなどと一緒に煮込んであるものに、たっぷりのコリアンダー」そりゃうまいだろうなあ！ #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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019）池袋ウエストゲートカツ編/イーピャオ＆小山ゆうじろう ぼくの思い出のとんかつは、製図会社に勤務していた頃に通った魚藍坂の店。千切りキャベツが減ると黙っていても店主が追加する。ソースが少し甘くてうまかったなあ。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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020）失恋レストラン/吉井忍 北京で受けた酷い仕打ちと、手厚い優しさ。“国民”という大きな分母で差別を撒き散らす人がいる一方で、こういう小さな話から“人間”という大きな分母の優しさを知ることもできるのだ。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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021）どん感がすごい/コナリミサト 「モチみたいな弟」「とろけるチーズを受胎」「モイスチャーな上目遣い」「現世からログアウト」などなど名フレーズ続出にも痺れるが、何よりも漢字と平仮名の使い分けが「せかいいちうまい」。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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022）土曜夜 新宿 コマ劇近くで/永島農 ボッタクリバーのエピソード。ぼくはボッタクリ経験はないけれど、歌舞伎町の風俗で何もしてもらえないまま（少額ながら）金だけ取られたことがあったな。いつかそのことは書いてみたい。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で

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023）呪いの失恋牛すじカレー/谷口菜津子 本書ではこのあともカレー話は出てくると思うが、ここで描かれる牛すじカレーはモー烈に食欲をそそる。カレーはかなり食べてきたが、そういえば牛すじのカレーだけはまだ食べたことがない。 #NeverlandDiner #二度と行けないあの店で