- takizakihajime
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新人賞下読み。「…」でも「・・・」でもいいのだが、点三つを多用している原稿を見ると、これで余韻を表現したつもりかなあとか、沈黙の間を他の方法で書けないのかなあと思うことがある。こういう役物を使うことに慣れてしまわず、すべてを文章で表現する癖をつけたほうが後々いいと思うのだが。
2020-08-12 16:27:27新人賞下読み。間違いなく二次に残せるという作品は、主要な登場人物が三人いて、その関係を一口で説明できるものが多い。プロットとキャラクターが密接な関係にあるからで、逆に言えばそういう登場人物が三人いれば、あとは書き割りでも物語は成立するということでもある。三人を作るのは難しいけど。
2020-08-12 18:09:20新人賞下読み。細切れの悲劇。書きなれていないうちに一行空けの場面転換に逃げるようになると、文章の粘りがまったくなくなる。水洗いして脂肪が全部抜けてしまったひき肉みたいなものでまったく味わいがない。一行空けしたくなったところで踏みとどまって、文章でそこをつなげてくれたら、と思う。
2020-08-12 18:18:54新人賞下読み。生前にやり直したことを完遂するために魂となって地上に戻る、みたいな話が二次以降に行けないのは、手垢がついたパターンだということもあるが、特殊設定を考えて落ちにバリエーションをつけた段階で作者が満足しちゃうからではないか。その間の、登場人物がどう動くかが大事なのに。
2020-08-12 18:29:54新人賞下読み。梗概を見て、これはいい設定だな、と思って読み始めると、登場人物が開巻早々その設定について会話で説明してくれ出してがっかりしたときの気持ちよ。早く説明して先に進みたいのだけど、まずはエピソードの一つでも見せてくれてはどうか。あと、会話で説明すると読者の目が泳ぐよ。
2020-08-12 18:34:02新人賞下読み。台詞がすかすかでページの下半分が淋しいな、と思うものと、作者が語り過ぎでページが黒くなりすぎだな、と思うもの、タイプは違うのだけど両方とも悪くない。好みと残すべき基準は違うので、自分はあんまり、と思っても残すことはある。共通点は場面の動きで見せて説明しないことかな。
2020-08-12 18:46:14