- Rudder_Qiana
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1880年ヴィクトリアン時代 女性たちが身を包んだ「ヴィクトリアン・ラップ」を紹介します 1800年代中葉~末、女性の上着は、曖昧で不思議な構造が増えてきます このWrap(ラップ)と呼ばれる衣服も何とも形容しがたいかたちです 「ショール」でもなく「ケープ」でもない 身体を包むだけの構造です pic.twitter.com/UpVeqr62km
2021-02-24 13:02:01曖昧だからこそアレンジ次第で、さまざまなかたちを表現できます ベルトと合わせて縦長のシルエットにしてみたり 後で留めてケープのよう羽織ってみたり 寒い日には、マフラーのようにぐるぐる巻いても良いかもしれません 単純な構造ですが、よく見るとヴィクトリアンたちの工夫を知ることができます pic.twitter.com/fITJHAVp3I
2021-02-24 13:08:19ミッドナイトブルーのベルベットシルク生地ですが、よ~く見るとツギハギだらけです 恐らくコートかなにかを分解して、ラップに再構築しているようです ツギハギ部分は刺繍でうまく隠しているので、近所の奥様方にも気付かれないでしょう 裏側もなかなか面白い構造になっています ↓ pic.twitter.com/dxyAcIyOgH
2021-02-24 13:14:43裏地もシルク素材ですが、キルトステッチを解いた跡が確認できます こちらも表地同様に、コートなどから再利用したものなのでしょうね また、裏地の破れから中を見ると、芯地が見えてきました(写真2枚目) ちょうど肩に乗る部分に芯を入れており、形状を安定させているようです pic.twitter.com/7z4mmx03jt
2021-02-24 13:17:35開いてみると、ラップの全体像はこんなかたちです フリーハンドでも描けそうな構造ですが、ちゃんと製図方法が確立されているのも面白いです 1881年の製図書にはラップについて、こんなことが書かれていました ↓ pic.twitter.com/W922HOSKtS
2021-02-24 13:20:27ラップの製図法に厳密なルールはない 唯一のポイントは、ボディの肩に上手く乗せて成形させる点だ デザインに限界のあるラップでは、一般的なアイデア以上に工夫を凝らすのは難しい 以上です 確かに、肩に乗る以外は、袖もなければ身頃もないので同一デザインに落ち着くのでしょうね
2021-02-24 13:28:02これに袖が付くと「ジャケットラップ」という、これまた曖昧で不安定な衣服になります こちらは、1度つくってみたのですが、しっくりきておらずお蔵入りです・・・ 腕を少しでも動かすと、ファサァとジャケット脱げてしまうんですよね どうやって固定していたのでしょう pic.twitter.com/9DODL0KTbw
2021-02-24 13:31:57ちなみにヴィクトリアン・ラップを、ニットで編んでつくるとSONTAGという衣服になるそうです こちらは、身体に巻いて固定します ヴィクトリアン時代には、本当に不思議な衣服がたくさんあって、興味が尽きません どれも興味深い構造です pic.twitter.com/zm5bZVv8Nn
2021-02-24 13:35:54現代でも通用するデザイン
可愛い❗️❗️❗️ こんなの日常で纏えたら素敵 twitter.com/rrr00129/statu…
2021-02-24 13:38:29着物との相性も良さそう
型紙があるので作れる!
この「ヴィクトリアン・ラップ」も書留鞄やスパッツ同様に、型紙を公開しますので興味ある方はつくってみてくださいね 書留鞄やスパッツの型紙は、下記URLよりご覧ください rrr129annex.blogspot.com/2020/09/blog-p… pic.twitter.com/ChqJxQerbD
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