一行でわかる「僕ヤバのヒロインが主人公を好きになったのはなぜか」

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

僕ヤバの「ヒロインが主人公を好きになったのはなぜか」の話をする 読んだ事のない人にすら分かるやつを

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「市川がなぜ山田に好かれたのかわからない」的な意見をちょくちょく見る 一行で分かる説明 【僕ヤバ序盤は基本的に市川主人公のヒーローものです】（＋山田もまた市川にとってそんな感じになる） 終了です 詳細は下記をご参照下さい

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第一義に 「ヒーローに助けられたヒロインがヒーローに惚れる」とすれば分かりやすい 二者間の関係は序盤の大部分において「市川が山田を助ける」事により進展します 3巻特装版のオマケで山田の市川評が「かっこいい（と書きかけた）」なのはこのため 裏打ちもありこの点確実かと思います

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なぜ市川が「かっこいい」、例えればヒーローなのかと言うと 自己犠牲も厭わず他人を救おうとする衝動的な性質によるものです 分かりやすく他作品を参照するなら「ヒロアカのデクがオールマイトに認められた」文脈と完全に一致している 文字通りのヒーロー的資質、さすがに異論無いと思います

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「優しい」でなく「かっこいい」 私自身これ初めて見た時に少々面食らったんだが、 要するに「自分に対しての心遣い」のみでなく「他を助けようとする精神性」をも見ている訳です しかも自身の功をアピらず他人を責めない これは慕われる どこがそれなのかというとKarte.10が典型的　文化祭準備回です

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第二に観察力・対応力の高さ 言い換えれば「山田という人格への関心および適応力」的な感じです

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

通常の人間は山田の「見た目」「芸能人としての地位」といった派手な部分に意識が行く しかし市川は、山田という人物を状態含めてトータルで把握しようとする 山田の気分や状態を察し、芸能系の仕事に対する思い入れの様子も捉える 適応力も高く、場に応じた弁舌や行動で状況を好転させる場面が多い

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それが如実に現れているのはKarte.15、ティッシュ回です 山田のありようを把握した上で、それを直接渡さず「定位置に置いておく」事を選ぶ お前は名家の執事かよというくらいやり手な中学2年生、しかも置き過ぎ キモいぐらいの物量作戦となってしまったが逆に功を奏したと見ていいです

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山田の抱える難点についての説明が必要 高嶺の花特有の「まともな男には敬遠され、下心に突き動かされたゲスのみが寄ってくる」という呪いじみた不遇な状況に置かれている その上精神面が女児じみており男性に基本的に不慣れ

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自分のありようを常に気にかけ、欲しい対応をくれ、負担をかけず、困難は救ってくれる 学力も高く、市川との関係性が素行評価と成績にまで表れる 男縁が死んでる上、肝心のところが周囲に認められもしない山田にとっては、 客観視しても「身長と運動神経」以外はありていに言えばスパダリです

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市川の短所をあげつらっておく必要があります ここが引っかかって飲み込みにくい層がいると思うので ざっくり言って「陰キャで運動もダメ」、あと「低身長」 前者は山田に対しては長所ともなり、後者は山田は気にもしていない様子 解決です 詳細は以下を御覧下さい

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陰キャと称される市川のビジュアルの是非 顔はそもそもいい方の部類にすら見える上、 新情報として山田の父親が「デカい以外は市川」みたいな要素まで示された 父との関係性は相応に良さそうなのでこの点むしろプラスと見て間違いない

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

市川の陰キャとしての思慮深さ、また自己肯定感の低さからくる距離のとり方は 少なくとも当初においては奥ゆかしさとして機能していたはず 過度なアピール・接近・接触などした場合は引かれていた可能性がある 相当親しくなってからでも唐突に（不可抗力で）接触した際には引いている

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

運動神経がにぶい部分は、作中ではもっぱら「二者間の距離を近付ける」補助要素くらいにしか使われていない バスケ事故や持久走、サッカーでもそうだった 市川との距離を縮めたい山田にとっては自分も運動が出来ないのでむしろ好都合 山田にとっての「自分と同じ」はこの作品では基本プラスにはたらく

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

山田が市川の低身長を気にしないのは、おそらく山田自身の特性が原因 ひとつは「善人である」（マイナス評価の意識が低い） ふたつ「みっともなさを考慮に入れない」（見栄を張らない） みっつ「自分の身長をチャームポイントとして捉えている」

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

女性は一般に高身長男性を望むものだろうけど そこには「格差意識」「見栄」「釣り合い」が多分に含まれているはず 低身長を劣等種として見下す場合、まず友人としてすら考えない 虚栄心が強い、または身長がコンプレックスでもある場合は 「なるべく高身長」「自分より高い」を求めるだろう

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

かといって低身長が好みだのという訳でもなく、見た所 「自分と顔の位置が近いとうれしいな」くらいの願望はあるらしい ただし「高くなればいいのに」みたいな不満にまでは至っていない様子 「市川の長所と比べれば身長などさほどの問題ではない」という解釈でよさそう

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

ここまでが【市川がなぜ山田に好かれたか】の概要となります 「得難いレベルの逸材」であり「欠点など問題にならん」訳です

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

逐一説明可能であるほどに理屈での設定が行き届いている つまり無理を感じない だからこそ引き込まれ面白い わからない事あったら聞きに来てください　私も分からんかも知れんけど