T-TRPG婚シリーズ⑧『魂婚Ⅱ』

白馬 @NotPrinceA

六「本当につい先日のことだ。長年の疑問だった」終「気づこう」瑠「私たちが特殊なの？」絽「私も同じ過ちを犯して、Ｒもだって。Ａだけが悪くない」八「私も先生に習った口だ。教師の質だろう」冴「教育課程」増「社会だろ」彦「言ってもいいんだよ、人類は」児「隠せって教えるわりに隠せていない」

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その果てに子らが…お前が生まれた。会いたかった。

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誰「納得いかない。そんな設定は劇場で追加されたけど、全否定されたよ」六「追加だ。わかってくれればいい。事情があって、4.2事件だ」小「その、ごめん。ＡとＲではヘタすると誘拐犯だ」創「じじいだ。知っておいてくれればいい」誰「うそぉ、だからかアニメぇ」終「嘘とも本当とも、真相ゲーム」

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地球には思い入れどころか未練そのもので、大切な思い出で、そっとしておきたかった。救う。他の星々にも罪はない、廃棄なんて誰がするか。

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アニメに俺神事があった、やっと受け取った。長い歴史によく伝えてきたな、すごいぞ。ここが神事の果てだ。

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六龍の劇場『村の龍神様』

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御「日本にはすべての血が集まった」吉「だが住みわけだ」白「なぜかわかれてくれていて、地球人類が何を目指したのか悩むところだ」媛「ごく自然に」八「作為だ」媛「出会わなくって」栗「無為くんだ」濱「本能じゃない？」比「何か問題が？」八「結婚にまつわる」

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戦国お伽草子わんこっこってマンガがある。アニメ化もされていたよ。妖怪物で、女子中学生の主人公が戦国時代にタイムスリップして、半妖のわんこっこと愛を育みながら、進路を決めるというやつ。受験生だから悩みが尽きない…難しいテーマだったな。

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綺「犬の半妖でしょ。テーマに気づかなかったな」天「実は私も読みまちがえていた。てっきり人助けかと」戦「人によりけりだよな。へぇ」早「新鮮だ。媛は本当に天才でいいかもしれない」裏「合っているんだよ」朝「世直し。そのテーマも盛られていた」夢「え？お前は天才か」誰「いいセンスだ」

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主人公を歌、半妖わんこっこを犬鬼、歌の前世を野花にする。野花の妹を木風、スケベ坊主を助平、妖怪退治のプロの生き残り姉が飾石で。助平をなぜか呪ったラスボスくんが暗幕だ。そうそう犬鬼にはツンデレ異母兄がいる、彼は鍾鬼くらいかな。

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数日に分けてわんこっこを記号化していく。

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媛は犬鬼で、タイトルがわんこっこだから仕方がなかった。媛を通して父神の白月もいたりいなかったりする。大体いない。墓になった手前出てきにくいらしい、そっちが正しい白月だ。そう、わんこの方。

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歌は今昔を行き来する、今歌が加古、昔歌が祖の四代目になる。こうして時の表現をするんだ。前世の野花は先妻後妻の関係性を見せて、初代から三代目が入る。

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犬鬼の苦しい立場がわかってもらえると思う。すんごく面倒くさかった。

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白「数日前にOPEDを見とおして気がついた。媛が。すばらしい、俺の妻たちがここに」北「もう読み解いた、作者は巨匠だね」誰「全事件をチャート化している。人物関係は主要な人たちの関係性を記号化した。案外嵌まる」誰「で、加古は暗幕だろ。今歌よりは」八「そう。暗幕が主」朝「記号は複数ある」

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歌と野花は犬鬼を挟んで対立する。嫉妬じゃない、加古の件で、先妻たちは四代目をあなたは悪くないけど感情が許さないと葛藤を口にする。犬鬼も歌を信じきれない、だから野花を慕う。歌は犬鬼が選ぶことだから…そう耐える。

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八「今日はどこまで言うか。白月は大妖怪わんこであり、同時に助平だ」白「加古に、暗幕に呪われた」誰「鍾鬼が間の一族の産土神たちで、犬鬼が人類を記号する」比「複数の記号図が犬鬼を中心に重なる。姫たちもこのわんこっこ兄弟の母に入る」朝「うれしいね、意図していなかったけど」夢「したよ」

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恋愛部分の記号は白月担当だ、媛は担当しない。恋愛感情を消したところに媛がひっそりと迷惑している。

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誰「本当に記号で作者はすごいな。これな、網羅していっただろ、ある事件ルートを、それで媛はやったことになるって創意に工夫だ」白「つまり犬鬼は作者を意味してもいて、だが媛」夢「終わったルートだよ」御「全作が終わった。残るはのんびり部屋にいろだ」吉「何もなくなったな」増「気分感だけ」

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間の一族の記号は、野花の妹である木風にもある。初代から三代目の子孫だけの。ちょっとした神職だよ、亡き姉を尊敬することしかできない。

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比「続きは明日。宿題だ」吉「そう難しくはない」菜「読んでいてよかったよ。丸っとわかる」根「サツLよりわかる。これ、カケラ探ししなくていいんだよ」綺「言っちゃダメ」乙「私も知っている。わかった、もう安心。アニメも見たもん。旅に出なくていいね！」天「出ろ」戦「いいよ」法「出るだけは」

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さぁ今日もわんこっこだ。これは戦国を謳ってはいるけど戦国時代とはかぎらない、時だよ。

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犬鬼は三人の姫たる野花に封じられた。たまたま放った矢が大木に彼を導く、やがてご神木と祀られるそれは──楠だ。たぶんね。

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時で今昔を見た今歌がこの封印を解いた、すかさず昔歌が木風の協力を得て封じる。ご神木は目立ちすぎる、今どきは念珠くらいでいい。遠くからそれを見ていた野花も納得した。媛には間の一族の総力による封じが必要だと描かれる、不思議な心地がするわんこっこ。

白馬 @NotPrinceA

大妖怪わんこの子である犬鬼は、半妖とはいえ侮れない。そして半妖であるがゆえ強大な力を持て余す。わんこ墓を瞳に封じることで力は抑えられたが、鍾鬼がはらはらどきどきして手痛い躾で暴走をことごとく止めざるをえない。わんこは実に面倒くさい、兄弟の本音だった。