ムービーミエール

こどもの城で開発した簡易35mm映画フィルムビュアーについて
3
橋本典久 @nori_hashimoto

改めて。2015年に閉館した渋谷のこどもの城、映像前史に関わる優れた教育も実践されていた。 閉館時に譲り受けた、MovieMiere(ムービーミエール)は動かなかったので、修理してみた。 少ないパーツだけど、よく考えられていてあらためて驚いた。 @YamaokaKazuma さんの設計 pic.twitter.com/smroqcsV63

2021-05-02 15:31:36
橋本典久 @nori_hashimoto

@YamaokaKazuma お時間あるときにでも、この装置について解説いただければ・・

2021-05-02 15:38:56
山岡一馬 @YamaokaKazuma

こどもの城では映画前史の視覚玩具の紹介をとおして映画の仕組みを楽しむプログラムを提供してきました。橋本さん紹介のムービーミエールは2005年頃に小学生向けの夏休みの工作講座用に作ったものです。 RT @nori_hashimoto: @私 お時間あるときにでも、この装置について解説いただければ・・

2021-05-02 17:01:25
山岡一馬 @YamaokaKazuma

フィルムビューアー的な物を作る試みはもう少し前から行っており、1994年頃には紙のフィルムを再生装置「ハタキネマ」(ムービーミエールもハタキネマもダジャレでつけたオリジナルのネーミングです)の工作も行いました。 bit.ly/3ufIJpm

2021-05-02 17:06:11
山岡一馬 @YamaokaKazuma

紙フィルムを糸巻き戦車で巻き取りつつはたき落とすことで一定量のフィルムを送り、間欠輸動を行うという仕掛けです。リンクの動画の通り、綺麗に再生するにはかなりの習熟が必要なものでした。

2021-05-02 17:08:13
山岡一馬 @YamaokaKazuma

紙フィルムを糸巻き戦車で巻き取りつつはたき落とすことで一定量のフィルムを送り、間欠輸動を行うという仕掛けです。リンクの動画の通り、綺麗に再生するにはかなりの習熟が必要なものでした。

2021-05-02 17:08:13
山岡一馬 @YamaokaKazuma

紙フィルムの再生精度を上げられないかと、木製のビュアーも試作しましたがフィルムを固定する仕掛けが大掛かりで量産が困難なものでした。 bit.ly/3uchDzA

2021-05-02 17:11:13
山岡一馬 @YamaokaKazuma

10年くらいブランクがあって35mmの映画フィルムを再生する簡易ビュアーにチャレンジしたのですね。

2021-05-02 17:12:44
山岡一馬 @YamaokaKazuma

映画フィルムを動かしてみる装置の肝はフィルムを1コマ分移動させる仕組みと、もう一点大切なのがフィルムを固定する仕掛け。フィルムを1コマづつ動かす仕組みは主に2種類。十字歯車(ゼネバ機構)で間欠的に動かす方法と、ピンをフィルムの穴(パーフォレーション)に差し込んで動かす方法の2種類。

2021-05-02 17:19:04
山岡一馬 @YamaokaKazuma

十字歯車はこんな形のもの。bit.ly/3gRCl3W ゼネバ機構で検索するともっと気の利いたCGなんかが見られます。 フィルムをピンで送る仕組みはこんな感じ。 bit.ly/3xyYc62

2021-05-02 17:21:41
山岡一馬 @YamaokaKazuma

橋本さんが投稿された写真 bit.ly/3gPPEBY 1枚目の画面右下の正方形の木片がフィルムの位置を定めるためのもの。上下に2個付いています。木片したのネジとワッシャーはフィルムが浮き上がらないようにするためのもの。映画フィルムはテープなどで接合するため、少し遊びがあります。

2021-05-02 17:27:49
山岡一馬 @YamaokaKazuma

ワッシャーの重さがフィルムを抑える圧力代わりという結構大胆な省略です。フィルム右側の透明なプラ材もフィルムを押さえる装置です。スリットの入った右側の棒状の部分でフィルムが浮き上がるのを防ぎます。

2021-05-02 17:31:39
山岡一馬 @YamaokaKazuma

左側の棒状の部品はバネのようにテンションがかかっており、フィルムの輸動が終わった時にフィルムが止まるようにするためのブレーキの役目をします。

2021-05-02 17:31:50
山岡一馬 @YamaokaKazuma

先程の橋本さんの写真2枚目がフィルム送り機構です。写真左側のクランク状の部分がカム機構。透明なプラに切り込みが入っていて、そのスリット部分にポチッと見えるのがカム機構の支点です。このスリットを直線ではなく複雑な曲線加工できると、フィルム送りの精度を上げることが可能だと思います。

2021-05-02 17:37:53
山岡一馬 @YamaokaKazuma

このフィルム送り機構を含めて理系能力の低い私はAdobe Illustratorで原寸図面を書いてあとは試作を繰り返しての設計でした。試作品の様々は閉館時に捨てちゃったかな?写真を撮ったような記憶があるのですが…。

2021-05-02 17:40:18
山岡一馬 @YamaokaKazuma

ムービーミエール、よく調整できていているとこのくらいの精度でフィルムを動かすことができます。 bit.ly/1DQGgz9

2021-05-02 17:42:39
山岡一馬 @YamaokaKazuma

ムービーミエールの試作品の写真が出てきたので投稿。最初のは手回し。フィルム送りは針金曲げたパーツ。ほんとに思いつきで作った試作品だね。フィルム固定する部品は、写真には無いけど画鋲で代用してたかな。 pic.twitter.com/e2D821Gpxn

2021-05-06 23:23:19
拡大
拡大
拡大
山岡一馬 @YamaokaKazuma

改良型がこれ。電動にして、フィルム押さえ追加して、フィルム送りをプラパーツ自作にした。 pic.twitter.com/CQNuA8YPvy

2021-05-06 23:29:18
拡大
拡大
拡大
拡大
山岡一馬 @YamaokaKazuma

フィルム送りパーツの写真つけ忘れた。この部品のシルエットは初期からほぼ同じ。初期はプラの厚みが薄くてフィルム送りのピンは「穴」ではなく「溝」に接着剤で固めてた。 pic.twitter.com/3RESQntAnO

2021-05-06 23:31:25
拡大
山岡一馬 @YamaokaKazuma

1年目はこの形だったかな。2年目(先日の完成写真)との違いはモーターを本体に埋め込んだこと。モーターの埋め込みは地味な変更だけど組み付けの手間が全然違うんだよね。 pic.twitter.com/2iUHCnjfzd

2021-05-06 23:34:06
拡大
拡大
山岡一馬 @YamaokaKazuma

試作品、どの程度フィルムの画像が動いて見えたかというと、最初期のは作ってる本人だけ可能性を感じる出来栄え。周囲からはオツム的にポンコツ視されるレベル。これを改良した試作品で周囲も可能性を感じる出来栄えになる、という感じ。

2021-05-06 23:44:05